「エキサイト公式プラチナブロガー」スタート!

Sara Serpa "PRAIA"

a0023718_9383573.jpgNYで活躍するポルトガル出身のシンガーSara Serpaの2ndアルバム。

Saraちゃん上手くなったな~きれいになったな~!
と、いきなり親戚のオヤジのような戯言で申し訳ありませんが、本当にいいな!!
1stでの生温さがなくなりつつある。もたっとしたカスタードクリームが、滑らかに上品になった感触といったらいいだろうか。
もちろんバックの演奏もいい。ギタリストのAndre Matos(ヘヴィメタの人とは同名異人です)の演奏は特筆ものだ。SaraのスキャットとAndreのギターによるユニゾンなんて鳥肌もの。キレのいいツインリードギターを聴いているような錯覚。FSNT系のミュージシャンは何故か好きではないのだけれどAndreはいいね!というかSara同様急成長しているということだろう。DrumsのNick Falkも地味だが強力な演奏。こちらは正に"地力"を発揮というところだろうか。
聴き終わると一寸物足りない。しかし、それはもっと聴きたい!という物足りなさだ。こんなにも聴かせる女性シンガーに出会ったのは久しぶりのような気がする。
すごいお薦め!!!
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# by sh2o | 2008-12-31 09:38 | All Frontiers

Spinetta - Un mañana

a0023718_13511575.jpgアルゼンチンROCKの帝王Spinettaの新譜。
かっこいい!!この鋭さはなんだ!
この平行四辺形ジャケットはなんだ?!

やってることは何時もそう変わらないのに。そう。バンドメンバーは前作『PAN』と同じClaudio Cardone(keyboads), Sergio Verdinelli(drums) そして Nerina Nicotra(bass)。にもかかわらずこの激変ぶり。感じとしては『Para los árboles 』に似ているか。水中から水面を見上げるような浮遊感。空気の替わりに光を飲み込み力がみなぎるような。光合成?そうか!スピネッタは光合成ROCK!!

鍵盤奏者Claudio Cardoneが存在感たっぷり。3部構成の曲 "Canción de amor para Olga"ではClaudioのセンスが光る。また曲によりNicolás Ibarburu, Sartén Asaresi, そしてBaltasar Comotto の3人のギタリストを使い分けているのも面白い。 Nicolásはウルグアイ出身のようでFatorusoファミリー周辺での活動歴もあるようだ。
"Hombre de Luz"は父Luis Santiago Spinettaの詩をSpinettaが自身のキーボードをバックに謳いあげる。うっとり…男の涙だぜ!!!
そういえばこのアルバムには息子のDanteValentinoも関わっておりSpinettaファミリーによる作品といってもいいのかも。だからこの気合の入りっぷりか?タイトル曲"Un mañana "(インスト)以降は吐き出しそうなほどの真空状態。いやいやSpinetta禁断症状か…全編通してSpinetta狂気が染みとおっている。それに続く"Mi elemento"も名曲だ!誰だ、SpinettaをAORだなんて言っているのは!でも…そういわれてみればSteely Danっぽいなぁ。ギタリストを使い分けているところも共通している。もしや…スピネッタさんそのつもり?それでもやっぱり"Preso ventanilla"エンディングでのSpinettaのギターソロが一番かっこいいぃ!、『Para los árboles 』収録の名曲"Agua de la miseria"っぽいシタール調のサウンドが印象的でもある。

さてさて。聴いた後より、平行四辺形はSpinetta形と単語登録するべし!!!
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# by sh2o | 2008-10-27 16:46 | Argentina

福居一大・典美 『1/F』

a0023718_1410387.jpg福居一大福居典美姉弟によるアルバム。

録音場所は、キース・ジャレットが『ゴルトベルク変奏曲』を録音したことで知られる八ヶ岳高原音楽堂。津軽三味線の音色も八ヶ岳高原の空気の中でごく自然に響いており、実に心地いい。

1曲目はロシア民謡らしい。上妻宏光がロシアでバラライカ奏者と共演したというニュースもあったのでどのように料理されるのかと期待したが、普通に津軽三味線ぽくてちょっと残念。2曲目は福居典美による「あいや節」。いいねぇ典美さんは。いかにも典美さんらしい艶やかな音の運び。実にいい。5曲目の福居一大の「津軽じょんから節-曲弾き-」も聴き応え充分!どんな微かな震えも逃さないような八ヶ岳高原音楽堂の佇まいが伝わってくる。逆にその分演奏はちょっと作りすぎかなぁとも感じられるが気のせいか。

素晴らしい演奏を、素晴らしい録音で聴くことの出来る、貴重な一枚だ。
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# by sh2o | 2008-10-21 15:47 | 三味線

狩野泰一 『風うたう』

a0023718_10432143.jpg篠笛奏者狩野泰一の2ndアルバム。

篠笛の音色は好きだが、このアルバムを入手したのは福居典美(TENBI)の津軽三味線が聴けるから!彼女が参加している曲「STAR WIND」は最高~☆福居典美の三味線に絡んでは飛び去る篠笛、ヴァイオリン、ギター。ヤヒロトモヒロのパーカッションは星の瞬きのようで効果的!すばらしい曲です。全編こんなスリリングな調子だったらなぁ、と思うのですが…この1曲だけでも「買い」です。
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# by sh2o | 2008-10-21 10:50 | 三味線

