「ほっ」と。キャンペーン

Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

<   2007年 01月 ( 4 )   > この月の画像一覧

Ett 『無茶の茶』

a0023718_9393933.jpg
Ettの新譜『無茶の茶』のCDをいち早く聴かせていただいたが、これが実に楽しい60分!前作『テンカラ』が一枚のアルバム・作品として練り上げられたものなら、『無茶の茶』は二人の日常を、禅画のように水墨画のようにシンプルに、或いは道端の落書のような。そんな行きずりの生命感と微笑を探すような楽しさ満載。禅寺坊主が首振りベリーダンスで尼僧と鬼ごっこ!?

叙情と旅情と日常とが溶け合っているような「表Ett」的な曲。例えば「空っぽの朝一番」「維摩の一黙」「草枕」
1/24のライブでこれらの「表Ett」の曲たちを聴いた。Keiの土壁のようなあっさり零れる土くれと、しなり跳ね返り折れる竹のように、確かに痕跡を残すギター。夢で聴いた風の音、鳥の声、生活の喧騒が正夢になってそこにあるような独特の存在感の西本さゆりの声。それはもう誰もいない日本家屋の庭に佇んでいるような不思議な居心地のよさ。

愛情と無常と非日常がかすんでいるような「裏Ett」な曲。例えば「ある店主の唄」「ムーディー・ストゥーディオ」「無頼の免許書」。これらが実にいい。日常に染み出す悪意や悪戯や悪寒を隠すわけも無く、快食快眠快便快楽を自由にするわけでもない。本当に自然なんだ。それに「六月、七月、八月、九月(緑)」のやっちゃった中近東風味が絶妙にクレイジーブルージー!(AREAの曲の続編なの?笑)

それらが混沌するわけでも、陳列されているわけでもない。
そして「表Ett」と「裏Ett」の狭間にある「楽しや汽車の旅」「歯磨きの唄」で諧謔の階段を逆上がり。
さらに名曲「雨男」。これは、さゆり子守唄バージョンか。ミニアルバム収録の「雨男」のほうが実に色気たっぷりだ。多分ミニアルバムのほうは本当に雨の日に録音したのだろう。

Ettは、「俳句PoPs」と呼ばれたりするが、それはただ単に響き美しい日本語で歌っている、ということだけでなく、聴くたびに同じ言葉と同じメロディーでもその日の天気や気分によって表情がその都度違って聴こえるから。
『無茶の茶』は、そんなEttの俳句PoPsの新たなる境地、或いは到達点から見下ろす新たなる光景といえるだろう。三徳山三仏寺のお堂からみる景色に似ている気がする。


素っ気無さは、素っ頓狂さ
さりげなさは、頼りなげ
吠えるか 微笑むかは 
ほら吹きの 方向次第


初回プレスは茶袋パッケージの特殊仕様。
みんなこれで楽しもう!
2/5(月)発売!!!
a0023718_942543.jpg

[PR]
by sh2o | 2007-01-27 09:40 | Ett
NUUさんを聴くのは本当に初めて。 どんな声、どんな音楽なんだろうと興味津々。。。
a0023718_1151079.jpg


正直、前半は僕の好きな音楽、声では無いと思った。 笹子重治さんの、Keiさんとは全く違った、まるで伊勢神宮でみた巨木のような存在感のある音塊に圧倒されていた。NUUさん完全に負けてるよって。ちょっと笹子さんのギターとは合わないのでは?そんな風に感じた。

でも後半。
美空ひばりについてのMCから始まった曲「うためうた(唄女唄)」NUUさんの本当の魅力を感じた。悲しくて寂しくて嬉しくて泣きそうで微笑むNUU。都会的なHAPPY LIFE、High EmotionalじゃないNUU。そして「あかり」「123456789十」も楽しかった。

「うためうた」という曲に出会えたこと。 本当に素晴らしい出会いだった。

そして、大円団。
Ett NUUによる1曲。エノケンの「洒落男」! ここでも、さゆりさん、やっぱり最高~。
a0023718_11522551.jpg
a0023718_11525290.jpg


