Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

カテゴリ:All Frontiers( 98 )

Theo Bleckmann "anteroom"

a0023718_11471959.jpgNYCから届く宇宙の声Theo Bleckmannの新譜"anteroom"。

Theoの声のみによる多重録音盤。も~信じられない音。歌とか言葉とか声とかではなく、これはもう「音」。
鏡の宇宙も閉ざされていればそこはただの暗黒だ。そんな空間に針穴のから射す一筋の光がゆっくりと無限の反射を繰り返し空間はぼんやりとした闇に包まれていく。光はやがて曲線を描き始め白い螺旋を生み出していく。

感情が螺旋に乗り上昇し、やがて針穴にたどり着きそこから外を覗く。そこには何があるのか。何?Theo Bleckmannが悪戯っぽい笑いを浮かべて待ち構えているよ。
ようこそ。息の中の息の世界へ。
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by sh2o | 2005-07-03 20:17 | All Frontiers
okiyoshi21さんからバトンいただきました~。ありがとう!

1. Total volume of music files on my computer
 772MB。ま、こんなものでしょう。

2. Song playing right now
 Andre Mehmari "Lachrimae"
 来週です!来週Andre Mehmari来日!!!一緒にデジカメ買いに行く予定? 

3. The last CD I bought
Jorane "Live"
 これしかないです!今は!!本当に素晴らしいライブだった。。。皆さんもこのアルバム聴いて!
  
4. Five songs (tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me
上半期ALBUM BEST 5かな?これらは。
Andre Mehmari e Na Ozzetti "Piano e Voz"
Jorane "Live"
Nitin Sawhney "PHILTRE
Luciana Souza "DUOS Ⅱ"
PORNOIS "Ilumina al Mundo"
え~い!もう1枚だ!
Ett "テンカラ"

最近のお気に入り曲
 Spinetta "El Enemido" これは別格。My Life Best。
 Carlos Aguirre "Zamba de Usted" あの人の好きな曲。。。
Nitin Sawhney "Jouenry"
Kate Mcgarry "Stars"
 Ett "雨男"
 
5. Five people to whom I'm passing the baton
 思案中です。。。
  
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by sh2o | 2005-06-30 22:15 | All Frontiers

Nitin Sawhney "PHILTRE"

a0023718_10234763.jpgNitin Sawhneyの新譜"PHILTRE"="媚薬"。

うずたかく積まれた感情の滓の中から魔術のように一つ一つ糸を引くように差し出される霞。あてどなく彷徨い泣き喚き眠り。目が覚める時にあのときの失われた機会に気付く。
媚薬のように、霞のように、周囲はぼやりとするのに、あそこだけに感じる針のような痛みと快感=Tina GraceとJohn Goldenの声が静かに海辺に流れ着く。Reena Bhardwajの黄金の茶葉の上で踊るようなヴォーカルに陶然とする5曲目"MAUSAM"からまた別の扉が開きだすのをはっきりと感じる。Nitinはそれまで体を麻痺させておいて縛り付けておいて溺れさせておいて、Vikter Duplaxのヴォーカル曲"Journey"で新しいく生まれる体の疼きとうねりを手に入れる。視線と指先が中を彷徨い体と心は分離し始める。Ojose de Brujoとの共演曲"Noches En Vela"で分離した体と心は再び一つとなる。地上に舞い降りた星の塵は砂と風の中で乱れ舞う。汗が体から流れ出る瞬間がわかる。体から汗が零れ落ちる瞬間を感じることができる。
拳を握る手の平に滲む血を只泣きはらし舐めるのはやめる。世界に投げ出された媚薬がNitinの音楽の中で透明な迸りとなって世界に降る。それを体に浴び飲み干した今、今宵の一歩が新しい世界を作る。明晩の出会いが輝く瞳を得る。そう信じることの媚薬。

しかしBlue Note Tokyoでのライブを思い出さずにはいられない。すっごい見うたい!我慢できない!!これもまたNitinという名の媚薬。
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by sh2o | 2005-05-29 10:25 | All Frontiers