Masahiro & Shinta

a0023718_1431240.jpg"DEPARTURE"
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# by sh2o | 2008-08-08 21:59 | 三味線

Sitar And Shamisen Collaboration

a0023718_126292.jpgこんなCD買いました。
Dr. Chandrakant Sardeshmukh
"Sitar And Shamisen Collaboration"


津軽三味線は小山貢新氏。
1曲津軽三味線の合奏曲("Shamisen Tsugaru Jonkarabushi")がありますが、これがちょっと…。 録音がショボショボ状態なのは致し方無いとして…。自分にとっても充分反省材料になりました。

シタールと津軽三味線が丁々発止やりあう! という内容ではありません。
津軽三味線が「じょんから節」を弾く中で、シタールがそれを飲み込んでいくような、そんな内容。終始シタール優勢。シタールが津軽三味線的なフレーズを弾くあたりで、三味線がそれに対抗して欲しい!のですが、両者あまり噛みあっていません。そういうのを期待するような催しor場ではなかったのでしょう。でも、やっぱりそういうのが聴きたいな~。ただし、もっと津軽三味線のヴォリューム上げて!って感じではあります。 Dr. Chandrakant Sardeshmukh師のシタールはすごい響きです。 頭というか耳がグラグラきます。なかなかすごい。

こういうのはやはり新田昌弘くんあたりを引きずりこまないと!
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# by sh2o | 2008-08-08 12:10 | All Frontiers

Ese impulso superior

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Florencia Ruiz y Ariel Minimal
"Ese impulso superior"

来日中「すごくいいんだから!」と度々(会う度に)聞かされていたアルバムがやっと到着!
ありがとうフロレンシア!
素敵で美味しそうなジャケを眺めながら、早速playボタンを押す…1曲目"Letras"。「おぉぉぉ~~~」と雄たけび!なんて素敵なギターの音なんだろう。Ariel Minimalのギターだ。もちろんギターはGalasso製。フロレンシア来日中に触らせてもらったが、素人の僕が触っても実にいい音色がする楽器だ。しかしこのアルバムで聴きことのできるギターの音は、その楽器のもつポテンシャルだけではない。なんといったらいのか指先、「指圧」をかんじることの出来る音だ。ごっつい野太い指で弾いているからではない(そうなのかもしれないけど)。弾いているときの指先の感触が、多分感情とともに伝わってくる、そんな感じだ。それは三味線奏者の薬指から感じることの出来る瞬間と似ている。そうか…だから僕はアラン・ホールズワースが苦手なのか…とこれは余談。フロレンシアのギターもいつもながらのフロレンシア節。彼女のギターを聴くと何か考えながら歩く彼女の姿を思い出す。しかし"Letras"。いかにもフロレンシアらしい歌詞だし、この曲を1曲目にもってくるなんて…フロレンシア「らしい」なぁ。

アルバム全体の印象は、Ariel Minimalのソロアルバム"Un día normal en el maravilloso mundo"のフォーキーな雰囲気に、フロレンシアの浮遊感がうまく溶け込んでいる、そんな感じだ。ゲストのヴァイオリン、佐野まりさんのチャランゴしして日本語での語りも無理なくはまっていて効果的だ。
一番強く感じるのはアルゼンチン的な美メロディの数々。
セル・ヒラン、ペドロ・アスナル、レオン・ヒエコ、帝王スピネッタ、御大チャーリー彼らのアルバムで痺れた美メロの断片を見つけては解き放つ、そんな体中で感じる波の数々。僕にとってのアルゼンチン音楽のBest1といってもいいくらいだ。

しかしなんといってもAriel Minimal。彼の存在感が抜群だ。すごいミュージシャンなんだなぁ、と誰もが感じることだろう。スピネッタ、ガルシアの後を継ぐのは意外や彼なのではないだろうか?そこまで感じさせてくれるセンスのよさ、懐の深さ、Arielでしかない音。彼の音は、何かを引きずっている、というか何かがついて来るような、そんな風に感じる。付いてくる何かと一緒に彼の音は、変化していく。惑星の一生を見ているかのようだ。

PEZ with Florenciaな曲"El cielo brilla sobre nos"は名曲。この曲で泣かないアルゼンチンROCK愛好家はいないだろう。ギターソロ最高…涙。。。MigueliusのBeatBoxと佐野まりさんのチャランゴが爽快な"Y eso munca paso"も実に素晴らしい。これぞスピネッタ、ガルシアを継承する曲だね!(む?両方ともArielの曲だなぁ…)

アルバムを聴き終えてため息…フロレンシア来日での彼女の演奏を思い出す。彼女の来日前の不安、来日中の揺らぎ、帰国後の充実ぶり、そんな数々の思いや気持ちがすごく伝わってくる。そしてフロレンシアの中で激しく何かが日々変わっているのをすごく感じる。このアルバムは確かに素晴らしいが、さらに何かが生まれる予感も充分に感じることが出来る。そんな彼女に知り合えた幸せを改めて感じる。

