Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

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Ese impulso superior

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Florencia Ruiz y Ariel Minimal
"Ese impulso superior"

来日中「すごくいいんだから!」と度々(会う度に)聞かされていたアルバムがやっと到着!
ありがとうフロレンシア!
素敵で美味しそうなジャケを眺めながら、早速playボタンを押す…1曲目"Letras"。「おぉぉぉ~~~」と雄たけび!なんて素敵なギターの音なんだろう。Ariel Minimalのギターだ。もちろんギターはGalasso製。フロレンシア来日中に触らせてもらったが、素人の僕が触っても実にいい音色がする楽器だ。しかしこのアルバムで聴きことのできるギターの音は、その楽器のもつポテンシャルだけではない。なんといったらいのか指先、「指圧」をかんじることの出来る音だ。ごっつい野太い指で弾いているからではない(そうなのかもしれないけど)。弾いているときの指先の感触が、多分感情とともに伝わってくる、そんな感じだ。それは三味線奏者の薬指から感じることの出来る瞬間と似ている。そうか…だから僕はアラン・ホールズワースが苦手なのか…とこれは余談。フロレンシアのギターもいつもながらのフロレンシア節。彼女のギターを聴くと何か考えながら歩く彼女の姿を思い出す。しかし"Letras"。いかにもフロレンシアらしい歌詞だし、この曲を1曲目にもってくるなんて…フロレンシア「らしい」なぁ。

アルバム全体の印象は、Ariel Minimalのソロアルバム"Un día normal en el maravilloso mundo"のフォーキーな雰囲気に、フロレンシアの浮遊感がうまく溶け込んでいる、そんな感じだ。ゲストのヴァイオリン、佐野まりさんのチャランゴしして日本語での語りも無理なくはまっていて効果的だ。
一番強く感じるのはアルゼンチン的な美メロディの数々。
セル・ヒラン、ペドロ・アスナル、レオン・ヒエコ、帝王スピネッタ、御大チャーリー彼らのアルバムで痺れた美メロの断片を見つけては解き放つ、そんな体中で感じる波の数々。僕にとってのアルゼンチン音楽のBest1といってもいいくらいだ。

しかしなんといってもAriel Minimal。彼の存在感が抜群だ。すごいミュージシャンなんだなぁ、と誰もが感じることだろう。スピネッタ、ガルシアの後を継ぐのは意外や彼なのではないだろうか?そこまで感じさせてくれるセンスのよさ、懐の深さ、Arielでしかない音。彼の音は、何かを引きずっている、というか何かがついて来るような、そんな風に感じる。付いてくる何かと一緒に彼の音は、変化していく。惑星の一生を見ているかのようだ。

PEZ with Florenciaな曲"El cielo brilla sobre nos"は名曲。この曲で泣かないアルゼンチンROCK愛好家はいないだろう。ギターソロ最高…涙。。。MigueliusのBeatBoxと佐野まりさんのチャランゴが爽快な"Y eso munca paso"も実に素晴らしい。これぞスピネッタ、ガルシアを継承する曲だね!(む?両方ともArielの曲だなぁ…)

アルバムを聴き終えてため息…フロレンシア来日での彼女の演奏を思い出す。彼女の来日前の不安、来日中の揺らぎ、帰国後の充実ぶり、そんな数々の思いや気持ちがすごく伝わってくる。そしてフロレンシアの中で激しく何かが日々変わっているのをすごく感じる。このアルバムは確かに素晴らしいが、さらに何かが生まれる予感も充分に感じることが出来る。そんな彼女に知り合えた幸せを改めて感じる。

う~ん、この二人での2枚目が早くも聴きたいなぁ…その前にこのアルバムをもっと聴きこんで、普及しまくらねば!皆さん!ご協力お願いします!!
そして~~~
祈フロレンシア再来日!
もちろんArielも連れてきてもらおう!!!
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by sh2o | 2008-07-14 10:04 | Argentina

鶴澤清治の世界

a0023718_1018199.jpg@中京大学プルミエホール

まってました!
昨年国立劇場で行われた公演をTV見て以来、鶴澤清治に、そして文楽に夢中。
そのきっかけとなった公演を名古屋で見ることが出来るとは幸せ~。

演目は下記の通り。
素浄瑠璃
「近頃河原の達引 堀川猿廻しの段」

文楽名曲撰
「三番叟」
「酒屋」
「野崎村」 

大夫は豊竹呂勢大夫。一人で堀川、酒屋、野崎村を語る。お疲れ様。声の張り、素敵でした。「堀川」での与次郎は素晴らしかった。娘役での情感の部分がちょっと不満かな。でも「声」は好きなのでこれからに超期待です。ファンになりました!

しかし「堀川」での清治&清二郎の二人での三味線は本当によかった!正直これ聴いちゃったら後の「三番叟」も「酒屋」も「野崎村」も霞んでしまった~。もちろん三味線に負けじとする呂勢大夫の語りもよかった。清治の三味線は切れ味鋭すぎて滑らか。一旦開いた傷口がピタリと閉じる、そんな魔力を秘めた音色だ。一方の清二郎は鉈か。音量、サワリともに大胆に迫る。技術に驚嘆しながらも、その対比の妙に陶然となる。「60歳でまだまだひよっこ」そんな文楽の奥深さをまざまざと見せ付けられた。がんばれ!清二郎!!

「三番叟」は三味線六挺!やっぱり十挺に比べると迫力不足かな~?笑。清介さんの三味線が気になります。
「酒屋」「野崎村」はやっぱり本編で拝見したいです。あくまでもサービスって感じかな。
間の悪い掛け声、余韻を帳消しにする拍手にも興ざめ。三味線の最後の一音まで楽しませてちょうだい!

さ~て。
九月の岡崎公演が楽しみだ!
もっと!もっと!清治さん!!(ヘンタイ???)
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by sh2o | 2008-07-11 05:18 | 三味線