Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

カテゴリ:All Frontiers( 98 )

Sara Serpa Quintet

a0023718_2017468.jpgポルトガルはリスボン出身、バークリーに学んだヴォーカリストSara Serpaの1stアルバム。
ジャケットに一目ぼれ。内容も素晴らしい。言うことなしのデビュー盤。スキャットメインでしっとりとハラハラと舞う桜の花びらのように可愛くて華麗なSaraの声。Luciana SouzaのヴォーカルをHerneto Pascoalのアルバム"Festa dos Deuses"で初めて聴いた時の喜びがここにある。Itibere Orquestraに参加しているBeth Dauと双璧か?
Saraは作曲もしており、これがいかにもNYCらしいというか、Maria Schneiderを思わせる豊かで鮮やかな才能を感じさせる。
参加ミュージシャンの中では、同じくポルトガル出身のギタリストAndré MatosがBen Monderを思わせるギターでいい感触。SaxのJorge Reisはどこかで見た名前だけど誰だったかな?Jorgeもポルトガルでリーダーアルバムを1枚リリースしている。
NYCで花開くポルトガルJAZZ。満開になって欲しい。Saraという魅力溢れるシンガー&コンポーザーとともに。
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by sh2o | 2006-04-14 20:17 | All Frontiers

NEOS "Mackerel Sky"

a0023718_2131127.jpgIke SturmそしてTed Poor参加作として知ったグループNEOSアルバム。でも試聴してびっくり!これはかっこいい~!!
リーダーはオルガン奏者Matt Curlee。メンバーはIkeとTedのほかに、ヴァイオリン奏者のCourtney Orlando。ヴィブラフォン奏者Ian Fly。Eastman School of Musicで知り合ったメンバーたちだ。ヴィブラフォン奏者は現在はLalo Friedmanにメンバーチェンジしたようだ。CourtneyとLaloの美女二人のフロント!最高!!
それはともかくかっこいいのよ。Tedのタイトに締め付けピンポイントに突きあげるリズムをバックに、Courtneyのヴァイオリンが歓喜の雫を響かせる。Mattのオルガンは目立たないのだけれど、ふっと気付くとそこにある美しさのように、自然な感動を呼び起こす。
音としてはSkyあたりの音を思い出したが、呼び起こされる熱い感度はその比ではない。なにより「若さ」という力をひしひしと感じる。それも自分が年をとりつつある証拠だろうか?

Laloは新譜である2ndアルバムがでているようだし、ヴァイオリンのCourtneyは非常に気になる存在だ。このNEOSのメンバー。これから注目していきたい。
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by sh2o | 2006-04-02 21:32 | All Frontiers

Ike Sturm "SPIRIT"

a0023718_20351328.jpg実際このベーシストIke Sturmのアルバムを手に入れたのはいつのことだっただろうか?1年前?それより前ではないだろう。手に入れて以来CDラック前面に飾られていたこのアルバム。しかし聴くことはあまりなかった。何故かはわからない。CDをいろいろと処分しようと、このアルバムも改めて聴きなおす。はっと目が覚めた。耳が喜んだ。この時を待っていたんだと気付く瞬間が僕と音楽のすべて。
このアルバムについてハッとしたことがもう一つ。ドラマーのTed Poor。Ben Monderの新譜"OCEANA"で衝撃的な演奏をぶち抜いていたドラマーだ。ここにいたんだ!そうしたらこれ参加のグループのアルバムを1枚発見。そしてTed自身のアルバムをも発見。当然即効注文したよ。こういう出会いのために、僕は音楽を聴いている。
ただ素晴らしい音楽を聴くだけならライブラリーに、または一日中ネットにしがみついていればいい。でも僕はこうしてTedに出会った。彼とはいつかどこかで会うことだろう。こう信じることが音楽を愛することの喜びなんだと気付かせてくれたこのアルバム。
二度と手放そうとすることはない。いつも僕の心の表紙の一枚であろう"SPIRIT"。

あ。もちろん内容も素晴らしいです。Maria Schneiderの影響を色濃く感じさせながら、北欧JAZZ的な透明感、若きミュージシャン達のの青き緑と嬰児の香り。Ikeの妻Misty Annのソプラノヴォイスがとくにいい。彼のHPではMariaがそしてJohn Hollenbeckがコメントを寄せている。そう。そういう音楽だよ。