う~ん、この二人での2枚目が早くも聴きたいなぁ…その前にこのアルバムをもっと聴きこんで、普及しまくらねば!皆さん!ご協力お願いします!!
そして~~~
祈フロレンシア再来日!
もちろんArielも連れてきてもらおう!!!
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# by sh2o | 2008-07-14 10:04 | Argentina

鶴澤清治の世界

a0023718_1018199.jpg@中京大学プルミエホール

まってました!
昨年国立劇場で行われた公演をTV見て以来、鶴澤清治に、そして文楽に夢中。
そのきっかけとなった公演を名古屋で見ることが出来るとは幸せ~。

演目は下記の通り。
素浄瑠璃
「近頃河原の達引 堀川猿廻しの段」

文楽名曲撰
「三番叟」
「酒屋」
「野崎村」 

大夫は豊竹呂勢大夫。一人で堀川、酒屋、野崎村を語る。お疲れ様。声の張り、素敵でした。「堀川」での与次郎は素晴らしかった。娘役での情感の部分がちょっと不満かな。でも「声」は好きなのでこれからに超期待です。ファンになりました!

しかし「堀川」での清治&清二郎の二人での三味線は本当によかった!正直これ聴いちゃったら後の「三番叟」も「酒屋」も「野崎村」も霞んでしまった~。もちろん三味線に負けじとする呂勢大夫の語りもよかった。清治の三味線は切れ味鋭すぎて滑らか。一旦開いた傷口がピタリと閉じる、そんな魔力を秘めた音色だ。一方の清二郎は鉈か。音量、サワリともに大胆に迫る。技術に驚嘆しながらも、その対比の妙に陶然となる。「60歳でまだまだひよっこ」そんな文楽の奥深さをまざまざと見せ付けられた。がんばれ!清二郎!!

「三番叟」は三味線六挺!やっぱり十挺に比べると迫力不足かな~?笑。清介さんの三味線が気になります。
「酒屋」「野崎村」はやっぱり本編で拝見したいです。あくまでもサービスって感じかな。
間の悪い掛け声、余韻を帳消しにする拍手にも興ざめ。三味線の最後の一音まで楽しませてちょうだい!

さ~て。
九月の岡崎公演が楽しみだ!
もっと!もっと!清治さん!!(ヘンタイ???)
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# by sh2o | 2008-07-11 05:18 | 三味線

『一の糸』

a0023718_17215715.jpg有吉佐和子『一の糸』読了。
「一の糸」「撥さばき」「音締(ねじめ)」の三章構成。文楽太棹三味線奏者の露沢清太郎(後に徳兵衛)に、そして彼の出す音に恋焦がれる茜の物語。
茜の一途に恋焦がれる女性の気持ちに驚きながらも引き込まれていくが、やはりなんといっても露沢清太郎(徳兵衛)の三味線に心惹かれる。「一の糸」で語られる露沢清太郎の三味線の描写が、主人公の茜にとってだけでなく、読んでいる自分にとってもあまりに鮮烈で、涙がでてきた。
大夫の調子も自然と思い出されて、読んでいてなんとなく一緒に語ってしまう。あぁ…恐ろしき芸の深さ。こんな素人にも強く影響してしまうとは。

一番印象に残ったのは、やはり三味線弾き露沢徳兵衛の言葉だ。
「三の糸が切れたら、二の糸で代って弾ける。二の糸が切れても一の糸で二の糸を出せば出せる。そやけども、一の糸が切れた時には、三味線弾きは、その場で舌噛んで死ななならんのや」
なんちゅう怖ろしい世界。それほどまで露沢徳兵衛の一の糸の音は鮮烈だ。もちろん聴こえるわけではない。しかし確かに一の糸の震えが伝わってくる。これまた何という怖ろしい小説。
そしてなんという怖ろしい文楽の「魔」。
茜も小説中で語っている。文楽では「間」が一番大切だが、「間」とは「魔」ではないだろうかと。
「魔」違いない。。。
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# by sh2o | 2008-06-30 17:23 | 三味線

Jorane "Vers à soi"

a0023718_125817.jpgカナダのフランス語圏ケベック州のミュージシャンJoraneの通算7枚目のアルバム"Vers à soi"Official HPではLive盤が載ってないけど契約の問題?)。発売は2007年10月だったが、ようやっと入手(忘れていた…)。
久しぶりに聴くJorane。やっぱいいな~。聴いた瞬間「Jorane」でしかないJoraneの音楽。今回はチェロは控えめに、鍵盤類を多彩に活用。グロッケンスピール、 Wurlitzerそして何とMOOG Taurus!むむむ…やはりJoraneはプログレでしたか。
内容はより陰影が濃くなっている印象。でも以前はアルバムの中に散漫な印象を感じる曲があったもだが近作はアルバムとしてキッチリかたまっている感じが強い。
ダウンロードのみだったプロジェクト作品もそうだったがなにやら「森」を連想させるような暗さが漂っている。しかしそれは禍々しいというのではなく、影のような存在の暗さだ。出産を経て情念がより増したのか?魔力が強力にレベルアップした、そんな印象すら与える。

