Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

カテゴリ:Argentina( 101 )

Spinetta - Un mañana

a0023718_13511575.jpgアルゼンチンROCKの帝王Spinettaの新譜。
かっこいい!!この鋭さはなんだ!
この平行四辺形ジャケットはなんだ?!

やってることは何時もそう変わらないのに。そう。バンドメンバーは前作『PAN』と同じClaudio Cardone(keyboads), Sergio Verdinelli(drums) そして Nerina Nicotra(bass)。にもかかわらずこの激変ぶり。感じとしては『Para los árboles 』に似ているか。水中から水面を見上げるような浮遊感。空気の替わりに光を飲み込み力がみなぎるような。光合成?そうか!スピネッタは光合成ROCK!!

鍵盤奏者Claudio Cardoneが存在感たっぷり。3部構成の曲 "Canción de amor para Olga"ではClaudioのセンスが光る。また曲によりNicolás Ibarburu, Sartén Asaresi, そしてBaltasar Comotto の3人のギタリストを使い分けているのも面白い。 Nicolásはウルグアイ出身のようでFatorusoファミリー周辺での活動歴もあるようだ。
"Hombre de Luz"は父Luis Santiago Spinettaの詩をSpinettaが自身のキーボードをバックに謳いあげる。うっとり…男の涙だぜ!!!
そういえばこのアルバムには息子のDanteValentinoも関わっておりSpinettaファミリーによる作品といってもいいのかも。だからこの気合の入りっぷりか?タイトル曲"Un mañana "(インスト)以降は吐き出しそうなほどの真空状態。いやいやSpinetta禁断症状か…全編通してSpinetta狂気が染みとおっている。それに続く"Mi elemento"も名曲だ!誰だ、SpinettaをAORだなんて言っているのは!でも…そういわれてみればSteely Danっぽいなぁ。ギタリストを使い分けているところも共通している。もしや…スピネッタさんそのつもり?それでもやっぱり"Preso ventanilla"エンディングでのSpinettaのギターソロが一番かっこいいぃ!、『Para los árboles 』収録の名曲"Agua de la miseria"っぽいシタール調のサウンドが印象的でもある。

さてさて。聴いた後より、平行四辺形はSpinetta形と単語登録するべし!!!
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by sh2o | 2008-10-27 16:46 | Argentina

Ese impulso superior

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Florencia Ruiz y Ariel Minimal
"Ese impulso superior"

来日中「すごくいいんだから!」と度々(会う度に)聞かされていたアルバムがやっと到着!
ありがとうフロレンシア!
素敵で美味しそうなジャケを眺めながら、早速playボタンを押す…1曲目"Letras"。「おぉぉぉ~~~」と雄たけび!なんて素敵なギターの音なんだろう。Ariel Minimalのギターだ。もちろんギターはGalasso製。フロレンシア来日中に触らせてもらったが、素人の僕が触っても実にいい音色がする楽器だ。しかしこのアルバムで聴きことのできるギターの音は、その楽器のもつポテンシャルだけではない。なんといったらいのか指先、「指圧」をかんじることの出来る音だ。ごっつい野太い指で弾いているからではない(そうなのかもしれないけど)。弾いているときの指先の感触が、多分感情とともに伝わってくる、そんな感じだ。それは三味線奏者の薬指から感じることの出来る瞬間と似ている。そうか…だから僕はアラン・ホールズワースが苦手なのか…とこれは余談。フロレンシアのギターもいつもながらのフロレンシア節。彼女のギターを聴くと何か考えながら歩く彼女の姿を思い出す。しかし"Letras"。いかにもフロレンシアらしい歌詞だし、この曲を1曲目にもってくるなんて…フロレンシア「らしい」なぁ。

アルバム全体の印象は、Ariel Minimalのソロアルバム"Un día normal en el maravilloso mundo"のフォーキーな雰囲気に、フロレンシアの浮遊感がうまく溶け込んでいる、そんな感じだ。ゲストのヴァイオリン、佐野まりさんのチャランゴしして日本語での語りも無理なくはまっていて効果的だ。
一番強く感じるのはアルゼンチン的な美メロディの数々。
セル・ヒラン、ペドロ・アスナル、レオン・ヒエコ、帝王スピネッタ、御大チャーリー彼らのアルバムで痺れた美メロの断片を見つけては解き放つ、そんな体中で感じる波の数々。僕にとってのアルゼンチン音楽のBest1といってもいいくらいだ。