Tedのアルバムについてはまた後ほど。。。
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by sh2o | 2006-03-15 20:36 | All Frontiers
a0023718_11395994.jpgコロンビア出身でNYCで活動するハープ奏者Edmar Castanedaの1stアルバム。
Marta Topferovaのアルバム"la marea"でのEdmarの美しくも壮絶なハープの演奏は正に初体験の衝撃だった。そしてこの1stアルバムでその衝撃は確かな感動となって全身を包む。
これはハープまたはアルパなのか?ギターでありカリンバでありクアトロであり琴でありハープシコードのようでもあり…それは神の与えしEdmarという指先から弾き出される音楽。震える唇は彼の音楽によってはもたらされる心の落ち着き先を見いだす安堵に満ちた快感であり、揺れる体は彼の音楽に浸される行き場の無い情熱。
Paquito D'riveraの参加が話題なのだろうがそれすらどうでもいいEdmarの存在感。もう「なんなのだろう?」と疑問を掠めたたとしても一瞬のこと。NYC、コロンビア、アフリカ、ブラジル、アルゼンチン、イベリア、アフリカ。それらを繋げる遥か空からの階段を駆け下りまた駆け上がっていくようなEdmarの足音をひたすらに追いかけることが僕たちの使命。ふと流れる涙さえ細かい振動に満ちているのに気付く時、それは本物の才能に出会えたときの喜びを感じるときでもある。
ただ一つの不満はMarta Topferovaのアルバムに参加していたフレンチホルン奏者Chris Komerの不参加。ChrisのフレンチホルンとEdmarのアルパでAutumn Leaves聴きたかったな。残念。

神の与えし指先が空をかき鳴らす。その時僕たちの心は何故か一つに結われる。
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by sh2o | 2006-03-05 11:40 | All Frontiers

GNOMUS "28 août 2005 "

a0023718_17345010.jpgフィンランドのプログレグループGnomusのライブCDR。2005年8月28日にフランス・ナントで行われたフェスティバルでの録音。

GnomusはFiasko Recordsよりスタジオ盤(といっても一発録り)をこれまで2枚リリース。リーダーでギタリストのEsa OttonenはFiasko Recordsのオーナーでもあり、Charles Mingusのコレクターとしても有名なようだ。キーボードのKari Ikonenは、欧州や米国で様々なJAZZ作曲コンクールで受賞しており、またFiasko Recordsよりリーダー作"Karikko"を発表している。ドラムスのMika Kallioは、フィンランドを代表するJazzピアニストSamuli Mikkonenのバンドを始め様々なバンドに参加しており、フィンランドのTOPドラマーだと言ってもいいだろう。Fiasko Recordsの作品の殆どにも参加している。

個人的にはGnomusはプログレというよりノルウェーのSupersilentの音楽性に近いんじゃないかなと感じており、このライブ盤でも過激なインプロなのか作曲なのか判別不明な音響を発している。Kariのキーボードがとくにすごい。異様なヴォイスの雄たけびを発しながら、ノイズぎりぎりの音響波を出現させる。Esaは恐らく愛器の日本産ストラトのとぼけた音で、ベースプレーヤーのような感覚の演奏を繰り広げる。ドラムスのMikaはただただ圧巻!畳み掛ける重戦車。一人電撃作戦だね、これは。全3曲でそれぞれ演奏時間を表す"19h04 - 19h52","19h53 - 20h14","20h16 - 20h23"という曲名のシンプルさも、どこかSupersilentっぽい、かな?フィンランドのぐたぐたアシッド・フォークに、北欧エレクトロニカ風味を加え、超絶シャープなドラミングで仕上げたって感じのアルバム。

限定100枚(ちなみにシリアル29/100でした)。売り切れ後はサイトからのダウンロードのみとなるらしい。こちらで購入可。またGnomusの2ndアルバム"Ⅱ"はこちらでも買えます。

EsaとKariはJAZZビッグバンドや弦楽団への作曲なども精力的に行っており、そちらの音も是非聴いてみたい。とくにKariは本当に才能豊かなミュージシャン・ピアニストで、これからがすごく楽しみ!Fiasko Recordsから発売されているKari参加のAHAVAのアルバムも是非聴いてみて!