やはり生でもう一度味わいたいなぁ。
Jorane in JAPAN再び!!!
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# by sh2o | 2008-06-17 12:06 | Jorane

André Mehmari "...de árvores e valsas"

a0023718_14471396.jpgAndré Mehmari
"...de árvores e valsas"

Na Ozzettiとのデュオアルバム"PIANO E VOZ"Hamilton de Holandaとのアルバム"Contínua Amizade" 、ビートルズ曲集はあったが、純然たるソロ名義作品というと"Lachrimae"以来のアルバムになるだろうか。そうすると5年ぶりのソロ作だ。
2004年~2007年の間にAndreのホームスタジオEstudio Monteverdiにて録音された作品たち。 CDナンバーも「EM 001」。すべてがAndreの意思のもとに、正に枝葉まで行き渡り製作されたアルバムだ。

Andreは過去の作品でもマルチインスト奏者ぶりを発揮していたが、本作では更に殆どの楽器をみずから演奏。そして演奏のみならず、Andreの声が実にいい。Andreの長身ぶりを思い出す、実にゆったりと暖かい声。アルバムタイトル"...de árvores e valsas" は、" ...about waltzes and trees"という意味。そう。まるで彼自身が大きなワルツの木のようだ。風にゆれ光を浴び影を落とし、葉を茂らせ枝には鳥たちが集まり、樹下では様々な生き物たちが育まれては眠ってゆく。その決して同じでない繰り返しを見つめては、また己も、何処かに何かを置いて行き、そして何処かへ知らぬ空へと伸びてゆく。

ゲスト参加でがSergio Santosが抜群の存在感。実にAndreの音楽とマッチしている。この二人でのDuoアルバムが聴きたいな。

しかし、この世界観はすごいね。涙とともに震えてきちゃう。カエターノ、ミルトン、ジスモンチ、ショーロ、サンバ、JAZZ。そのすべてAndreという大きな木の下でオペラを繰り広げているような、そんな星空につつまれるような感動を味わえる。そう。Andreの世界が宇宙へと深化&進化したような作品だ。

このような音楽に触れることの出来る幸せ。
素晴らしいな、世界は。
音楽は



光は表と裏を透かしながら僕たちを惑わせる。
木の肌が触れると、目覚めたように僕は喉を振るわせる。
あぁこうして、僕たちは愛し合い、ただ緑の香りに酔いしれる。

ピアノの音が風の中へと誘う。
様々な楽器の行方を追い続けては、またアンドレのピアノへと戻る。
彼の声が聴こえる。

そう僕たちは
木漏れ陽に抱かれている。
僕たちは風とともに幸せになる。
そして踊りだす。アンドレのワルツにあわせて。
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# by sh2o | 2008-04-24 14:44 | Brasileira

Gabriela Torres "No tan dinstinta"

a0023718_16385598.jpgこれもFlorenciaからもらったCD。
Lito Vitale絡みでGabriela Torresの名前は以前から知っていたが、ちゃんと聴くのはこれが始めてだ。

1曲目はStingの曲のような雰囲気。なかなかいい。大洋レコードさんで聴いたTanghettoの"Englishman in NY"を思い出した!不思議なムードのアルバムだ。アダルトというわけでもないし、気合!というわけでもないし、脱力でもない。かといってスルリと掴み所がないというわけではない。塩味が絶妙というか、また立ち寄りたくなる小粋な小料理屋という感じ。タンゴ、フォルクローレ、Pop Rockなんでもありの素敵なお品書き。

ラストの曲では夫であるLito Vitaleも参加。Lucho Gonzalezと一緒に、なんとボサノヴァを奏でている!他Kevin Johansenもヴォーカルで参加。この曲は異色でなかなか面白い。

Florenciaとのメールのやりとりの中にも、Gabrielaやこのアルバムのことは出てきたことは覚えているが…それにしてもこのアルバムといいPezといい、ツボをついたプレゼントで思わず唸ってしまった。

ありがとうFlorencia
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# by sh2o | 2008-04-22 20:38 | Argentina

Pez "Los orfebres "

a0023718_1648738.jpgPez、かっこいいねぇ。
FlorenciaにもらったCD。当然彼女も大ファン。なかでもギタリストのAriel Minimalは大のお気に入り。Arielは活動休止中のLos Fabulosos Cadillacsのメンバーでもある。今やアルゼンチンROCKを代表するギタリストだ。

