Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

十牛図 第19回@KD Japon

十牛図 第19回@KD Japon
Bill Horist(Seattle) / Marcos Fernandes(Sandiego) /
marron aka dubmarronics / kei

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きりすっきりすっきりして~ムカプンムカプンだめでぷ~ん。
いや。すごくよかった…このちょっといやらしくもあり、尚且つすっきりした気分はなんだろう。
平尾義之のサックスとターンテーブルの演奏の後、keiとマロンの登場。マロンのLast minutesの記憶の洪水と断層の中で、keiのギターが迸る。時にしつこい人指し指の愛撫で。時に擦りつける自愛で。keiの引き出しの多さ奥深さには本当に驚かされる。直前にインドパーカッション奏者とのDuoライブがあったそうだが、その余韻を引きずりつつ様々な音魂放浪を聴かせる。エレアコでここまで激しく堅い演奏を初めて聴いた!keiの即興が楽しいのはやっぱりROCK!だからだ!!
マロンの怪しい陶酔と渓の静かな倣候が重なった時、亀裂という幻影が音によって始めて露になる。いつも亀裂は目の前にあり、佇み立ち止まり出入りし放ち果てる。それでもした舐めずりをする欲望の亀裂に今、音楽という水と光が流れていく。素晴らしい音楽!ただマロンの凶暴性が濃すぎて、keiの呼吸のような微かなそれでいて凄みのある音がはっきれりと聞き取れない部分があたのが多少残念だったかな。
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そして本命Bill HoristとMarcos Fernandesの演奏だ。 まずはMarcosの姿に驚く。開演前にkeiさんと話をしていたとき、なになやイベント会社の社長っぽい業界っぽいオッサンがいるなぁ…と思っていたらその人がMarcosだった!え~~~~ぇとびっくり(すんません)。で、Marcosはカリスマ実演販売者のようにテーブルに打楽器類を並べ心地良い音が鳴り響く。すごいね。机の上があっというまに草原になり、砂漠になり、森になったような気分だ。シンプルでいながら、それそのままであることが、いかに難しくも気高いことであるかを教えてくれる。
しかし更に驚いたのがBillのギタープレイだ。keiさんの言うとおり、度肝を抜かれた。ひざの上に置いたギターにドライバーやら金属やらシンバルを挟み込み、引っ張るは捻るは叩くは、苛め抜く凶器プレイ。こいつは竜巻を追うストームチェイサーなんだな。自ら弾く暴風雨のような音を、自らが更に追っかけていくんだ、こいつは。狂気の狂気プレイ。しかしそれが単なる暴力ではなく、美しいのが暴風雨ならでは。ふと見上げる沈黙が轟音と同じところから生まれたことの不思議に、唖然とし唯ため息を漏らす。こいつはスゲェ。
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最後は四人による演奏。 これは若干おまけのように感じたが、それはそれ。
充分楽しむことが出来た。
とにかく行ってよかった。
keiさん。ありがとぉうぅ 。
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# by sh2o | 2007-11-15 11:46 | All Frontiers