ともかく、新年挨拶代わりにこのCDを送ってくれたEsaとKariに感謝!ありがとう!!
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by sh2o | 2006-01-23 20:48 | All Frontiers

Aisha Duo "Quiet Songs"

a0023718_1114898.jpg2005年のBESTにも選んだのに、ここに何も書いてないのに気付き、mixi内に書いた文章をUP。
イタリア出身のAndrea DulbeccoLuca Gusellaによるヴィブラフォンとマリンバのデュオ。Glen Velezとイタリアのチェロ奏者Marco Decimoが一部に参加。
どう?これだけで興味そそられた人もいるはず。しかも1曲目はOREGONの"Beneath an evening sky"!も~この曲大好き!!ヴィブラフォンが夕闇に浮かぶ雲をそっと響かせるような空。赤い闇が青と黒の光を呼び覚ます。そしてChick Coreaの"Children Songs"。いいよ、このCD。飽きるようで飽きない、知っているようでまるで知らない土地に紛れ込んだような感覚がこの音楽の肝かな。
このCDをリリースしたObliq Soundにも注目したい。

そして何と、このCD。Ward Recodsより国内ディストリビュートされていることをはじめて知った!すごい!!万歳!!!素晴らしい音楽なので是非聴いて欲しいもの!
ちなみにObliqSoundのコンピレーション盤"The Obliqsound Selection Vol. 2"はブルース・インターアクションズから国内ディストリビュートされてます。
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by sh2o | 2006-01-12 18:10 | All Frontiers
a0023718_1852469.jpgEnzo Favataのバンドのバンドネオン・ピアノ奏者というよりも、今やイタリア随一の、いやヨーロッパを代表するバンドネオン奏者Daniele di Bonaventuraの新譜はカルテットBand'Unionでの作品。
注目はなんといってもEnzo Favataの片腕Marcelo Peghin。彼のギターは本当に大好き。10弦ギターを操る超絶テクニシャンでもある。もっともっと注目されてもいい人だと思うのだけど。ベースはFelice del Gaudio。そしてパーカッションはAlfredo Laviano。AlfredとDanieleはデュオアルバムを2枚だしている旧知の仲。AlfredoはEnzo Favataのアルバムにも参加している。
Marceloのギターが青空に伸びる木々の幹や枝のように、閉じては開く風のように、遠近感という息吹が音の中で目覚めながらアルバムは始まる。Danielのバンドネオンの響きは本当に素晴らしい。夢の力が掌から溢れ出している、そんな暖かさのある音色。希望という塊が空気を泳ぎ、慈愛という谷間で心は落ち着く。ひんやりとした湿度の中で、こぼれる涙だけが温かい。そしてその涙は、輝く未来への扉を静かに押し開けていく。大地にしみこむ水のように。
これにEnzoのサックスが加わればまるっきりEnzoの世界、と思えるときもあるが、EnzoのバンドではDanieleの曲も演奏しているのだから同じ音世界にいるというだけのこと。僕は彼らの音世界が好きで、Danieleのシンとした情熱の深い世界が大好きだ。今、もっとも見たいミュージシャンだ。
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by sh2o | 2006-01-03 18:54 | All Frontiers

2005

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2005年に出会った音楽を振り返る。。。

何といってもAndre Mehmariに「Only for You!」と手渡されたCDR
Andre Mehmari Trio "Rehearsal 2005"これは2005年だけでなく、一生を通じての1枚になることは間違いない。(写真のジャケはわたしの自作です)

そしてこの2枚。
Andre Mehmari/Na Ozzetti "PIANO E VOZ"
Florencia Ruiz "CORRER"Florenciaのこの新譜は本当にいい!録音時からFlorenciaからいろいろ連絡相談したりされたりのアルバムなので、個人的にもすごい思い入れたっぷり!でも本当に素敵な音楽。ありがとうFlorencia!

これも忘れられない1枚。
Jorane "Live"
愛知万博で思いもかけず見ることのできたJoraneのライブ!しかも2回も!!本当に素晴らしかった。忘れかけていたROCKのダイナミズム、醍醐味を蘇らせてくれた。Jorane本人もとても美しくまた素敵な人柄でした。Jorane大好き!メンバーと「RUSH!」と叫んだのも懐かしいな~。