サウンド的にはブリティッシュなハードロック。正しくそれでしかない。MotorheadWishbone AshThin LizzyDiamond Head、初期RUSH?思い出してはニヤつくが…やはりMoutain?!ArielてどこかLeslie Westに似ていない?しかし痺れる~!!だが凡百のバンドと全く違う。何がって、重さが!本気が!そして更にSpinettaに聴けるような如何にもアルゼンチンな、歌詞カードを見ながら聴いていても「どこ歌っとんねん?!」的呟きボーカルに惑わせられる。これでArielは弾きながら歌っているんだがらスゲェなぁ。ギターリフも全編に渡って似たようなメロディ、音質が続く。それが積み重なって積み重なって、そに重みに耐えかねたときに爆発する美メロ!これぞ燻し銀ハードロックな快感☆まずは、2曲目のような初っ端から急所に食い込むようなリフにものた打ち回れ!汗かいた後の爽快感を味わいながら、更に砂を噛む。これぞ漢(男)だぜ!!更に3曲目、4曲目、5曲目の流れといったらないぜ。何時どこの音楽を聴いているんだい?血の流れる音だけが俺の時間を司る、それがROCK!と意味不明な雄たけびをあげる。Pepo Limeresのオルガン、Keyboardsもスゲェかっこいい。時折すごく変な音を出しているのだが、それが嵐の合間にさす一瞬の晴れ間のようで実に効果的。Fósforo García のBass、Franco SalvadorのDrumsはHeavy!久しぶりに痺れました。というか久しぶりに親が「うるさぃ…」って顔をした(笑)。Francoの曲、けっこう好きだなぁ。

Pez、いいよ!

ひっそりと蛇足だが。
ArielFlorenciaGalassoというアルゼンチンのビルダーのギターを使っている。ArielにとってはGalassoはメインギターだ。ArielとFlorenciaでプロジェクトを推進中とのこと。これはヨダレもの。。。
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# by sh2o | 2008-04-21 20:27 | Argentina

kei / 高岡大祐 @ ポコペン

a0023718_171698.jpgkei / 高岡大祐ポコペン 3/21(金)

大阪は谷町、空堀商店街の側にあるポコペン。ちなみに「ポコペン」とは缶けり遊びのことのようだ。そういえば「ぽ~こぺん!」とか叫びながら缶けりをしたような記憶がある。
ギャラリー楓の先を曲がるとの指示通りに足を運ぶと確かに路地がある。看板もある。
しかし…石畳の路地を5m進んでは左に曲がり3m入っては右に曲がる…それはまるで時間を遡っているかのようでもあり、暗闇に誘われているかのようでもある。そして行き止まりにあるのがポコペンだ。震災で崩れなかったのが不思議なくらいの古い家屋。築100年とこことだ。築100年?それって明治じゃない??暖かき春の闇の深さ、恐るべしかな。。
扉を開けてポコペンに入る。玄関には本棚が並び漫画、本、雑誌、玩具が並ぶ。正面に階段。その先に12畳くらいの部屋があり、そこが会場?すでに常連さん(お友達?)と思しき数人が談笑している。はて、どうしたものかと立ち尽くしていると、階段下の床の間?の席に案内してもらった。豆球電灯、電気ストーブ、脇息、卓袱台、祖父母の家に遊びに来ているような不思議な気分。梅酒を啜りながら昭和初期の文学全集をパラパラとめくる。ミシミシと抜け落ちそうな階段に恐怖した相方と席を替わってあげる。しかし暗い。だがそれが居心地ことに気づく。
パラパラと人も集まってきた。へ~ぇぇ…。と思っていると、あれ?あの眼鏡の女性はEttのさゆりちゃんじゃない?あれれ~あまりのキュートさに気がつきませんでした…サユリストとしていかんいかん。
さてさて謎の雰囲気の中、ライブは始まる。keiさんはアコギ。高岡さんはバウロンと思しき片面太鼓をチューバの先に擦りつけている。音は電気ストーブの微かな明かりを躍らせる。keiさんがいつものエレキを構える。フレットは自らスキャドロップ加工したそうな。ちなみにベトナムのギターはすべてフレットがスキャドロップ仕様になっているそうな…ふ~ん…。keiさんのギターの音が高岡さんおチューバの中で響いているかのようだ。この会場のせいなのか今までにない音の響きを感じる。
休憩後、お互いのソロ演奏。keiさんはアコギ。右手にパチカを持ちながらの演奏。パチカが時折ギターのボディに当たる音がなかなかいい効果。高岡さんは"Pliceman is crazy"なる曲を演奏&歌う。チューバを吹きながら歌うというホーミーのような荒業が面白い。
会場を出ると来る時に感じた闇が微妙に明るくなっているように感じたのが築100年積み重なった時の塵の暖かさのせいか。音も100年の塵とともにまた沈み舞い散り、今日へと続の路地へと帰っていく我々の足跡となったに違いない。
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# by sh2o | 2008-03-24 23:22 | Ett

第3回 咊胤発表会 第二部

さて~第二部。

咊胤会員の皆さんによる「黒石じょんから節」からスタート!この曲、結構好き。そして咊胤会長佐田幸一さんによる「津軽あいや節」。堂々と味わいのある唄いっぷり。ちょっと感動しましたにしてもどんなキーでも弾きこなしちゃう神谷師&会員の皆様すごい!

