Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

カテゴリ:Brasileira( 59 )

a0023718_14471396.jpgAndré Mehmari
"...de árvores e valsas"

Na Ozzettiとのデュオアルバム"PIANO E VOZ"Hamilton de Holandaとのアルバム"Contínua Amizade" 、ビートルズ曲集はあったが、純然たるソロ名義作品というと"Lachrimae"以来のアルバムになるだろうか。そうすると5年ぶりのソロ作だ。
2004年~2007年の間にAndreのホームスタジオEstudio Monteverdiにて録音された作品たち。 CDナンバーも「EM 001」。すべてがAndreの意思のもとに、正に枝葉まで行き渡り製作されたアルバムだ。

Andreは過去の作品でもマルチインスト奏者ぶりを発揮していたが、本作では更に殆どの楽器をみずから演奏。そして演奏のみならず、Andreの声が実にいい。Andreの長身ぶりを思い出す、実にゆったりと暖かい声。アルバムタイトル"...de árvores e valsas" は、" ...about waltzes and trees"という意味。そう。まるで彼自身が大きなワルツの木のようだ。風にゆれ光を浴び影を落とし、葉を茂らせ枝には鳥たちが集まり、樹下では様々な生き物たちが育まれては眠ってゆく。その決して同じでない繰り返しを見つめては、また己も、何処かに何かを置いて行き、そして何処かへ知らぬ空へと伸びてゆく。

ゲスト参加でがSergio Santosが抜群の存在感。実にAndreの音楽とマッチしている。この二人でのDuoアルバムが聴きたいな。

しかし、この世界観はすごいね。涙とともに震えてきちゃう。カエターノ、ミルトン、ジスモンチ、ショーロ、サンバ、JAZZ。そのすべてAndreという大きな木の下でオペラを繰り広げているような、そんな星空につつまれるような感動を味わえる。そう。Andreの世界が宇宙へと深化&進化したような作品だ。

このような音楽に触れることの出来る幸せ。
素晴らしいな、世界は。
音楽は



光は表と裏を透かしながら僕たちを惑わせる。
木の肌が触れると、目覚めたように僕は喉を振るわせる。
あぁこうして、僕たちは愛し合い、ただ緑の香りに酔いしれる。

ピアノの音が風の中へと誘う。
様々な楽器の行方を追い続けては、またアンドレのピアノへと戻る。
彼の声が聴こえる。

そう僕たちは
木漏れ陽に抱かれている。
僕たちは風とともに幸せになる。
そして踊りだす。アンドレのワルツにあわせて。
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by sh2o | 2008-04-24 14:44 | Brasileira

Carioca



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Carioca "DANÇAS BRASILEIRAS"
Carioca "UIRAPURU"
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by sh2o | 2008-02-08 13:47 | Brasileira

Maco Brasil

以前紹介したブラジルのスーパーピアノ集団(ピアノ1台×5人)PianOrquestraのツアーに日本人パーカッション奏者Macoさんが参加しています!

そのMacoさんのブログです。
PianOrquestra以外にも大変興味深い音楽活動をブラジルでされています。

それにしても、なんと楽しそうなツアー!(それに美人ぞろい!笑)

さ~勢いで日本ツアーもいっちゃいましょう!!!
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by sh2o | 2007-10-18 07:45 | Brasileira

Anna Toledo "FRESCURA"

a0023718_1711070.jpgCélio Barrosと友人になってもう何年になるだろうか。占星術家、ベース奏者、インプロヴァイザー。不思議な奴だ。Florencia Ruizほど頻繁に連絡しあっているわけではないが、なんとなくウマが合うというか、気心しれた間柄。
そんなCélioの鬼才奇才ぶりが如何なく発揮されているアルバムが本作。
Anna Toledo "FRESCURA"

主役はもちろんシンガーAnna Toledoだ。クリチーバ出身。これが2ndアルバム。しかしクリチーバは変な音楽が多いな。何故なんだろう。本作にも参加している作詞作曲家陣Marcelo Sandmannなどもよく目にする名前だ。André Mehmariとも交流のある詩人?Etel Frotaもクリチーバの人だ。謎だな、クリチーバ。 そこのところ詳しく知りたいが、本作の変加減にはCélioの影響大だ。Célioは基本ECM大好き人間。ベースはデ~ンと地鳴りのように響き、パーカッションは空に木霊して消えていく。声は生を求めて彷徨い眠りにつく、そんなイメージだ。そんなCélioの音楽とAnnaのヴォーカルがうまくマッチしているのが驚き。AnnaのヴォーカルはどこなNa Ozzettiのようでもある。Annaもこう雰囲気のある女性だし、Naのような艶やかな魅力を輝かせていきそうだ。
6曲目ではAna Cascardoのアルバムにも参加していたピアニストFabio Cardosoが異常なピアノを聴かせてくれる。都心の路地に霧散分算していく和音。こんなのもありですか!って感じだが、これには聴き覚えがある。そう、Arrigo BarnabéItamar AssumpçãoそしてEduardo Gudinの一部に。

