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Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

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a0023718_15164355.jpgFernando Lerman, Ludmila Fernandez
"Oliverio Girondo, para que siga dando vueltas"


インスト、歌物それぞれ派手ではないが良質でこだわったアルバムをリリースしてるアルゼンチンのPAIレーベル。そんなPAIレーベルにして、更に意外な一撃。そんな一枚。
Fernando LermanはPAIレーベルのオーナーでありフルート奏者。過去にピアニストAbel Rogantiniとのデュオでアルバム"ASTITOR"をPAIよりリリースしている。そんなFernandoが今回パートナーとして選んだのがヴォーカルのLudmila Fernandezだ。

Ludmilaは過去にPAIレーベルよりアルバム"Ahora es el momento - Now's the time"を出している。このアルバムはNight & DayやCaravanなどのJAZZスタンダードを歌ったアルバムであまり関心を引くものではなかった。だから今作もLudmilaか~と思い購入をしばらく躊躇していたというか注文していたことすら忘れていた。だから届いたアルバムを聴いてビックリ!「え?」と思うほど1曲目から惹きつけられる。Ludimlaの声ってこんなに素敵だったっけ?Marta Gomezみたいで好みのタイプの声!しかもビッグバンド風のJAZZホーンがリズミカルに歌い上げる。これはイイ!のは当たり前か。トランペットはJuan Cruz de UrquizaそしてRichard Nant。サックスにはFernando Lermanは勿論のことMartin Pantyerという豪華布陣。トロンボーンのMaximiliano de la Fuenteはよく知らないがこの人もなかなか!

どうやらOliverio Girondoというアルゼンチンの詩人の作品を題材にしたアルバムらしい。何かコンセプトがあるのだろうか?とりあへずそんなことがわからなくても十分に堪能できる。Ludmilaのヴォーカルは本当に素晴らしい。Gerardo Gardeliniのピアノに導かれて歌う曲はとくに素晴らしい。Fernando Lermanもサックス/フルートで勿論参加している。Abel Rogantiniやパーカッション奏者Mario Gusso、ベース奏者Alejandro Herreraも参加。

誰にでもお薦めすることのできる、正に「本物」!最高です!!
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by sh2o | 2006-11-16 15:24 | Argentina

Interoceanico 3

a0023718_160141.jpgNYCから届いた便り。
Interoceanico 3 "CONFLUENCIA"

リーダーでありコンポーザー、ギタリストのHiroya Tsukamoto。ベースはMoto Fukushima。ドラムスはMarta Gomezとの活動でもお馴染みのFranco Pinha。Interoceanicoのメンバー3人によるアルバムだ。

1曲目は2004年のInteroceancoの来日ライブでも演奏した曲だろうか。懐かしい感触を楽しみながらも、1秒1秒進むたびに彼らの音楽の魅力に吸い込まれていく。浮き出てくる音がより3人の輪郭をはっきりと感じさせる。しかし、それはただ単にInterocianicoから3人の演奏を切り抜きしたというものではない。

まずは何といってもMotoのベース。初めて彼の音を体で感じられたような気がした。上昇下降するフレーズ。連指連弾うなるベース弦。たわみ歌うメロディー。このアルバムでの大きな聴きどころの一つはMotoのベースであることは間違いない。

Hiroyaのギターは鋭いというよりも眩しくなったような気がする。それは弾いているギターや録音のせいなのかもしれない。一音一音、一フレーズ一フレーズを丁寧に大切に弾いているという印象が強かったのだが、それはもしかしたらどこかHiroya自身の何かしら不安や迷いからくるものだったのかもしれない。ここでのHiroyaはとても自由に自信をもってメロディーを奏でているように感じる。そのHiroyaの眩しさは、決して目くらみするような立ち止まらせたりするようなものではない。彼の写真のように、雲間から地平からいつの間にか顔出した陽光。希望を抱き、安らぎに抱かれる。そんな心地よい眩しさだ。

Francoのドラムもすごくいい。Marta GomezやLos Changosでも聴いたことの無いようなFrancoの別の一面。このInteroceanico3でのFrancoの演奏が一番好きだ。それは特有のリズムを生み出そうという意図や、誰かの音楽をサポートしなければいけないという使命から解き放たれているからなのか。ドラムセットの前で「何かしでかしてやろう」という悪戯じみたFrancoの笑顔が浮かんでくるようだ。

ラテンアメリカを感じさせる曲、フリーフォームな曲。いろいろなタイプ、スタイル。どれも彼らの魅力を感じることのできる素晴らしい曲だ。中でも"Lejano"、"Bicicleta"、"Seventh Night"、"South"がお気に入りだ。

日々いろいろな音楽、アルバムを聴く。聴きながらふと「これってInteroceanicoっぽいな」とInteroceanicoの音楽を常に思い描いている自分に最近気がついた。今回Hiroyaから届いたInteroceanico3のアルバム。ますます彼らの音楽を、Hiroyaのギターを好きになったのは言うまでも無い。そして彼らの音楽によって、何となく音楽を聴くことにも疲れていた気分がなくなったような、そんな気持ちにもさせてくれたような気がする。

やっぱり音楽って素晴らしいね。ありがとうHiroya、そしてInteroceanico!
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by sh2o | 2006-11-11 16:00 | All Frontiers