さて後半の超目玉。梁川埈浩君に劣らない驚きが…。 この春で中2になる加藤佑典君の曲弾きだ。正直なめてました…。すっごい上手い!昨年の大阪大会でのチャンプ馬場淳史さんより上手いかも?!言い方は悪いがMini神谷茂良って感じ。神谷師の手をすべてマスターしちゃってるんじゃ?っていうぐらいの弾きっぷり。一の糸の迫力もかなりのもの…スゲェ。きっと神谷師が大事に育てているんだろうな。現在中2。どうなっちゃうんだろう…。 ごめん、写真ないよ。本当に後悔… 。
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第二部ゲスト第一弾は近藤のぶ代さん。 なんたって「名古屋甚句」。のぶ代さんの唄ではなく…神谷師の三味線に感動!凄みがあった。「名古屋甚句」は津軽民謡ではない長唄のような都都逸のような曲なのだが、合いの手のフレーズの切れ味の鋭さといったら!達人の繰り出す返し技=必殺のカウンターのよう。神谷師の、そして津軽三味線の違う魅力をまたまた発見。いや~恐れ入りました…やっぱすごいわ。
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咊胤のプリンセス?武田佳泉さんが曲弾きで登場。 春からは国立音大生とのこと。上手い…でも。なんというか。大学生活でもっとたくさん、世界中のいろいろな音楽を聴いてほしいな。
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さてさて~!!!シークレットゲストの登場だよ !三橋美智也の一番弟子三橋美智一師匠の登場!!知らなかったけど神谷師って三橋美智一師匠のお弟子さんだったそうな。ともかく美智一師匠、素晴らしいエンターテナー!主役はオレだ!と周りを圧倒。唄は笑いと涙、心で歌う。真に素晴らしい。しかしお弟子さんは大変なんだろうな…。
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そして。メインのゲスト福士ファミリー(福士豊秋、二代目成田雲竹女、福士あきみ)の登場! 福士豊秋氏の前撥の音色の美しいことといったら!イィィィイイイ!!オヤジさん最高だよぉぉぉぉぉぅぅう !!!福士豊秋&神谷茂良による「津軽世去れ節」は、ちょっと異次元に吹き飛ばされかかったいや~鳥肌と快感紙一重。神谷師は疲れているだろうが、福士のオヤジさんの気合に呼応してのナチュラルハイ状態だったか?春風に乗せられて切れそうで切れない凧の輪舞。いいものを見た!聴いた!!
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さて。本公演の目玉!神谷茂良師匠による曲弾き ☆
最高!と言いたいところだが…多分いい加減お疲れだったことだろう。 一部の最後あたりで、ぶっちぎりのテンションでの演奏が聴きたかったな。さすがに出ずっぱりはキツイよね。でも、堪能。もっともっともっと聴かせてください。福士のオヤジさんがMCってたけど、福士ファミリーの東京での公演に木乃下真市上妻宏光とともにゲスト出演するそうな。神谷&木乃下&上妻による曲弾き?!最高!!見たいよ~~~要チェック !
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フィナーレは出演者全員による「ソーラン節」
中村仁美さんの悪戯っぽい唄、三橋美智一師匠の楽しさ、いいねいいね !
皆さんの疲れも吹っ飛ぶ楽しさ・笑い・感動
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実に素晴らしい公演でした!
お疲れ様神谷師匠。
ありがとう咊胤会員の皆さま~~~ ☆☆☆
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# by sh2o | 2008-03-18 00:49 | 三味線

第3回 咊胤発表会 第一部

a0023718_11124673.jpg第3回 咊胤発表会 2008年3月16日(日)
@中京大学プルニエホール


<出演>
神谷茂良
咊胤会員

<ゲスト>
三橋美智一
福士豊秋 二代目成田雲竹女 福士あきみ
近藤のぶ代 中村仁美 
藤井城 梁川埈浩 藤井黎元


行ってきました。
津軽三味線奏者神谷茂良氏の主宰する団体「咊胤」の発表会。
僕の津軽三味線の先生の所属している会です。
だから僕は神谷師の孫「生徒」?
ということで期待と羨望の眼差しでもって観戦。

中京大学プルニエホールには開場時間の30分前には到着。しかしすごい行列!近藤のぶ代さんの会の発表会のときの盛況ぶりにも驚いたが、津軽三味線に人気があるのか、神谷師に人気があるのか…多彩なゲストのおかげ?この世界、ほんの片隅を数ヶ月のみ齧っているだけだが、それでも「師弟関係」というか色んなしがらみが見え隠れ。よくも悪くも濃厚です。
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ともかく正面右手の前から2列目の好位置確保!開演時間にはすでに満員だ。お馴染みの、会員全員での「六段」で幕開き。先生の姿を発見!何か紋付袴が似合わないな~。それよりも?ステージ後列左端に左利きの女性を発見!かっこいい!!そして、曲弾き披露の一番手はその人だった。落ち着いて弾いてたな~すごいな~と感心。
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数曲後まずは最初のゲスト藤井城・黎元親子と藤井城氏の若手お弟子さん梁川埈浩君の登場。黎元君、梁川埈浩君はまだ高校生だ。 三人による曲弾きからスタート。正直この曲弾きはメリハリに欠けあまり面白くなかった。問題はその後。梁川埈浩君による唄。唄うは「津軽世去れ節」だ。変声期がどうなったのかはわからないが、すっきりした高音の伸び。これはいいよ!耳にかかる長い前髪、銀縁メガネ、青白い皮膚。これは「萌え系」民謡?!いいっすよ梁川君。僕はファンになりました!唄の後は師匠の藤井城氏の唄付け三味線演奏。これがまたいい音だしてるのよ~。プロフィールを見ると弘前大会C級チャンピョン。なるほどね…期待しちゃいます☆ 〆は再び三人での曲弾き。オリジナル曲「トライアングル」。JAZZフュージョン系の曲。黎元君のベースラインがかっこよかった。
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可愛い女の子の唄のを堪能した後は、ゲスト第二弾中村仁美さんの唄で第一部終了。仁美さんは華があるね~。いい感じ(何が?)仁美さんは、6/6にプルニエホールでコンサートがあるという。これは見に行きたい!神谷師の唄付けは最高~音の迫力が尋常じゃない。肋骨の間に鳴り響くって感じ。熱くなります
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ここで第一部が終了。
休憩~☆☆☆ しかし長丁場だな。。。
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# by sh2o | 2008-03-18 00:00 | 三味線