そして、こんな感じ。
Ben Monder "Oceana"
Lito Vitale Quinteto "Vivo en Argentina"
Andres Ruiz "Amuleto"
Marta Topferova "la merena"
Sergio & Odair Assado and their family "A Brazilian Songbook"
Quique Sinesi "Centos de un pueblo escondido"
Alvarezabala "Halo de Luz"
Pornois "Ilumina de Mundo"
Enzo Favata "CROSSING"
AISHA DUO "Quiet Songs"
Luciana Souza "DUOSⅡ"
Willy Gonzalez/Micaela Vita "ares y mares - bajo latinoamericano y voz"
Ett "テンカラ"
Kabusacki, Kei, Marroni and Yoshitake EXPE "The Ten Oxherding Pictures"

実際に会えた人、会ったことの有る人、日頃から連絡を取り合っている人…
今年出会えた音楽は、今まで以上に体で感じられたような気がする。でもそれこそ望んでいたこと。
もっともっと体を自由に、心を高く深く、そして透明な光の中に。。。

で、番外編。
高橋瞳 "青空のナミダ"
東京事変 "修羅場"


そして何よりも。
ただ一人の特別で大切な人に、心からありがとう。
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by sh2o | 2005-12-28 21:00 | All Frontiers

Marta Topferova "la marea"

a0023718_217842.jpg押し寄せ引く波。砂浜を洗い飛沫を空へ舞い上げる。平安な空へ轟をこだまさせる。
チェコ出身のシンガーMarta Topferovaの3rdアルバム。ベネスエラの楽器クアトロを爪弾きながら、コロンビア人のハープ奏者らをバックにラテンと欧州が遠く深く川の流れのようにどこかで交じり合っている不思議な典雅の響き。
Yuiko Gotoさんに教えてもらったハープ奏者Edmar Castanedaが参加しているということで注文したのだが、これがここ数日で寒さを増した冬の空、温かさを求める肌になじみとても心地いい。
Edmarのハープがボサノヴァの爪弾きのように波のスイングを表現する中、Martaのヴォーカルが暖かい潮風のように荒れた肌を血と涙の暖かさの中で静かに踊る。驚くのはChris Komerのフレンチホルンだ。トランペットのボッサジャズなんて聴いたことあるけどフレンチホルンの美しい3曲目。しかもこんなにもこめかみにスポットライトが当てられたような恥をも溶かす開放感。

Martaの声質はMaria MarquezMili Bermejoあたりを思い出すがそこまで渋く重くは無い。アコーディオンが入るとミュゼットっぽく、Jenny Scheinmanのヴァイオリンが入るととたんに東欧っぽくなるのがまた楽しい。

寒さが厳しくなる季節。
温かくも静謐に沈む透明がいとおしい。冬の眩しい海岸で聴きたい。。。
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by sh2o | 2005-12-05 21:11 | All Frontiers

DADAFON "Lost Love Chords"

a0023718_11363792.jpgノルウェーのバンドDADAFONの通算5作目。
なんといってもヴォーカルのKristin Asbjornsenの魅力にやられちゃっているので彼女の声を聴くことのできる新作はとりあへず嬉しい。
でもアルバムと通して内容はというと、いつもちょっと不満だった。アフリカンテイストを強調した1stに2ndはまだ試行錯誤状態。そしてサックスをチェロに入れ替えてROCK路線に変更したアルバム"VISITOR"での"Move"、"Release Me"、ドラムがメンバーチェンジしたアルバム"HARBOUR"での"Hunted"(アルペジオが細かくドライブする"Move"タイプの曲が好きなだけ?)などアルバム中にものすごく輝いている曲はあるが、ミディアムテンポのブルージーな曲が中途半端な感じがしてどうも好きになれなかった。
でもこの新作"Lost Love Chords"は曲のばらつきのない非常にまとまったいいアルバムチェロがKristinの声を磨き上げるような1曲目から「おっ?」て感じだ。。"VISITOR"から導入したチェロもようやくバンドに溶け込んできた印象。そしてもうお馴染み?といっていい"Move"タイプの3曲目"When did you leave"。暖かい部屋から眺める氷柱の冷たさが毀れてくるようなピアノを取り入れまたDADAFONを代表する曲が生まれた。そして7曲目の"Hold on"で完璧ノックアウト!ギター、チェロ、ドラムスの土の上を歩く足音とすべての音が紛れ込むようなサウンド。そしてKristinの胸に顔をうずめるようなヴォーカルに涙がでてくる。
時に自然を、時に未来を、時に生死を思わせ、イマジネーションを掻き立てる緑を基調にしたアートワークも素晴らしい。

東京事変もいいけどDADAFONを聴こうよ!
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by sh2o | 2005-11-26 11:36 | All Frontiers