Kate Mcgarry "Mercy Street"

a0023718_1927718.jpgNYCを拠点に活動するヴォーカリストKate Mcgarryの2ndアルバム。前作同様Steve Cardenaceが全面サポート。ドラムスもKenny Wollsen。前作はギター中心の音作りとなっておりSteveのほかにKeith Ganzというギタリストが参加している。Kateの繊細朝靄の中でコーヒーを飲むような繊細で暖かなヴォーカルをサポートするSteveのエレキとKeithのアコギ。Radka ToneffのアルバムにRalph Townerが参加したみたいだ。
曲も前作同様にカバーが中心。Joni Mitchell "Chelsea Morning"、Bjork "Joga(state of enemy)"そしてPeter Gabriel "Mercy Street"。ブラジルものではToninho Horta "Aqueles Coisas Tados"。タイトルソングでもある"Mercy Street"の夜中の人気の無い通りを一人悲しみを足にまとい彷徨うような空気に溜め息。Fred HerchのピアノがはいるFredとNorma Winstoneの曲"Stars"に目が霞み星が揺れ動いては見失う。
実はこのアルバム。2~3回聴いてしっくりこずに放っておいたのだ。そして今改めて聴きなおして胸を締め付けられている。ここでもまた音楽に愛される喜びを感じる。

Kate Mcgarry。まだ肌寒い初夏の夜に好きな人の肩でも抱きながら。聴こえる緑の囁き。
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by sh2o | 2005-05-23 23:22 | All Frontiers

Økapi  "Where's the beef"

a0023718_15264886.jpgイタリアのエレクトロユニットMETAxUの元メンバーØkapi ことFilippo Paoliniのアルバム。
Økapi という名前もすっ呆けているがなにやら意味深にも感じる。不自然で自然な整合物という感触?ジャケットもMETAxUとZUの合体バンドともいえるDOGONのアルバムジャケットを手がけたCamilla Falsiniの作品。Camillaの作品もユーモラスでシュールでokapiに相応しい。
肝心の音だが、okapiのベッドルームで録音されたというのも納得の、サンプラー・ターンテーブル・テープ・CDによる彼の生活断片と記憶と妄想の世界。とにかく面白い。昔教育TVでイタリアのクレイアニメーションやってたけど正しくそんなかわいくもストレンジな世界。
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by sh2o | 2005-05-22 15:29 | All Frontiers
チュチョ・バルデス &“エル・シガーラ”を愛知万博へと聴きにいく。
Diego "El Cigala" : voz
Chucho Baldes : piano
Yesly Heredia Figueroa : contrabajo
Jose Luis Quintana Fuertes "Changuito" : pailas
Sabu Suarez Escobar : percusion