Hugo=雨後 

雨が降ればいいのに。
心の中で唱えていたことが叶う夜。

ウルグアイからきたHugo Fattorusoのライブ@Cafe Dufi。

定刻より遅れて入ると演奏は始まっていた。Hugoのソロ演奏だ。
別に品定めする気は毛頭ないし、そんな資格もない。
ただHugoの音楽の心の中への入り具合を確認しながら一歩一歩聴き進む。
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窓際の席。Hugoの演奏と車の音、人の語らいがシンクロする。心地いい流れ。それはこの場所に来るまでの雑念を忘れられるからに違いない。ふと思う。「雨が降ればいいのに」。雨の音が更にHugoの音を世界に響かせる。いや…ひねくれて埋もれてしまった傷跡に溜まる埃を洗い流してくれるかもしれないから。
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小品が続き若干のブレイクの後HugoのMCで始まる曲にハッとする。Fito Paezの曲"Giros"だ。イントロのミスはどうでもいい。心になじむ風が吹いてくるように、見失いかけていたアルゼンチンへの想いを改めて呼び起こされた。じんわりと浮かんでくる涙と一緒に。このメロディこの空気この匂い。もう二度と忘れない忘れたくない。
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正直、Hugo自身の演奏から何かを大きく感じられたかどうかは、今はよくわからない。普通にライブとしてはものすごく楽しく、とくに二部のヤヒロトモヒロとのDuoなんて食い付き齧りとられる魔法のリズムの奔流だ。だがその奔流が僕の心の血の中に渦巻き刻まれることはなかった。それはもちろんHugoのせいではなく僕の気持ちの所在の問題だ。楽しめるということと、血肉にざわめくこととは別のことだ。この日のカンドンベのリズムは僕にとっては借り物にすぎなかった。考えていたことは、カンドンベリズムを三味線撥捌きでどう表現できるか…(笑)
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気づけば外は小雨。なにかが夢のように通り過ぎていく感触。
それは予感でも希望でもない、ただの光の累積。道の途中であることの証拠。

とにかくウルグアイでもブラジルでもなく「アルゼンチン」への愛情が蘇った、
「アルゼンチン」から愛されていることにまた気づかせてくれたくれた夜。

そして、雨の後を歩く。
もうひとつのことを、叶わないことを想いながら。
いや、叶わないのではなく、届かない、出会いの時間を見失う
そんな夜を…


明日は朝から三味線を弾こう。
何のために?
わかっていることを、わからせるために。
何を?

道は続いていることを。
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# by sh2o | 2007-11-10 00:04 | All Frontiers
11/4(日)。
名古屋は金山に「じょんから倶楽部」という民謡会の発表会に行ってきた。
通っている三味線教室の先生がゲスト参加するし、なんていったって無料!(参加者の生徒さんたちは参加費を払っているのかな?)
じょんから倶楽部は近藤みち代さんが代表で、名古屋甚句などでCD出したり有名人のようだ…というか名古屋では草分け的な存在?
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内容は、三味線、太鼓、踊り、唄、相撲甚句、名古屋甚句…なんでもありの盛りだくさんでお腹いっぱい! 二部構成で、一部は「民謡玉手箱」、二部は「津軽の響き」。

一部は主に主催の「じょんから倶楽部」の発表会。これが初体験の雰囲気で面白かった。市民会館(中京大学ホール?)の中ホールでやったのだけど満員!まぁあれだけのゲスト(家元さんや名取、師範の方々)が来るとその関係者もいるので…とは思うけどそれでもすごい!700人くらいはいたのかな。
そんな中で生徒さんたちは発表するのだから緊張したはず。当日が初舞台というおじさんは緊張で、途中で歌えなくなっていたし(このおじさんが相当あやしかった…)、他にもいろいろハプニング満載!「玉手箱」というより「びっくり箱」?笑。でもよくあれだけの観衆の中で歌ったり演奏できるなと感心感動。じいちゃんばあちゃんの為にお孫さんたちが花束贈呈して、それを抱えながら唄うなんてとっても素敵だった。中にはお孫さんたちの三味線演奏をバックに唄っている人も(邦楽一家!)。

二部はゲストの唄、演奏がメイン。踊りや唄や三味線の家元さんや会主の皆さんの素晴らしい舞台を堪能!相撲甚句が意外によくてびっくりした!ドスコイ~ドスコイお皆で合唱。
目玉の二代目中村ひろ美さんと、神谷茂良(たかふみ)さんと中村民謡会の二代目中村隆志さんの三人による三味線合奏が予想以上にすごかった!なかでも神谷茂良の低音(一弦)の響きが半端じゃない。ベンベンバンバンではなく、ガリガリゴリゴリ!なんでそんな音がだせるのか?という感じ。神谷のフレーズは、いわゆる津軽三味線的なものから逸脱しており、非常にモダンでスタイリッシュ。異彩を放っていた。しかし津軽三味線はすごい…音とともに、撥が弦やボディにあたるカチカチという音がホールに響きわたっていた…。