冷めた吐息、醒めた狂気、褪めた空気。それでもここはブラジル。僕たちの思うブラジル。
不思議な音楽だよ。僕にはやめられない。
ジリジリチリチリと響くベリンバウの音が、北欧の空に輝くオーロラのようなパーカッションが何かを思い出させる。それはあの時の刻まれる時間の音なのだろうか。大人になろうとして大人になれない、そんな時間の。でも僕にはきっと思い出せない。
だから新しい音をまた聴き続け、そして弾きはじめる。
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by sh2o | 2007-10-14 17:11 | Brasileira

Contínua Amizade

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待ちに待ったAndré Mehmari Hamilton de Holandaのデュオアルバム"Contínua Amizade"がやっと到着!一度聴きおえる。あ~はぁ~と溜息。さらに聴きかえす。ふぅ~っとなにもない天井を見上げる。するとそこには音楽の残り香が見える、聴こえる、感じる。この音楽が何にも変えがたい時間と同質であることを教えてくれる。
1曲目はPixingunhaの名曲"ROSA"Himiltonのバンドリンの音が木の幹や枝や根のようにどこまでも生き生きと伸びていく。Andréのピアノがそれを見つける空や風のように涼やかに流れていく。あ~素晴らしいという言葉しか浮かばない。このデュオの企画をはじめて聞いたときは、うまくマッチングするか、Hamiltonの超絶早弾きがAndréのピアノに合うのか心配だったがまったくの杞憂。
Gismonti"Baião Malandro"は名演!さらに映画『New Cinema Paradise』のテーマで終わる最後に、ただ涙…震えと涙とともに訪れる喜び。久しくこんな感動は味わっていなかった。とにかく聴いてほしい。余計な言葉はいらない。歴史なんて言葉も覚束ない、時間という、時という、さまざまな光の中であってもこの音楽は更に輝きを放っている。

最後にこれだけは言いたい。
このライブを日本でも実現させなければ嘘だ!!!
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by sh2o | 2007-09-17 16:26 | Brasileira

Fabiaba Passoni LIVE !

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"É Minha Vez"Fabiana Passoniから「見てね☆」と教えてもらった映像。
Gismonti"O Sonho"を歌ってる!
いいな~。
こんなライブを身近に 見たい聴きたい感じたい!!!
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by sh2o | 2007-08-28 11:56 | Brasileira
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André Mehmariの新譜はHamilton de Holandaとのデュオアルバム。
André Mehmari e Hamilton de Holanda
"Contínua Amizade"
早く聴きたい!!!
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by sh2o | 2007-08-23 20:11 | Brasileira

Egberto Gismonti = Sonho 07

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舞台上にはスタインウェイのピアノ。
登場するジスモンチ。
おお!神光臨。なわけがない。
登場したのは紛れもない人間ジスモンチ。
ニットキャップみたいないつもの怪しい帽子。
もじゃもじゃロン毛。
ECMブルーな色のシャツ。
10弦ギター2本もっての登場だ。

左手右手。放たれる音楽はまさに生き物だ。
不思議な感覚を覚えた。
夢にまで見たジスモンチが今そこで息をして座って演奏している。
しかし、心の中で「ジスモンチ」という意識は希薄だ。
音響のせいもあるのかもしれないが、今、音楽が生まれている。それは「ジスモンチ」という名前なのかもしれない。ただそれだけだ。今、目の前で生まれて飛び出して舞い上がって僕の息の中に零れ落ちていく音楽。その瞬間の連続に出会っている。そんな感覚は、初めてだった。

それは二部のピアノ演奏になってからさらに増していく。
シャツを着替えて、今度はECMグリーンな半袖を着ている
まるで水面を撫でては波紋をなぞっていくかのような演奏。
ギターはそれに対して風を手のひらで切っていくかのような演奏だ。
耳なじみのあるメロディーは、そうだからといって記憶の中に落ち着いていくようなものではなく、
水面を踊っては新たな形を得て輝きの中に消えていく。
その輝きを捕らえては飲み込むのが僕らだ。


改めて思う。
不思議なライブ、不思議な感覚だった。
涙が出るのかと思った。
でも出なかった。
でも。
ライブが終わってから体が震えているのに気がついた。
それは会場の外に出てからも続いていた。
呼吸の中で踊っているのはジスモンチの音楽だ。
ラァラララァァァラタンタッララァァ~ァァァララァ~
なんのこっちゃ…

これがジスモンチだったのかと、
今ははっきりと言えない。
そう思い書いている意味も今はよくわからない。
ただ、歴史を目の前に見て
そして、新たな呼吸も夢も見えたのも確かな感触だ。