しかしなんといってもAriel Minimal。彼の存在感が抜群だ。すごいミュージシャンなんだなぁ、と誰もが感じることだろう。スピネッタ、ガルシアの後を継ぐのは意外や彼なのではないだろうか?そこまで感じさせてくれるセンスのよさ、懐の深さ、Arielでしかない音。彼の音は、何かを引きずっている、というか何かがついて来るような、そんな風に感じる。付いてくる何かと一緒に彼の音は、変化していく。惑星の一生を見ているかのようだ。

PEZ with Florenciaな曲"El cielo brilla sobre nos"は名曲。この曲で泣かないアルゼンチンROCK愛好家はいないだろう。ギターソロ最高…涙。。。MigueliusのBeatBoxと佐野まりさんのチャランゴが爽快な"Y eso munca paso"も実に素晴らしい。これぞスピネッタ、ガルシアを継承する曲だね!(む?両方ともArielの曲だなぁ…)

アルバムを聴き終えてため息…フロレンシア来日での彼女の演奏を思い出す。彼女の来日前の不安、来日中の揺らぎ、帰国後の充実ぶり、そんな数々の思いや気持ちがすごく伝わってくる。そしてフロレンシアの中で激しく何かが日々変わっているのをすごく感じる。このアルバムは確かに素晴らしいが、さらに何かが生まれる予感も充分に感じることが出来る。そんな彼女に知り合えた幸せを改めて感じる。

う~ん、この二人での2枚目が早くも聴きたいなぁ…その前にこのアルバムをもっと聴きこんで、普及しまくらねば!皆さん!ご協力お願いします!!
そして~~~
祈フロレンシア再来日!
もちろんArielも連れてきてもらおう!!!
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by sh2o | 2008-07-14 10:04 | Argentina
a0023718_16385598.jpgこれもFlorenciaからもらったCD。
Lito Vitale絡みでGabriela Torresの名前は以前から知っていたが、ちゃんと聴くのはこれが始めてだ。

1曲目はStingの曲のような雰囲気。なかなかいい。大洋レコードさんで聴いたTanghettoの"Englishman in NY"を思い出した!不思議なムードのアルバムだ。アダルトというわけでもないし、気合!というわけでもないし、脱力でもない。かといってスルリと掴み所がないというわけではない。塩味が絶妙というか、また立ち寄りたくなる小粋な小料理屋という感じ。タンゴ、フォルクローレ、Pop Rockなんでもありの素敵なお品書き。

ラストの曲では夫であるLito Vitaleも参加。Lucho Gonzalezと一緒に、なんとボサノヴァを奏でている!他Kevin Johansenもヴォーカルで参加。この曲は異色でなかなか面白い。

Florenciaとのメールのやりとりの中にも、Gabrielaやこのアルバムのことは出てきたことは覚えているが…それにしてもこのアルバムといいPezといい、ツボをついたプレゼントで思わず唸ってしまった。

ありがとうFlorencia
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by sh2o | 2008-04-22 20:38 | Argentina

Pez "Los orfebres "

a0023718_1648738.jpgPez、かっこいいねぇ。
FlorenciaにもらったCD。当然彼女も大ファン。なかでもギタリストのAriel Minimalは大のお気に入り。Arielは活動休止中のLos Fabulosos Cadillacsのメンバーでもある。今やアルゼンチンROCKを代表するギタリストだ。

サウンド的にはブリティッシュなハードロック。正しくそれでしかない。MotorheadWishbone AshThin LizzyDiamond Head、初期RUSH?思い出してはニヤつくが…やはりMoutain?!ArielてどこかLeslie Westに似ていない?しかし痺れる~!!だが凡百のバンドと全く違う。何がって、重さが!本気が!そして更にSpinettaに聴けるような如何にもアルゼンチンな、歌詞カードを見ながら聴いていても「どこ歌っとんねん?!」的呟きボーカルに惑わせられる。これでArielは弾きながら歌っているんだがらスゲェなぁ。ギターリフも全編に渡って似たようなメロディ、音質が続く。それが積み重なって積み重なって、そに重みに耐えかねたときに爆発する美メロ!これぞ燻し銀ハードロックな快感☆まずは、2曲目のような初っ端から急所に食い込むようなリフにものた打ち回れ!汗かいた後の爽快感を味わいながら、更に砂を噛む。これぞ漢(男)だぜ!!更に3曲目、4曲目、5曲目の流れといったらないぜ。何時どこの音楽を聴いているんだい?血の流れる音だけが俺の時間を司る、それがROCK!と意味不明な雄たけびをあげる。Pepo Limeresのオルガン、Keyboardsもスゲェかっこいい。時折すごく変な音を出しているのだが、それが嵐の合間にさす一瞬の晴れ間のようで実に効果的。Fósforo García のBass、Franco SalvadorのDrumsはHeavy!久しぶりに痺れました。というか久しぶりに親が「うるさぃ…」って顔をした(笑)。Francoの曲、けっこう好きだなぁ。

Pez、いいよ!

