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Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

LUZ DE AGUA

LUZ DE AGUA_a0023718_13242793.jpg大好きなピアニストCarlos Aguirreが監修を勤めるレーベルSHAGANA MEDRAより、まさしくアルバムタイトルどおりの「水の輝き」のような静謐な輝きをもつアルバム。
Juan L.Ortizという生誕110年を迎えた詩人の詩に、ピアニストSebastián Macchiが曲をつけたアルバム。演奏はSebastián Macchi (piano y voz)、Claudio Bolzani(voz y guitarras)、Fernando Silva(contrabajo violoncello y berimbao)という若手ミュージシャンによるトリオ。パーカッション、キーボードでゲストが参加している。
Sebastiánは最近のSilvia Iriondoのツアーに参加しているどうやらCarlos Aguirreの弟子?継承者という位置付けか。ベースのFernandoはCarlos AguirreのバンドのメンバーでCarlos Aguirreの片腕という存在。ギターのClaudioはRosarioに本拠をもつJAZZレーベルBlue ArtよりアルバムとリリースしているRUMBLE FISHというバンドのメンバーだ。
シンプルだが奥行きのある演奏。Carlos Aguirreの声に似たClaudioの声がまっすぐに地に立っている。まるでCarlos Aguirreのアルバムを聴いているかと思った。しかしやはりそこにはより現代的な透明感が存在する。Sebastiánがヴォーカルをとる"Fui Al Rio"は、降り立つ星の輝きと緩やかな川の流れが交じり合う心地よい静謐さに満ち溢れている、見事な演奏。ちなみに"Fui Al Rio"はLiliana Hereloもアルバムに取り上げている。
どの曲も緩やかな時間の流れの中に大切に育まれた温かさを受け継ぎながらも、現代的な研ぎ澄まされた空気が流れている。「MODERN」とはこういうことか。。

また本作をリリースしたSHAGRADA MEDRAは注目のレーベル。Carlos Aguirreのリーダー作2枚にJorge Fandermoleのアルバムは現在のアルゼンチンの一つの側面を代表するアルバム!と言いたいほどなのに非常に目立たない扱いだ…。他にもCoqui OrtizやSERIE Musica argentina para guitarraなど全部聴いて見たい作品ばかりだ!
by sh2o | 2006-07-09 14:29 | Argentina