Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

Léa Freire "Cartas Brasileiras"

a0023718_20114739.jpgこれは素晴らしい宝物のようなアルバム。
フルート奏者Léa Freire。今までにも彼女のアルバムを聴いてきた。Teco Cardosoの鋭さもToninho Carrasquieraの清澄さとも違う素敵な音色、流れるメロディ。と思いつつものめり込む事はできなかった。

このMaritacaレーベルからの新作アルバム"Cartas Brasileiras"も最初の聴きかじりでは、Nucleo Contemporaneoとかでお馴染みの爽快壮大なブラジリアン・インストゥルメンタルかな~と感じていた。実際このアルバムを買ったのもAndre MehmariGil Jardinの名前に惹かれたところが大きい(ごめんなさい)。しかし…これは「爽快壮大」なんてとんでもない思い違い。己の思い上がりが情けないやら腹がたつやら。いや、そんなことはどうでもいい。この音楽に浸らなくっちゃ。

Léa Freireの曲を、Teco Cardosoが監督演出。そしてマエストロGil Jardinが、66人のサンパウロのオーケストラミュージシャン達を指揮。Andre MehmariPaulo BellinatiMonica SalmasoLuca RaeleEdu Ribeiro…他にも大勢の超一流達によるピアノデュオ、クラリネットアンサンブル(Sujento a Guincho)。織り成す音楽はなんとも言葉がなく、上を仰いでは涙とため息が出る。LéaだけでもTecoだけでもGil Jardinだけでも成しえた音楽ではない。アルバムの曲たちは20年前に書かれていたもの("Neve Luas")からレコーディング6ヶ月前に書かれた曲("Espiral")もあるという。そんなLeaの人生ともいえる音楽と、さまざまな音楽家たちの息遣いとが溶け合った類まれな美しさ。

"Cartas Brasileiras"="Brasilian Letters"。アルバム内にあるMarcílio Godoiによる素晴らしいイラストカードを開いてみよう。大地に、海に、楽器を音楽と一体となった動物たち、鳥たち、虫たち。そこには、壮大とか荘厳とか爽快とかの言葉で言い表すことのできるものではない、素晴らしいものを感じることができる。

木漏れ日の向こうにはっきりと見える大空
海の中で感じる息を忘れる光と水の景色
草原の向こうに走るときはっきりとわかる風の大きさ


なにより音楽は世界の中にあって、自分自身もその中の一部だって感じることができる。

そう、ここにあるのは類まれな音楽
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by sh2o | 2007-08-15 20:20 | Brasileira