でも一番よかったののは梅若流という秋田民謡・秋田三味線の浅野美和子さん(ビーチバレーの浅野美和じゃない)の秋田三味線!二弦三弦でトリッキーにメロディーを奏で(あくまでも唄の伴奏)ながら、一弦でリズムをビン~ビン~♪と打ち付けていく。単調なんだけど、それがループ状態になっていってすっごく気持ちいい。民族音楽なんかで単調な音楽がトランス状態に導いていくような、そんな一弦のマジカルな響き。奏者の浅野さんも美人だったし(笑)。先述の二代目中村ひろ美さんと、神谷茂良さんと、二代目中村隆志さんの三人による津軽ばやしでの演奏でもトランス状態になりかけた。かっこよかったな!

生徒さんたちの三味線合奏を聴いて「よっしゃ!追いつけ追い越せ~」と思ったと同時に、先生師匠たちの本気の演奏を聴いて愕然としましたです…なんでしょうか、あれは。道はまだまだ。練習あるのみ。

しかしこの発表会。午後1時から始まって終わったのは5時半…。それでも実際すごい楽しめた!隣のオバサン方は延々とおしゃべしながら見てた。「あの人は誰だれの娘」だの「あの人の子供はど~のこうの」。うるさかったけど笑っちゃった。他の皆さんも自由自由。そんなのあり?って感じ。だけどそれがごく自然に見えたな。

ジスモンチ後の、ライブ不感症から抜け出せたかな、という気がする。
というよりも、ジスモンチのライブを聴いたことで、何が変わったのか、少しばかりわかったような感じ。例えば、今までいろんな音楽を聴いてきたけど、自分にとって血となり肉となっている音楽はなんだったのか。または、これからの道となっていく音楽とはなんなのか、という意味で。

まだ確かなものは何も無いけれど。
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# by sh2o | 2007-11-05 19:05 | 三味線

Maco Brasil

以前紹介したブラジルのスーパーピアノ集団(ピアノ1台×5人)PianOrquestraのツアーに日本人パーカッション奏者Macoさんが参加しています!

そのMacoさんのブログです。
PianOrquestra以外にも大変興味深い音楽活動をブラジルでされています。

それにしても、なんと楽しそうなツアー!(それに美人ぞろい!笑)

さ~勢いで日本ツアーもいっちゃいましょう!!!
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# by sh2o | 2007-10-18 07:45 | Brasileira

Anna Toledo "FRESCURA"

a0023718_1711070.jpgCélio Barrosと友人になってもう何年になるだろうか。占星術家、ベース奏者、インプロヴァイザー。不思議な奴だ。Florencia Ruizほど頻繁に連絡しあっているわけではないが、なんとなくウマが合うというか、気心しれた間柄。
そんなCélioの鬼才奇才ぶりが如何なく発揮されているアルバムが本作。
Anna Toledo "FRESCURA"

主役はもちろんシンガーAnna Toledoだ。クリチーバ出身。これが2ndアルバム。しかしクリチーバは変な音楽が多いな。何故なんだろう。本作にも参加している作詞作曲家陣Marcelo Sandmannなどもよく目にする名前だ。André Mehmariとも交流のある詩人?Etel Frotaもクリチーバの人だ。謎だな、クリチーバ。 そこのところ詳しく知りたいが、本作の変加減にはCélioの影響大だ。Célioは基本ECM大好き人間。ベースはデ~ンと地鳴りのように響き、パーカッションは空に木霊して消えていく。声は生を求めて彷徨い眠りにつく、そんなイメージだ。そんなCélioの音楽とAnnaのヴォーカルがうまくマッチしているのが驚き。AnnaのヴォーカルはどこなNa Ozzettiのようでもある。Annaもこう雰囲気のある女性だし、Naのような艶やかな魅力を輝かせていきそうだ。
6曲目ではAna Cascardoのアルバムにも参加していたピアニストFabio Cardosoが異常なピアノを聴かせてくれる。都心の路地に霧散分算していく和音。こんなのもありですか!って感じだが、これには聴き覚えがある。そう、Arrigo BarnabéItamar AssumpçãoそしてEduardo Gudinの一部に。

