Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

Los Changos Trio "NANN"

a0023718_21592060.jpgLos Changosの3rdアルバム。前作はSeptetだったから「Los Changos Trio」としては2nd。Interoceanicoの塚本浩哉さんも言ってたけど、本当に音がタイトに引き締まった!って感じ、成長がはっきりと見てとれる。なんかこういうのってすごく嬉しい!
曲の完成度はもとより、Julio A. Santillanのギターの表現力がものすごく上がったって気がする。それはもう1曲目の素晴らしいギターを聴いただけで明らか。前2作と似た曲もあるんだけど全く違うように聴こえる。ベースのFernando Huergoも緩急強弱を自在にそれもさりげなく使い分け極意を得たっていう印象。パーカッションのFranco Pinnaは相変わらず素晴らしい。目立たないのだけれどLos Changosのサウンドの要は間違いなくFrancoのパーカッションだ。
何と言っても彼らの出す音は温かい。前2作ではその「温かさ」が、雰囲気に流されてしまう部分や迷いの感じられる部分において、「生温さ」に感じられるときがあった。けれど本作では、芯の強いそれでいて引き込まれる柔らかさのある、陽の照る柔らかい芝生の地面を裸足で踏みしめているような気分だ。冗長さや甘ささえ心地よく感じられる。贅沢をいうなら、3人のつくる音にもう一つヴァリエーションが欲しい。パーンって景色や場面がその一音でがらりと変わってしまうような。多分それはJulioのギターが大きな鍵を握っている。彼のギターの音色、フレーズ、響きにもう一つなにかが加わるとLos Changosは更にMaravilloso!なバンドになるだろうな!それは安易に他の要素を取り入れたり新奇なものではなく、彼の体験と影響がもたらす新しい何か。その一端はMarta Gomezに捧げた1曲目で聴けるんじゃないかな。この曲は本当に最高!「喜び」の感情から生まれたというこの曲。鍵はそこかな?
じんわり染み込んでくる3曲目もいいし、Vincenbte Amigoに触発されたという6曲目、Fernandoのベースの美しい8曲目も素敵。そしてJulioがボリビアで撮ったというジャケ写、Martaのバンドメンバーへの愛情が感じられるメンバー写真など、音だけでなくCD丸ごと温かいこの秋冬必携のアルバム!!!
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by sh2o | 2005-10-31 21:59 | All Frontiers