Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

Ett@TOKUZO

2/12 得三Ettのレコ発ライブ!

事前に席の確保が難しいとの情報を得て6時過ぎへ得三へと行く。
「mixiの前売りで」と符牒のような響きにちょっと快感…さすがに客席はまだまだまばらだがステージ一杯のセットがこれからの興奮を予感させる。焼酎ロックを片手に客席へ。次々に入ってくる客。振り向くといつしか立ち見でいっぱい!大正風のお着物姿の女性もチラホラ。Ett"テンカラ"のジャケにあわせての粋な装い。開演時間の7時をまわる。も~場内熱気でムンムン。

そしてAC/DCロックT姿のKei、続いて西本さゆりの登場。1部:デュオ、2部:カタリカタリ、3部:Ettバンドお3部構成との固いトークの後「柳の手」でライブは始まる。「蓮の花びらは未だ泥の中」。そうこれから咲きはじめるEttのライブの幕開けにピッタリ。カブサッキで見たときのKeiって髪の毛ボサボサの危ない人って雰囲気だったけど今日はまったく違う。たんたんと続く今日の中、西本さゆりの声だけが塊となって肌に舞い降りる。びりびりと震える声。彼女の声は彼女の骨すべてから響いて喉から流れ出る雲のよう。雨を降らし、雹を落とし、陽を遮り顔を出させる。Keiのギターは馬車に乗って揺れながら感じる路面のよう。ガタガタカタカタとリズミカルに不意打ちのうに、何時も其処についてくる素敵な伴奏であり、自由でかけがえのない存在感。「ホホホイっと」という感じで一部はあっけなく終了。

2部はカタリカタリ。西本さゆりの一番のお気に入りのバンドとのこと。はじめて聴く。河合の朴訥とした低音の声に長瀬の緩やかな高音。ウッドベース、カホン、クラリネット。素朴な中に密やかな笑いが浮かんでくる音楽。1曲でKeiとさゆりが参加。マンモス云々という歌がよかった。メンバーはもう一人いるとのこと。アコーディオンとか入ると面白いんじゃないかな。カホンもループさせながら演奏するともっと自由な展開がでるかな?とも。もうちょっと踏み込めなかった。酒とつまみが必要だったかな?

で、待ちに待った第3部Ettバンドの登場!全員「テンカラ」のイメージにあわせて着物、着流し姿だ。あ、あれが河西さんか~と感慨。
「入り江の鳥」でのさゆりのスキャットはもう大きな雲の中で風と太陽と雨の奔流の中に身を任せているよなどうしようもない愉楽を感じる。「太陽」でのさゆりの話しは思わず納得。この曲地味だけどすごくいい曲。「無理やりやったらこわれてしまう~」大好き。そして「海猫」「イネムリオヨギ」「雨男」の三連弾!自在に紆余曲折しながら陽だまりを探すようにツボにはまるKeiの335のギターワーク。ソロはKeiいうところの「ヒレッジ」風か?いやいやオズリック・テンタクルズに聴こえたよ!ドラムス、ベースとの絡みはドイツのプログレバンドNekterみたい!かっこいいいいいぃぃ!!いや~もう快感快感。このときほどギュウギュウ詰めの客席をのろったことはない。あ~踊りたかったよ!しかし「雨男」は実に素晴らしい。AFFINITYかと思っちゃた。そういえばさゆりのヴォーカルってAFFINITYのヴォーカルLinda Hoyleにどこか似ていると思った。そうだEttにハモンドオルガン!これどうでしょう?「ヨレヨレ楽団」でまずは大円団。
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バンドではパーカッションの林敬子がとてもよかった。彼女なしにはこのステージはありえなかっただろう。今ひとつリズム隊のノリが不十分に感じた。暴れるスペースが窮屈だったかな?

そしてアンコール。「All you need」。全員参加型の曲?ナハハハ!もう笑って一緒に歌うしかない。約1名のかくし芸も温泉旅館ぴったりのズッコケ加減で疲れた笑いがじんわり心地いい。2回目のアンコール。最後も「柳の手」。泥の中から、静かに大きく静かに澄んだ蓮の花が開く。池を漂い川を流れ海を夢見て、心の中に鎮まり沈んでいく音とともに、また泥の中へと眠る。ぼく達の夢の中に大きく澄んだ蓮の形の雲を残して。さゆりの声がKeiのギターがいつまでの陽の光のように差し込む。。。
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熱気から逃れるように得三の外へとでる。放心した表情と会話、絡まり頷きあうような視線。上気した空気が店のドアから皆の体から夜の空へ解き放たれていく。Ettの音楽が身から離れていくようでいとおしむ様に空を見つめる。でも知っている。足がリズムを踏むのを。歌がこぼれてくるのが。「さあゆこう高い空に」。Ettはもう当たり前のように夜も朝も高い空に浮かぶ雲。「流れる雲はゆっくりたかく…離れてもここにいる」。
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by sh2o | 2005-02-13 14:20 | Ett