Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

Kabusacki 6.1 la maravilla

a0023718_20243882.jpgFernando Kabusacki : electric and synth guitars
Fernando Samalea : percussions and bandneon
Matias Mango : keybords
Ricky Saenz Paz : electric bass and stick
Charly Garcia : keybords,vocoder and vocals


空に浮かぶ。でもそれは蜃気楼ではない。ギターが刻む「蜃気」そのもの。それがKabusacki。
Fernando Kabusackiの新譜"6.1 La maravilla"。前23曲すべてが揺れ動く光球。
なんとFernando Samaleaが全面参加&プロデュース。そして御大Charly Garciaも登場!Ricky Saenz PazはRichard ColemanのいたバンドLos Siete Delfines(L7D)のメンバーだった人物。
後ろ向きで坂を惰性で下っていくような軽やかさのKabusackiのギター。そこにチープなピーヒャラキーボードが色彩を添える。毛糸でできた毛虫が池を泳ぎまわる姿、蝋燭に浮かべた羽虫、繊細で奇形なガジェット。似て非なるメロディーが記憶の曖昧さ、過去にとらわれる滑稽さを身につまらせる。Samaleaのドラムスは淡々とリズムを刻みながらも、時間の逆流と拡散ををオシロスコープで覗いているような錯覚を導く。
新作を出すごとに輝きを増すKabusackiの感性。複雑さを増すというよりも、地図がだんだんと大きく複雑になっていく様子に似ている。Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ→4.5→6.1 環を描き戻る数字の術は、広げられた地図がまた一つにまとまろうというのか。一つの旅が終わりを告げた証拠なのか。今一度、Fernando Kanusackiという地図を眺める。刻一刻と変わり行くその地図を、眺めつづける勇気を、目に焼き付ける喜びを。Que Maravilla!!!
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by sh2o | 2004-11-17 20:27 | Argentina