ひっそりと蛇足だが。
ArielFlorenciaGalassoというアルゼンチンのビルダーのギターを使っている。ArielにとってはGalassoはメインギターだ。ArielとFlorenciaでプロジェクトを推進中とのこと。これはヨダレもの。。。
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by sh2o | 2008-04-21 20:27 | Argentina

Buenos Aires Report

a0023718_11431657.jpgPablo Ziegler - Quique Sinesi with Walter Castro
"Buenos Aires Report"


津軽三味線か文楽ばかりの最近。久しぶりに聴くアルゼンチンCD(Florencia Ruizは除く)。いや~いいね、やっぱり!Quique Sinesi最高!なのは当然として、Walter Castroのバンドネオンの音の響きが妙に新鮮というか妙に納得。これは勝手な思い込みだが、津軽三味線の音がどこか日本人としての自分の心に自然にしっくりと馴染むことと、このバンドネオンの音はアルゼンチン、Buenos Airesの人の心にしっくりと納まるのだろうなと、そんな風に感じた。

Pablo Zieglerのアルバムを始めて楽しむことができた気がする。今までにもQuique Sinesi参加作品なども含めて何枚か聴いたが、どれもあまり反応著しいものではなかった。本作は小編成でのライブ盤というのがいいのかな。4曲目のQuiqueのペンによる"Milonga Para Hermeto"が最高だ。HermetoとはもちろんHermeto Pascoalのことだ。Quiqueのギターソロからバンドネオンのソロに移る瞬間の浮遊感、バンドネオンソロからピアノソロへの零れ落ちる高揚感。う~ん、この演奏はいいね!

いろいろなことに惑わされない。
ふっとすれ違っては、やっぱり好きなんだなと微笑みたくなるような。
そんな厳しいけどやさしい、自然と側にある僕のアルゼンチン音楽。
夜明け前にひっそりと、解き放つように聴いていたい。
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by sh2o | 2007-11-29 05:45 | Argentina
9月20日(木)。友人Tannyさんのお薦めでTOKUZOへと足を運んだ。
ギタリスト、シンガー、コンポーザーのアリエル・アッセルボーン(Ariel Asselborn)のライブだ。アリエルのバイオについては彼のHPを参照していただくとして、ライブは非常に興味深いものだった。
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Víctor JaraAriel Ramirezなどのフォルクローレに自作の曲を織り交ぜながら休憩を挟んでの二部構成。流麗なギターとたどたどしい日本語に微笑みがこぼれるが、何といってもアリエルの声に魅了された。確かにギターは素晴らしい。「はちどり」「かえる」などのギターによる小品も聴き応えがあった。しかしそこにアリエルの存在はやや薄い。そこにアリエルでなければならないという感触に欠ける。一方アリエルの声、歌。そこにはアリエルが確かにいる。アリエルという音楽の存在が生き生きと感じられた。
Victor Jara"Angelita Huenuman"Violeta Parra"Gracias a la vida" 、Arile Ramirez"Alfonsina y el mar"Roland Valladares"Bajo el sauce solo"。どれのこの上の無い寂しさ、暖かさ、奥深さ。彼の繊細に震えては高く伸びていく歌の後には、彼の足跡が続いている。僕たちはそれをはっきりと追うことができる。アリエルの風を感じながら。
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アンコールでの「浜辺の歌」。アリエルのギターに合わせて歌う観客のコーラスおばさんたち。彼女たちもきっとアリエルの声に魅了影響されてのことだったのではないだろうか。しかし「浜辺の歌」で終わりなのはいただけない。最後はアリエルの歌で終わってほしかった。
ライブ全般を通じて感じたことだが、なんとなく一本筋の通った緊張感がない。一部終了後、アルエルの美しい奥様が語っていたように緊張しすぎだったのだろうか?確かにチューニングはかなり気にしていたが…そう多くを語ろうとせずとも彼のやさしい気持ち、穏やかな人柄は伝わっていたと思うが…。
また「はちどり」「かえる」などのギターソロの曲など、組曲形式でガァ~と演奏してくれたらまた印象は違って聴こえたのではないだろうか。記憶の中に透き通っていくような彼の歌、それとはまた違うギター演奏。そんなメリハリがあったらより楽しめたのではないかと思うが、それは再びアリエルのライブを聴いてから言うべき事だろう。
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彼の地とは遠い日本にいながらにして、彼方の風景を感じることの出来る稀有な音楽と触れ合える。そんな身近にある貴重な機会を逃すのはもったいない。奈良、神戸、東京ライブツアーはまだ続く。是非気軽に足を運んで欲しい。アリエルの足跡にそっと手を触れたくなるはずだ。
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by sh2o | 2007-09-21 19:11 | Argentina

