Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

Daniele di Bonaventura "Canto alla Terra"

a0023718_1852469.jpgEnzo Favataのバンドのバンドネオン・ピアノ奏者というよりも、今やイタリア随一の、いやヨーロッパを代表するバンドネオン奏者Daniele di Bonaventuraの新譜はカルテットBand'Unionでの作品。
注目はなんといってもEnzo Favataの片腕Marcelo Peghin。彼のギターは本当に大好き。10弦ギターを操る超絶テクニシャンでもある。もっともっと注目されてもいい人だと思うのだけど。ベースはFelice del Gaudio。そしてパーカッションはAlfredo Laviano。AlfredとDanieleはデュオアルバムを2枚だしている旧知の仲。AlfredoはEnzo Favataのアルバムにも参加している。
Marceloのギターが青空に伸びる木々の幹や枝のように、閉じては開く風のように、遠近感という息吹が音の中で目覚めながらアルバムは始まる。Danielのバンドネオンの響きは本当に素晴らしい。夢の力が掌から溢れ出している、そんな暖かさのある音色。希望という塊が空気を泳ぎ、慈愛という谷間で心は落ち着く。ひんやりとした湿度の中で、こぼれる涙だけが温かい。そしてその涙は、輝く未来への扉を静かに押し開けていく。大地にしみこむ水のように。
これにEnzoのサックスが加わればまるっきりEnzoの世界、と思えるときもあるが、EnzoのバンドではDanieleの曲も演奏しているのだから同じ音世界にいるというだけのこと。僕は彼らの音世界が好きで、Danieleのシンとした情熱の深い世界が大好きだ。今、もっとも見たいミュージシャンだ。
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by sh2o | 2006-01-03 18:54 | All Frontiers