冷めた吐息、醒めた狂気、褪めた空気。それでもここはブラジル。僕たちの思うブラジル。
不思議な音楽だよ。僕にはやめられない。
ジリジリチリチリと響くベリンバウの音が、北欧の空に輝くオーロラのようなパーカッションが何かを思い出させる。それはあの時の刻まれる時間の音なのだろうか。大人になろうとして大人になれない、そんな時間の。でも僕にはきっと思い出せない。
だから新しい音をまた聴き続け、そして弾きはじめる。
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# by sh2o | 2007-10-14 17:11 | Brasileira
9月20日(木)。友人Tannyさんのお薦めでTOKUZOへと足を運んだ。
ギタリスト、シンガー、コンポーザーのアリエル・アッセルボーン(Ariel Asselborn)のライブだ。アリエルのバイオについては彼のHPを参照していただくとして、ライブは非常に興味深いものだった。
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Víctor JaraAriel Ramirezなどのフォルクローレに自作の曲を織り交ぜながら休憩を挟んでの二部構成。流麗なギターとたどたどしい日本語に微笑みがこぼれるが、何といってもアリエルの声に魅了された。確かにギターは素晴らしい。「はちどり」「かえる」などのギターによる小品も聴き応えがあった。しかしそこにアリエルの存在はやや薄い。そこにアリエルでなければならないという感触に欠ける。一方アリエルの声、歌。そこにはアリエルが確かにいる。アリエルという音楽の存在が生き生きと感じられた。
Victor Jara"Angelita Huenuman"Violeta Parra"Gracias a la vida" 、Arile Ramirez"Alfonsina y el mar"Roland Valladares"Bajo el sauce solo"。どれのこの上の無い寂しさ、暖かさ、奥深さ。彼の繊細に震えては高く伸びていく歌の後には、彼の足跡が続いている。僕たちはそれをはっきりと追うことができる。アリエルの風を感じながら。
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アンコールでの「浜辺の歌」。アリエルのギターに合わせて歌う観客のコーラスおばさんたち。彼女たちもきっとアリエルの声に魅了影響されてのことだったのではないだろうか。しかし「浜辺の歌」で終わりなのはいただけない。最後はアリエルの歌で終わってほしかった。
ライブ全般を通じて感じたことだが、なんとなく一本筋の通った緊張感がない。一部終了後、アルエルの美しい奥様が語っていたように緊張しすぎだったのだろうか?確かにチューニングはかなり気にしていたが…そう多くを語ろうとせずとも彼のやさしい気持ち、穏やかな人柄は伝わっていたと思うが…。
また「はちどり」「かえる」などのギターソロの曲など、組曲形式でガァ~と演奏してくれたらまた印象は違って聴こえたのではないだろうか。記憶の中に透き通っていくような彼の歌、それとはまた違うギター演奏。そんなメリハリがあったらより楽しめたのではないかと思うが、それは再びアリエルのライブを聴いてから言うべき事だろう。
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彼の地とは遠い日本にいながらにして、彼方の風景を感じることの出来る稀有な音楽と触れ合える。そんな身近にある貴重な機会を逃すのはもったいない。奈良、神戸、東京ライブツアーはまだ続く。是非気軽に足を運んで欲しい。アリエルの足跡にそっと手を触れたくなるはずだ。
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# by sh2o | 2007-09-21 19:11 | Argentina

Fer Isella "Doña Furia Gaucha"

a0023718_1729061.jpgFer Isellaは1975年(ほんとに?)ブエノスアイレス生まれのピアニスト、コンポーザー、プロデューサー。Sony Musicで15のプラチナ、ゴールドアルバムに関わったとのこと。その後NYのバークリーへ留学し、ダウンタウンで活動していたようだ。Chibo Mattoとも交流がありMiho Hatoriのアルバム"Ecdysis "にもキーボードで参加しているとの事。