初夏の夕暮れ。風は夜の湿気を帯びてやさしくざわめきを包む。それは高揚し震える気持ちを無理やり鎮めてるかのようでもある。会場のEXPOドームは超満員だ。キューバやフラメンコなど普段耳に馴染みでないだろう万博来場客、各パビリオンのスタッフたちという非常に国際色豊か?な客層。
そしてチュチョとバンドの登場。チュチョの指先から煌きという名の音が流れ出すのがわかる。超絶と神業とか無意味な言葉を使いたくない。これはチュチョに与えられた宝であり、それを聴くことのできること時はわたしの運命だと信じたい。それが音楽を愛し愛されることの意味だと思うから。
なんでああも中南米の男のスーツの着こなしはかっこいいんだろう。ベース奏者をみてそう思う。だらしなくダボダボなスーツに精悍な情熱がぎらぎらと輝く。ベースの音の切れがすごいね。あごを掠めるショートジャブみたいな感じ。頭はぐらつき下半身がリズムをとる。
パーカッションはいうまでもない。チャンギート!摂氏99℃沸点ぎりぎりと寸止めプレイ。あともう1発ショットすればイクのに~というとのろではぐらかす老練ぶりにジリジリと感覚は研ぎ澄まされ引き込まれる。
さぁ、エル・シガラの登場だ。え?フラメンコのシナトラ??どっちかっていうろフラメンコのブライアン・フェリーみたいだ。番手の荒い鑢のような声がチュチョの輝きにさらに磨きをかける。そこから生まれる新しい音楽の模様が会場の湿度に写るのがはっきりと見えた。今ここに異なる陽射しから生まれた響きが、エル・シガラに飲み干される赤ワインの中に結実している。
ベース、ティンバレス、カホンのソロ。カホンのソロが秀逸だ。何故あんな音が出るのか!あの箱の中に打楽器連隊がいるみたいだ。
チュチョとエル・シガラのデュエットのあまりにも不思議な世界。ジャンルとか民族とか時間だとかそんなことのすべてを織り込みながら現れる世界は、ただ美しさと猛々しさに身をさらす十字架。
しかし17日のカエターノから昨日のチュチョ・バルデス & ”エル・シガーラ”。よく思い起こすとBebo & CigalaのCD "Lagrimas Negras"にはカエターノも参加していたのだから、この二つのショーを続けて見ることができたのは何かしら運命的なものを感じる。
とくに最近思い悩んでいた。音楽とはなんなのか。音楽と私はなんなのか。何故自分は音楽を聴いて文章など書いているのか。こんなことしていてなにか意味があるのか?その答えがカエターノとチュチョ・バルデス & ”エル・シガーラ”にはあったように感じている。この日のライブの中で歌われた曲"Amar y Vivir"。正にそれだ。「音楽を愛し愛される」。ただそれだけのことだ。人を愛し愛される。そう。音楽が好き。いろいろな色の涙が体から心へとすり抜ける瞬間が好き。
ありがとう。素敵な音楽。
そしてこの二つを聴く機会をプレゼントしてくれた人。
これこそ本当の"Amar y Vivir"。自分の人生の中でとっても大事なものの二つ。
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by sh2o | 2005-05-22 12:51 | All Frontiers

アンデス館

愛知万博アンデス館がやっとOPEN。で行ってきた。
アンデス館全体をつつむミストが夏にかけて人気よびそう。でも隣のアルゼンチン館に影響ないのかな?きれいな写真たくさんありした~。他のスペースはどうなるのかしら?ペルーの陶芸家の作品もよかった!今度エンパナーダ食べよっと。
アンデス館でるとメキシコのバンドが演奏。夕方の気候とあいまって素敵な雰囲気。アンデス館のイベントも期待!
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by sh2o | 2005-05-20 17:38 | All Frontiers

ACUSTIMANTICO

愛知万博イタリア館でスタッフのローザさんにいただいたCD。(ありがとう!Gracias Rosa! y Yuka!)a0023718_22325192.jpga0023718_22412340.jpg
Romaで1998年にヴォーカルのRaffaella MisitiとギターのStefano Scatozzaを中心に結成された「ポスト・アコースティック・アンサンブル」ACUSTIMANTICOの1st"Acustimantico"と2nd"la bella stagione"。メンバーは以下の通り。
Raffaella Misiti(vocal),
Stefano Scatozza(guitars,bouzouki),
Marcello Duranti(sax,clarineto,flute),
Paolo Graziani(contrabass),
Massimiliano Natale(drums),
Danilo Selvaggi(words)

イタリアの音楽は多くを語れるほど詳しくはない。しかしここで聴くことのできる海・空・大地・緑・風を感じることができる音楽は正に地中海の半島にある音楽だ。軽妙なサックス、演劇的な要素を感じるRaffaellaのヴォーカルがまずは印象的。Rafaellaの力が漲っていながら透き通った歌声は現代的でありながらやはり古典を感じさせるエレーナ・レッダらに共通するものを感じる。友人がサルディーニャのミュージシャンEnzo Favataの音楽に似ているところもあるかもと言っていたが、Enzoのバンドに女性ヴォーカルが入ったらこんな感じかもしれない。1stアルバムの躍動感、2ndアルバムの繊細さで、Jazz、クレズマー、バルカンの要素を持ちながらも現代的な歌物としての楽しさを充分に感じさせてくれる音楽は稀有のもの。

