Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

Fer Isella "Doña Furia Gaucha"

a0023718_1729061.jpgFer Isellaは1975年(ほんとに?)ブエノスアイレス生まれのピアニスト、コンポーザー、プロデューサー。Sony Musicで15のプラチナ、ゴールドアルバムに関わったとのこと。その後NYのバークリーへ留学し、ダウンタウンで活動していたようだ。Chibo Mattoとも交流がありMiho Hatoriのアルバム"Ecdysis "にもキーボードで参加しているとの事。

さて本作"Doña Furia Gaucha"Fer名義による1stアルバム。Fer自身のレーベルLimbo Musicからのリリースだ。全曲Ferのペンによるもの。作曲されたのは1999年~2000年。録音は2003年。満を持してのリリースだ。率いるバンドMakanudosのメンバーは、自らもLos Gauchosを率いるギタリストJulio Santillan、ドラムスにMarta Gomezを公私ともにサポートするFranco Pinnaの二人のアルゼンチン人。そしてベースはイタリア人ののDaniele Camarda(Danieleも相当面白そうなミュージシャン!FerとのDuoもあり)。そしてMarta Gomezも1曲ゲスト参加しているという涎ダラダラな布陣だ。

Julio SantillanFranco Pinnaの参加で思い出すのは、同じアルゼンチン人で以前はNYで活動していたピアニストGuillermo Klein。まぁ渡る世間は鬼ばかり。FerGuillermoは知り合いで、Guillermoのアルバム"Una Nave"のアルゼンチンでのリリースはLimbo Musicが行っているようだ。で、参加メンバーを見て、このFerのアルバムもGuillermoっぽいJAZZ色の強い音楽なのかと思いきやどっこい、Progressive Rockですよ!これは!!オーガニックプログレ??アンビエントELP???つかみ所無い浮遊感はアルゼンチン特有のものであるが、しかしこの浮遊感は並外れている。どこかSebastian Escofetに似たものを感じるし、Santiago VazquezFernando KabusackiのプロジェクトLa National Film Chamber Orchestraも思い起こすが、この光の根元のような静謐さは只事じゃない。

しかしなんて表現したらいいんだろうか、この異様な浮遊感は。今まで聴いてきた様な大地や風の匂いのする浮遊感とは程遠い、異次元を俯瞰するような浮遊感。スペースシャトルから眺める宇宙空間のBGMって感じだ。。Ferはピアノ、キーボードの他にもバンドネオン、ピアニカやメタロフォンも演奏。ピアノによってフォルクローレが鳴り響く中、キーボードが異次元を引き連れて果てのない虚空を彷徨う星のように流れていく。Ferの風貌もどこか宇宙っぽい?それともアルゼンチン・プログレッシブ・ロックのBack to the Future?

またJimena OddiEzequiel Blackによるアルバムのアートワークも実に素晴らしい。ジャケットの毛糸で彩られたFerの似顔絵など秀逸なセンスだ。

実にさまざまな美意識と挑戦に彩られた音楽たち。
こんな音楽に出会えるから、嬉しくて楽しくてしょうがない!!!
a0023718_17333645.jpg

[PR]
by sh2o | 2007-09-19 19:16 | Argentina