TENBI "REBIRTH"

a0023718_16203589.jpgTENBIとは津軽三味線奏者福居典美のことだ。 といってもTENBIのことはよくは知らない。 半分はジャケ買い。だいたい吉田兄弟も上妻宏光もアルバムで聴いたことは無い… ところが~ 素敵かっこいい素晴らしいアルバム!

津軽三味線って録音だと音が死んでしまうような気がする。他楽器とコラボするとなお更そう感じる。いろんな名人のCDを聞いたりしたが、録音だと生だと顕著に感じることの出来る津軽三味線独特の一の糸の迫力が殆ど生かされていないように感じる。それが楽器の特性なのか、エンジニアやプロデューサーに理解されていなかったのかはわからない。
しかし、このTENBIのアルバムではそうした今までの弱点が少なからず克服されている。三味線による多重録音が、津軽三味線独特のさわり効果を補完し、打ち込み系のバック演奏が三の糸の音を渇いた感触にさせない。 ニューエイジ系の中途半端な甘ったるや、わざとらしく感情移入を誘うようなROCK的演出が無いのも好感。

もちろんTENBIの演奏も最高だ。 あまり叩き三味線ではないのかな?よくわからない。
流れるようで留まるようで零れ落ちていくようで。 つつき返される撥さばきに鱗が剥がされていく。 TENBIによる曲も素晴らしい。3曲目の「紫桜」は絶品。 入場テーマソングは?という質問があれば迷わずこれか?! こんな風に弾けたらいいな…

是非これは生で聴いてみたいな。
もしライブでもこんな演奏されたら悶絶もの。

半端な前衛や悪戯な冒険はいらない。
これは艶やかで爽快な作品。
まさに紫桜。
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# by sh2o | 2008-02-20 19:07 | 三味線

Carioca



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Carioca "DANÇAS BRASILEIRAS"
Carioca "UIRAPURU"
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# by sh2o | 2008-02-08 13:47 | Brasileira

2007 BEST

Florencia Ruiz 「MAYOR」
Andre Mehmari & Hamilton de Holanda 「Continua Amizade」
Ett 「無茶の茶」

Alda Rezende 「TRAVELLER」
America Contemporanea  「Um Outro Centro」
Anna Toledo 「FRESCULA」
PianOrquestra 「Dez maos e um piano preparado」(DVD)
Cecilia Zabala 「AGUARIBAY」
Falu 「FALU」
Odessa Chen 「The Ballad of Paper Ships」

池田綾子 「プリズム/空の欠片」(single)



and
津軽三味線!
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# by sh2o | 2008-01-09 17:20 | All Frontiers

Wouassi and Roots Band

a0023718_23275346.jpgWouassi and Roots Band
"Le ONDO ts pa toum"

カメルーン発、パリ経由東京行き。Vincent Wouassi Jr.という名の音楽旅行。
1994年にカメルーン国立オーケストラのドラマーとして来日。三味線の音に魅せられ、新内三味線の家元富士松菊三郎氏に弟子入り。その後名取となり富士松ワッシーとなる。そんな不思議?なワッシーの1stアルバムがこれだ。すべて東京のライブハウスでのライブレコーディング。ワッシーの三味線は実に不思議でいて自然なサウンド。ワッシーにとって三味線はアフリカの楽器コラの親戚のように思えたのではないだろうか。聴いていてACTレーベルからリリースされているコラ奏者Soriba Kouyatéのアルバムを思い出した。

ワッシーいいよ。バオバブ三味線!なんて言葉が思い浮かぶ。

しかし不満はある。日本で出会った貴重な仲間たちだとは思うのだが、いかんせんワッシー以外の演奏が「弱い」。"Soul Meringue"での中途半端にラテンなピアノ、そしてベースの迫力の無さはいただけない。"Soran Makossa"もやはり民謡歌手がよかったな。ブラジルのグループMAWACAのソーラン節も面白かったが、このバオバブ三味線ソーラン節も非常に面白い。ワッシーの三味線、パーカッション、ヴォイスのみで録音した"Shinnai Wind"の完成度が目立つようではちょっと寂しい。ワッシーのアイディア、指向が理解されてていたのかという問題もあるのだろうか?それともライブとアルバム録音演奏はまったく別物ということなのだろうか?ライブハウスでの録音ということでの音質の問題もだるのだとは思うが、ワッシーの演奏が面白いだけにもったいない。前述のSoriba KouyatéやチュニジアのDhafer Youssef(ウード片手にフューチャー&スピリチュアルJAZZ)なんてアフリカンな刺激は経験済み。既定の「ワールドミュージック」のりでは満足できない。