Fer Isella "Doña Furia Gaucha"

a0023718_1729061.jpgFer Isellaは1975年(ほんとに?)ブエノスアイレス生まれのピアニスト、コンポーザー、プロデューサー。Sony Musicで15のプラチナ、ゴールドアルバムに関わったとのこと。その後NYのバークリーへ留学し、ダウンタウンで活動していたようだ。Chibo Mattoとも交流がありMiho Hatoriのアルバム"Ecdysis "にもキーボードで参加しているとの事。

さて本作"Doña Furia Gaucha"Fer名義による1stアルバム。Fer自身のレーベルLimbo Musicからのリリースだ。全曲Ferのペンによるもの。作曲されたのは1999年~2000年。録音は2003年。満を持してのリリースだ。率いるバンドMakanudosのメンバーは、自らもLos Gauchosを率いるギタリストJulio Santillan、ドラムスにMarta Gomezを公私ともにサポートするFranco Pinnaの二人のアルゼンチン人。そしてベースはイタリア人ののDaniele Camarda(Danieleも相当面白そうなミュージシャン!FerとのDuoもあり)。そしてMarta Gomezも1曲ゲスト参加しているという涎ダラダラな布陣だ。

Julio SantillanFranco Pinnaの参加で思い出すのは、同じアルゼンチン人で以前はNYで活動していたピアニストGuillermo Klein。まぁ渡る世間は鬼ばかり。FerGuillermoは知り合いで、Guillermoのアルバム"Una Nave"のアルゼンチンでのリリースはLimbo Musicが行っているようだ。で、参加メンバーを見て、このFerのアルバムもGuillermoっぽいJAZZ色の強い音楽なのかと思いきやどっこい、Progressive Rockですよ!これは!!オーガニックプログレ??アンビエントELP???つかみ所無い浮遊感はアルゼンチン特有のものであるが、しかしこの浮遊感は並外れている。どこかSebastian Escofetに似たものを感じるし、Santiago VazquezFernando KabusackiのプロジェクトLa National Film Chamber Orchestraも思い起こすが、この光の根元のような静謐さは只事じゃない。

しかしなんて表現したらいいんだろうか、この異様な浮遊感は。今まで聴いてきた様な大地や風の匂いのする浮遊感とは程遠い、異次元を俯瞰するような浮遊感。スペースシャトルから眺める宇宙空間のBGMって感じだ。。Ferはピアノ、キーボードの他にもバンドネオン、ピアニカやメタロフォンも演奏。ピアノによってフォルクローレが鳴り響く中、キーボードが異次元を引き連れて果てのない虚空を彷徨う星のように流れていく。Ferの風貌もどこか宇宙っぽい?それともアルゼンチン・プログレッシブ・ロックのBack to the Future?

またJimena OddiEzequiel Blackによるアルバムのアートワークも実に素晴らしい。ジャケットの毛糸で彩られたFerの似顔絵など秀逸なセンスだ。

実にさまざまな美意識と挑戦に彩られた音楽たち。
こんな音楽に出会えるから、嬉しくて楽しくてしょうがない!!!
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by sh2o | 2007-09-19 19:16 | Argentina

Cecilia Zabala "AGUARIBAY"

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Cecilia Zabalaを初めて知ったのは、CeciliaとクラリネットのEmiio Albarezとのデュオalvarezabalaのアルバム"Halo de luz"だった。そこでもCeciliaはギターとともに魅力的な歌声を披露していたが、ソロデビュー作となる本作"AGUARIBAY"