さゆりさんの声は、手ぬぐいをしぼる時の感触。
温かさと冷たさ
手の力と水の柔らかさ。
大好きです。
a0023718_1155577.jpg
a0023718_11552023.jpg

[PR]
by sh2o | 2007-01-26 11:16 | Ett
Ettのライブは久しぶり。
発売前新譜『無茶の茶』を一足先に聴かせていただいており、また2/5のレコ発ライブも控えていることから、今日のライブは絶好の予習とばかりに、否が応でも期待で胸が高鳴る。TOKUZOの入り口でKeiさんに会っただけで嬉しくなった。

季節メニューのアボカド料理がなかったのが悲しかったが、海老とアンチョビのクリームパスタが美味かったのでよしとする。
7時過ぎには椅子席はほぼ満席。となりのテーブルではワイン2本目ものみ干す勢い…。Keiさんが幕間からちらちらと様子を伺うのが見える。そうこうしていると、Keiさんがステージにふらっと現れ、さゆりさんがひょこっと立ち止まっている。そして始まったEttのライブ。
a0023718_11465996.jpg

草枕
ヤマのてっぺん
維摩の一黙
ほちほちと歩く
柿の実
空っぽの朝一番
最後の唄
(曲順忘れた…)
そして「風に吹かれて」の日本語詩カバー。
a0023718_11474650.jpg


Keiさんのギターがいい。
湿った土。乾いた土。温かい土。土煙。土くれ。 そう、土くれという感じだ。土塀の土。これもそう。 自然とそこにあり、舐めてみても美味いかも。そんな音。
a0023718_11483040.jpg


さゆりさん、やっぱりいい。
僕が日本で一番好きな声。ありそうでないようで、ないようで側にいる、そんな声。
いいな~大好き。
a0023718_11491853.jpg


「柿の実」 「空っぽの朝一番」「最後の唄」。よかったな。さゆりさんの声が、すっぱくて、からくて、甘くて、しょっぱくて。伸びる声が空に届くと ひっくりかえって地面からいたずらっぽく下半身を抓る。そんな笑いと色気と満点星の風来坊。
「維摩の一黙」でのKeiさんの歌も素敵だ。土くれに染み込む水のように、黒く黒々と、茶に染み染みと。吸い込まれて指先からまた零れていく土くれ。

表Ett」とでもいうべき、旅情たっぷりの日常あふれる、永くて短いひと時の歌。万感満喫。でも愛情無常狭間にある非日常な「裏Ett」な曲が聴けなかった。それは2/5のお楽しみかしら?

Ettは日本の宝だよ!
早く2/5がこないかな!!
a0023718_12103171.jpg

[PR]
by sh2o | 2007-01-26 10:45 | Ett

Sergio Verdinelli "PRIMO"

a0023718_16282214.jpgRodrigo Domínguezのアルバム 『TONAL』でJim Black真っ青の壮絶なドラムを聴かせてくれたSergio Verdinelliの1stアルバム。変形ジャケ&写真集付という凝った体裁。それだけ内容に自信ありということ。
Sergioは元IKVのメンバー。IKV脱退後Pepi Taveira に師事しJAZZを学んだという経歴。通常のJAZZドラミングなんて感じは微塵も無く、1曲目などJuan Pablo Arredondoのギターのバックで、切れ味鋭い中華包丁でクチャクチャに微塵切りを繰り返しているような演奏。周回遅れに見えて実は皆を追い越そうとしている瞬間の胸が詰まるようなスピード感が独特。とくにシンバルワークは変幻自在。眩暈と悶絶を繰り返すタイム感覚。ベースはMariano Otero。SergioとMarianoの演奏はJim BlackとMark Dresserの演奏を聴いているみたい。Rodrigoも勿論ゲスト参加。

SergioはSpinettaの新作『PAN』にも参加。そちらも必聴!
[PR]
by sh2o | 2007-01-07 16:28 | Argentina