街を照らす三日月は何かを思い起こさせる。三日月に込み上げる涙のぶんだけ酒を溜めて飲み干す。言葉がほのかな光に誘い出されように浮かぶ。自然な気持ちが風と波に踊る。ACUSTIMANTICOは私をromanticoな気持ちの中に連れて行ってくれる。

愛知万博開幕直後に来日しイタリア館内でライブを行ったようだ。これは見れなくて残念…
3rdアルバムもでているようなのでこれは是が非でも~。
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by sh2o | 2005-05-10 22:27 | All Frontiers

Arto Tuncboyaciyan "Artostan"

a0023718_20231574.jpg「Hello Good People! Welcome to Radio Artostan」の言葉ではじまるArto Tuncboyaciyanの新譜"Artostan"。同時にArmenian Navy Bandのキーボード奏者Vahagn Hayrapetyanとのアルバム"Love is not in your mind"もリリースされているがこの"Artostan"のほうは完全ソロアルバム。でNo Overdub。
Artoのソロ名義アルバムは何枚かでているがNew Ageぽかったりアルメニアン・フォーク・ミュージックだったりといろいろあるが正直言うとNight Arとかでの切れ味とか凄みとか感じられないでいた。最近はArmenian Navy Bandを率いてAvandarde Folk Musicを自称し活動しており、こちらのアルバムは大所帯Night Arkでなかなかいい。しかし洗練とはちょっと掛け離れている。Avandarde Folk Musicだからそれはそれでよしかな?でもそこがちょっと不満だった。
しかしこのアルバム"Artostan"はいい。Artoのヴォイスと演奏が"Artostan"というArtoの考える世界の理想郷の微風を伝えてくれる。政治的に混迷を抱えるコーカサス。そんなバックグラウンドを抱えながらArtoは「Love,Peace and Respect」と繰り返し唱える。変に癒しやメッセージを意識せずに肩の力の抜けたArtoのヴォイスからそれが自然と伝わってくる。Arto Tuncboyaciyanのこんなアルバムが聴きたかった!
ラストの曲はMatt GarrisonのLive CD+DVDにも収められているソロパフォーマンス。これがとっても楽しいパフォーマンスなので是非Matt GarrisonのLive CD+DVDの見て聴いてほしい。

ところでArto Tuncboyaciyanに限らずアルメニアの音楽に魅かれる。エキゾチックだけど懐かしくもあり、洗練さも感じられる。
そう、小さな果実の音楽。甘酸っぱく柔らかく唇に残る香り。そんなイメージで大好き。
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by sh2o | 2005-04-10 20:26 | All Frontiers
a0023718_21452178.jpgイタリアのギタリストGiuliano Belottiとパーカッション奏者Armando Cornellとのデュオアルバム。実質Giulianoの1st"Alma de sur"に続く2nd。JobimやVila Lobosの曲を演奏しているせいか、またパーカッションとのデュオというせいか、ブラジルのギタリストのアルバムみたい。しかしそこにはどうしようもなく典雅な音がそこはかとなく匂うのはイタリアだからか。正直に告白すると、ギターソロアルバムって苦手だ。興味と集中力を持続させるのが並大抵でなはいから。しかし南米、イタリア、レバノンの作曲家の曲を集めたこのアルバムは曲調のヴァリエーションもさることながら、Giulianoの美しい彫刻の施された巨大な木の扉を開き、木の床を踏みしめ、木目の細かい壁に反射するギターが素晴らしい。切れ味見事なペーパーナイフのようでもある。Armandoのパーカッションもすごく効果的。レバノンのOud奏者Marcelo Khalifeの曲がイスラミック・ルネッサンスな新鮮な名演奏。聴いてて飽きないし、BGMとしても顎を静かに撫でていくようで理想的な印象。
とっても得した気分~!
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by sh2o | 2005-03-26 21:46 | All Frontiers