Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

Silvia Iriondo "OJOS NEGROS"

a0023718_1765862.jpg素晴らしい。

フォルクローレシンガーSilvia Iriondoの新作は、ますますスケール感を増すというよりも、広く透明に澄んでいくような印象。そう、前作『Tierra que anda』がGismontiのレーベルCarmoからリリースされたのはGismontiがただ単に惚れたからというわけではない。この透明感が似たような印象をもっているからだろう。余談だがCarlos Aguirreのアルバムが今やブラジルのECMとも呼ばれるNucleo Contemporaneoからリリースされているのも偶然ではないだろう。純粋なフォルクローレファンにとっては、この透明感は嫌味なものに感じられるかもしれない。でもそれはつんと済ましたものでも無ければ、とって付け加えたかのような白々しく漂うものでもない。Silviaから今生きている僕たちに届けられる体温が点った透明感。

そんなSilviaの肌を包むような温かく滋味溢れる声は変わらない。Quique SinesiとCarlos Aguirreも参加しているが、本作の透明感はピアノのSebastian Macchiにとることろが多き。そうLUZ DE AGUAという素晴らしいアルバムをリリースしたばかりの気鋭のピアニストSebastianだ。Sebastianのモダンなアレンジの中アルバムは進む。若干模範的というかもっと破天荒さがあってのいと思うが、控えめでありながら流れる水のようにその場所に無くてはならない空気を運んでくるSebastianのピアノは実に素晴らしい。Marcos Cabesazのマリンバも効果的だ。最終曲でのアンビエントな効果音の中響くSilviaの声は大地とか地球とかというよりも宇宙的な広がりと浮遊感を感じる。

実に素晴らしい。安息と澄み切った決意に漲る音楽。
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by sh2o | 2006-12-10 21:59 | Argentina