Nora Sarmoriaを最初に聴いたときに感じたような浮遊感?いいやそれだけじゃないMarta Gomezのような女"性"を感じさせる歌声。もうこの1曲目"Maravilla"だけでまずはメロメロ。そうMarta Gomezのようにたおやかな歌声。そうそうCecilia一人でQuique SinesiMarta Gomezのデュオを歌い演奏している?いや今思いついた!InteroceanicoでのAlejandra Ortizの透明に揺れ翔る感覚ににそっくりだ!!!

alavarezabalaでは自作曲のみだったが、本作ではCeciliaの自作ほか、クチ・レギザモン、ユパンキそしてAca Seca TrioJuan Quinteroの曲も1曲とりあげている。
1曲目の"Maravilla"から2曲目のレギザモンの"Si llega a ser tucumana"、そしてSilvia IriondoQuique Sinesi参加のアルバムタイトル曲"Aguaribay"、4曲目はJuan Quinteroによる"A Pique"。この流れで完璧にノックアウト!"Aguaribay"でのCeciliaSilvia Iriondoのデュエットは母娘のようで、それを無言で語り継ぐかのようなQuique Sinesiのギターソロの美しさと。それは蝋燭の灯ったテーブルに並ぶ温かなスープのような夢心地。うっとり…。この"Aguaribay"はボーナストラックとしてヴィデオ映像も入っているが、そちらはCeciliaの弾き語りヴァージョン。これが最高。。一本の木になったようなだ。泊まり啄ばみ飛び立つ鳥の鳴き声、光と風の物語、そしてきっと鳥に運ばれるのだろう遠く旅立つ種の夢。泣いちゃった。この曲はきっとこれからいろんな人に歌い継がれていくのだろう、そんな予感を感じさせる名曲。

Ceciliaの声とギターの両者のバランスがいい。歌いこまず弾きこまず、それでいてどちらもサラリと流れていくわけでもない。Juan Faluも参加したJulio Espinozaの曲"Vidala para mi sombra"から、次の自作ギター曲の"Tango~incertidumbre"、そしてユパンキの"Los ejes de mi carreta"とこの辺りは、CeciliaGuitarras del Mundoにも出場したさすがの腕前を堪能できる。そして11曲目の"Hermano"には、彼女の才能の奥深さ、果てしなさが詰まっている。なんという叙情、なんという愛情。 なんといったらいいのかアルバム1枚の作品として非常に完成度が高い。それ程のプロダクションもCecilia一人が行っているのだから驚きだ。

つくられたものではない、あるべくしてこの世で触れることのできる感動。
そして、それに今、出会うことのできた喜び。

こんな音楽があるんだと、個人的体験抜きに涙の出た1枚。
「名盤」なんて言葉もいらない。
ただ一生聴き続けるだろう、
"AGUARIBAY"
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by sh2o | 2007-07-30 17:59 | Argentina

Carlos Aguirre

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大好きなアルゼンチンのピアニストCarlos AguirreのHPを発見!

Carlosの音を彷彿とさせる、ほんわか~とした素敵なHP。

なんと新譜『CAMINOS』なんて出ていたのね!
レーベルSHAGRADA MEDRAのHPにも載っていない~!!

これは早く入手せねば!!!
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by sh2o | 2007-02-22 18:39 | Argentina

Sergio Verdinelli "PRIMO"

a0023718_16282214.jpgRodrigo Domínguezのアルバム 『TONAL』でJim Black真っ青の壮絶なドラムを聴かせてくれたSergio Verdinelliの1stアルバム。変形ジャケ&写真集付という凝った体裁。それだけ内容に自信ありということ。
Sergioは元IKVのメンバー。IKV脱退後Pepi Taveira に師事しJAZZを学んだという経歴。通常のJAZZドラミングなんて感じは微塵も無く、1曲目などJuan Pablo Arredondoのギターのバックで、切れ味鋭い中華包丁でクチャクチャに微塵切りを繰り返しているような演奏。周回遅れに見えて実は皆を追い越そうとしている瞬間の胸が詰まるようなスピード感が独特。とくにシンバルワークは変幻自在。眩暈と悶絶を繰り返すタイム感覚。ベースはMariano Otero。SergioとMarianoの演奏はJim BlackとMark Dresserの演奏を聴いているみたい。Rodrigoも勿論ゲスト参加。

SergioはSpinettaの新作『PAN』にも参加。そちらも必聴!
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by sh2o | 2007-01-07 16:28 | Argentina