三味線片手にカメルーンのミュージシャンとの録音!または民謡歌手たちとの競演っていうのもありだろう。やっぱりパーカッションはインドのタブラ、サックスはやっぱりバリトン(低音が欲しい)または尺八やケーナ、ベースはダブルベースかなぁ。いや、ベースレスでマリンバやカリンバっていう手もある。でもチョッパーベースと三味線のバトルも聴きたいな…などなど期待は止め処ない…ってこれは自分自身が津軽三味線でやりたいことかしらん(笑)?そうだ!師匠の富士松菊三郎氏を連れてカメルーン録音っていうのはどうだろう?!

いずれにしても、こんな面白く楽しい音楽、ミュージシャンがいたなんて驚きだ。
ワッシーの三味線。是非生で聴きたい。
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# by sh2o | 2007-11-30 23:30 | 三味線

Buenos Aires Report

a0023718_11431657.jpgPablo Ziegler - Quique Sinesi with Walter Castro
"Buenos Aires Report"


津軽三味線か文楽ばかりの最近。久しぶりに聴くアルゼンチンCD(Florencia Ruizは除く)。いや~いいね、やっぱり!Quique Sinesi最高!なのは当然として、Walter Castroのバンドネオンの音の響きが妙に新鮮というか妙に納得。これは勝手な思い込みだが、津軽三味線の音がどこか日本人としての自分の心に自然にしっくりと馴染むことと、このバンドネオンの音はアルゼンチン、Buenos Airesの人の心にしっくりと納まるのだろうなと、そんな風に感じた。

Pablo Zieglerのアルバムを始めて楽しむことができた気がする。今までにもQuique Sinesi参加作品なども含めて何枚か聴いたが、どれもあまり反応著しいものではなかった。本作は小編成でのライブ盤というのがいいのかな。4曲目のQuiqueのペンによる"Milonga Para Hermeto"が最高だ。HermetoとはもちろんHermeto Pascoalのことだ。Quiqueのギターソロからバンドネオンのソロに移る瞬間の浮遊感、バンドネオンソロからピアノソロへの零れ落ちる高揚感。う~ん、この演奏はいいね!

いろいろなことに惑わされない。
ふっとすれ違っては、やっぱり好きなんだなと微笑みたくなるような。
そんな厳しいけどやさしい、自然と側にある僕のアルゼンチン音楽。
夜明け前にひっそりと、解き放つように聴いていたい。
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# by sh2o | 2007-11-29 05:45 | Argentina

近江源氏先陣館

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大阪の国立文楽劇場にて「近江源氏先陣館-和田兵衛上使の段・盛綱陣屋の段」を見る。いや一番の目的は三味線の鶴澤清治の演奏を聴くためだ。鶴澤清治は、昨年重要無形文化財保持者(所謂人間国宝)に認定された浄瑠璃(義太夫または文楽太棹)三味線の第一人者だ。数ヶ月前にNHKにて鶴澤清治のドキュメンタリーを見て依頼、もうどっぷり、アイドル追っかけ状態。ついに自ら三味線まで習いなじめてしまった始末…(残念ながら浄瑠璃三味線ではなく、同じ太棹の津軽三味線)。

それはさておき、鶴澤清治!やはりすごかった!!鶴澤清治の他にも鶴澤燕三、豊澤富助のお二人も三味線奏者も弾いていた。もちろん演目の内容に沿った演奏であるからして一概には言えないが、やはり「切れ」が違う。鶴澤清治の言う「切っ先」の鋭い音。更に左手が棹と弦を扱く音のなんと厳しいことか。開演前に資料室にて浄瑠璃三味線の撥を触らせてもらったのだが、なんと大きく分厚いこと!厚みは5mmぐらいはあるのだろうか。この厚みをどのように生かして演奏しているのかはよくわからないが、鶴澤清治の「切っ先」鋭い演奏には、この大きく分厚い撥の使い方にあるのだろう。実際演奏中に恐らく三の糸と思われるが二回切れてしまっていた。あれだけの撥を手首稼動範囲いっぱい使って振り下ろすのだからそれは切れるわな~。打ち付ける音、押さえつける音、軽く弾く音、それぞれの音がなんと粒だってまた余韻の美しいことか。更に更に惚れました、鶴澤清治に。

来年初春にも国立文楽劇場にて文楽公演がある。もちろん鶴澤清治も出演予定だ。
行ぃかぁねぇぇばぁぁぁあぁ!(義太夫調)笑。
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# by sh2o | 2007-11-19 20:24 | 三味線