今宵会った夢。
Sonho 07
それは今、僕の呼吸の中にある。
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by sh2o | 2007-08-21 00:36 | Brasileira

UAKTI DVD

a0023718_17495644.jpgブラジルの創作楽器演奏集団UAKTIのDVD。
2006年9月17日ベロリゾンチでのライブ。会場のロビーで観客達が展示されている自転車のホイールガラガラを回している光景が映し出される。そして始まるUAKTIのライブ。Décio de Souza Ramosが回す自転車のホイールの下には2台のギター。そしてホイールガラガラ。Paulo Sérgio dos Santosのパイプ&ゴムの重低音おつまみ攻撃。ふ~む…最初はどうなることやら…って感じなのに徐々に音楽の形となっていく面白さ。水の落ちる音、ガラスの鍵盤、木の鍵盤、叩くパイプオルガン?その中でArtur Andrés Ribeiroのフルートの音が魔術のように囁き流れていく。ふわぁ~ぁぁぁ。なんか美味しいものを食べたときに似た感動。複雑?そうに見えてすごく素材の味わいが楽しめる、そんな料理。そうそう、料理もある意味魔力だもんね(by鉄鍋のジャン?笑)。淡々と進んでいくステージ。見慣れぬ楽器に驚きながらも、いつしか聴き惚れては去っていく音楽に敬意を覚える。すごいなUAKTIは。そして楽しんでいる大勢の観客!
おまけ映像に、観客達がステージ前なのか、ステージ上の楽器を触っている映像がある。大人も子供たちも「なんじゃこりゃ?!」な夏休み気分?羨ましいな。そして更にMarco Antônio Guimarãesによる楽器紹介コーナーでにやにや。UAKTIって創作楽器で現代音楽を演奏している難解なグループ?って思う人もいるかもしれないけど、こんな楽しい集団、音楽ってないよ。なんたってUAKTI=ブラジルの妖怪だからね!体中に穴が開いていて風が吹くと音が鳴る妖怪。笑っちゃう。そこら中にあるもの口につけてブーブー音をだして「うるさい!」ってお母さんに叩かれてる子供みたいなもんだ。そんな奴らさUAKTIって(本当に?笑)

夏休み、子供たちと見るといいんじゃないのかな~?
もちろん見た後は、みんなで楽器作り!
そんな夏休みも楽しんじゃない???
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by sh2o | 2007-08-16 19:07 | Brasileira

Léa Freire "Cartas Brasileiras"

a0023718_20114739.jpgこれは素晴らしい宝物のようなアルバム。
フルート奏者Léa Freire。今までにも彼女のアルバムを聴いてきた。Teco Cardosoの鋭さもToninho Carrasquieraの清澄さとも違う素敵な音色、流れるメロディ。と思いつつものめり込む事はできなかった。

このMaritacaレーベルからの新作アルバム"Cartas Brasileiras"も最初の聴きかじりでは、Nucleo Contemporaneoとかでお馴染みの爽快壮大なブラジリアン・インストゥルメンタルかな~と感じていた。実際このアルバムを買ったのもAndre MehmariGil Jardinの名前に惹かれたところが大きい(ごめんなさい)。しかし…これは「爽快壮大」なんてとんでもない思い違い。己の思い上がりが情けないやら腹がたつやら。いや、そんなことはどうでもいい。この音楽に浸らなくっちゃ。

Léa Freireの曲を、Teco Cardosoが監督演出。そしてマエストロGil Jardinが、66人のサンパウロのオーケストラミュージシャン達を指揮。Andre MehmariPaulo BellinatiMonica SalmasoLuca RaeleEdu Ribeiro…他にも大勢の超一流達によるピアノデュオ、クラリネットアンサンブル(Sujento a Guincho)。織り成す音楽はなんとも言葉がなく、上を仰いでは涙とため息が出る。LéaだけでもTecoだけでもGil Jardinだけでも成しえた音楽ではない。アルバムの曲たちは20年前に書かれていたもの("Neve Luas")からレコーディング6ヶ月前に書かれた曲("Espiral")もあるという。そんなLeaの人生ともいえる音楽と、さまざまな音楽家たちの息遣いとが溶け合った類まれな美しさ。

"Cartas Brasileiras"="Brasilian Letters"。アルバム内にあるMarcílio Godoiによる素晴らしいイラストカードを開いてみよう。大地に、海に、楽器を音楽と一体となった動物たち、鳥たち、虫たち。そこには、壮大とか荘厳とか爽快とかの言葉で言い表すことのできるものではない、素晴らしいものを感じることができる。

木漏れ日の向こうにはっきりと見える大空
海の中で感じる息を忘れる光と水の景色
草原の向こうに走るときはっきりとわかる風の大きさ


なにより音楽は世界の中にあって、自分自身もその中の一部だって感じることができる。

そう、ここにあるのは類まれな音楽
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by sh2o | 2007-08-15 20:20 | Brasileira