Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

André Mehmari e Ná Ozzetti "PIANO E VOZ"

a0023718_20583435.jpgほんの2時間前、突然差出人不明の荷物が届いた。というよりもブラジルのレーベルMCDからの荷物。「まさか?」と思ってはやる気持ちを抑えて開封してみれば「やっぱり!」。中身は世界一愛するミュージシャンアンドレ・メーマリと大好きなヴォーカリストナー・オゼッチのデュオアルバム、アンドレ・メーマリ&ナー・オゼッチ "PIANO E VOZ"。アンドレ送ってくれていたんだ…嬉しい!

すべてを放り出してCDをセットしプレイボタンを押す。1曲目はゼー・ミゲル・ヴィスニキの曲"Pérolas aos poucos"。ゼーの最新作にも収められているわたしの大好きな曲。もうそれだけで嬉しさは頂点。アンドレのピアノが夜空を撫でる羽のように柔らかい。背後からそっと忍び寄っては顔も見せずに口付けして去っていくようなナーのヴォーカル。ピシンギーニャ作"ROSA"で涙は歓喜の花を咲かせ、ネルソン・カヴァキーニョ作"Luz Negra"においてアンドレとナーの音楽は漆黒の輝きを目に宿らせる。ここで第1部の終了。

第2部はシコ・ブアルキ"O Ostra E O Vento"で始まる。ここからがナーの本領発揮のようだ。音も立てずに落ちていく花弁の溜め息を聴いているようなナーのヴォーカル。それを透明に描き続けるアンドレのピアノ。そんな透明な情事の残り香をダンテ・オゼッチ/ルイス・タチッチ作"Nosso Amor"が裸でフローリングの上で抱き合うワルツへと結ぶ。そしてアンドレの代表曲"Eternamente"。夜明けと夕闇の子供がいるならばその子はここにいてわたしに笑顔を浮かべている。心でしか語りようの無い愛する香りがそこには有る。そして"Chora um Rio"(Cry me A River)。アンドレの一瞬だけ止まる指先に零れ落ちる涙も止まる。血だけがナーの歌声とともに激しく鼓動させる。"O Voo Da Bailarina"。これはアンドレの新曲か。最後はジスモンチの"Sete Aneis e Infancia"をアンドレがメドレーで演奏する中で、ナー が"Felicidade(Lupicínio Rodrigues)"を歌う。

なにも言うことなんか無い。わたしはこの音楽が好きなんだ。ナーの声はわたしの血の中を流れる。そして当たり前のように口に出す。アンドレのピアノが世界一好き。

もうそこにはわたしのちっぽけ悩み事なんかない。そう。これはアンドレの部屋の紫色のソファーでくつろぎ見る夢の世界。そこに愛を置いてインディゴ・ブルーの波紋に溶け込むのをただ見つめる。わたしの最愛の人と。
[PR]
by sh2o | 2005-06-02 21:01 | Brasileira