さて本作"Doña Furia Gaucha"Fer名義による1stアルバム。Fer自身のレーベルLimbo Musicからのリリースだ。全曲Ferのペンによるもの。作曲されたのは1999年~2000年。録音は2003年。満を持してのリリースだ。率いるバンドMakanudosのメンバーは、自らもLos Gauchosを率いるギタリストJulio Santillan、ドラムスにMarta Gomezを公私ともにサポートするFranco Pinnaの二人のアルゼンチン人。そしてベースはイタリア人ののDaniele Camarda(Danieleも相当面白そうなミュージシャン!FerとのDuoもあり)。そしてMarta Gomezも1曲ゲスト参加しているという涎ダラダラな布陣だ。

Julio SantillanFranco Pinnaの参加で思い出すのは、同じアルゼンチン人で以前はNYで活動していたピアニストGuillermo Klein。まぁ渡る世間は鬼ばかり。FerGuillermoは知り合いで、Guillermoのアルバム"Una Nave"のアルゼンチンでのリリースはLimbo Musicが行っているようだ。で、参加メンバーを見て、このFerのアルバムもGuillermoっぽいJAZZ色の強い音楽なのかと思いきやどっこい、Progressive Rockですよ!これは!!オーガニックプログレ??アンビエントELP???つかみ所無い浮遊感はアルゼンチン特有のものであるが、しかしこの浮遊感は並外れている。どこかSebastian Escofetに似たものを感じるし、Santiago VazquezFernando KabusackiのプロジェクトLa National Film Chamber Orchestraも思い起こすが、この光の根元のような静謐さは只事じゃない。

しかしなんて表現したらいいんだろうか、この異様な浮遊感は。今まで聴いてきた様な大地や風の匂いのする浮遊感とは程遠い、異次元を俯瞰するような浮遊感。スペースシャトルから眺める宇宙空間のBGMって感じだ。。Ferはピアノ、キーボードの他にもバンドネオン、ピアニカやメタロフォンも演奏。ピアノによってフォルクローレが鳴り響く中、キーボードが異次元を引き連れて果てのない虚空を彷徨う星のように流れていく。Ferの風貌もどこか宇宙っぽい?それともアルゼンチン・プログレッシブ・ロックのBack to the Future?

またJimena OddiEzequiel Blackによるアルバムのアートワークも実に素晴らしい。ジャケットの毛糸で彩られたFerの似顔絵など秀逸なセンスだ。

実にさまざまな美意識と挑戦に彩られた音楽たち。
こんな音楽に出会えるから、嬉しくて楽しくてしょうがない!!!
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# by sh2o | 2007-09-19 19:16 | Argentina

Contínua Amizade

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待ちに待ったAndré Mehmari Hamilton de Holandaのデュオアルバム"Contínua Amizade"がやっと到着!一度聴きおえる。あ~はぁ~と溜息。さらに聴きかえす。ふぅ~っとなにもない天井を見上げる。するとそこには音楽の残り香が見える、聴こえる、感じる。この音楽が何にも変えがたい時間と同質であることを教えてくれる。
1曲目はPixingunhaの名曲"ROSA"Himiltonのバンドリンの音が木の幹や枝や根のようにどこまでも生き生きと伸びていく。Andréのピアノがそれを見つける空や風のように涼やかに流れていく。あ~素晴らしいという言葉しか浮かばない。このデュオの企画をはじめて聞いたときは、うまくマッチングするか、Hamiltonの超絶早弾きがAndréのピアノに合うのか心配だったがまったくの杞憂。
Gismonti"Baião Malandro"は名演!さらに映画『New Cinema Paradise』のテーマで終わる最後に、ただ涙…震えと涙とともに訪れる喜び。久しくこんな感動は味わっていなかった。とにかく聴いてほしい。余計な言葉はいらない。歴史なんて言葉も覚束ない、時間という、時という、さまざまな光の中であってもこの音楽は更に輝きを放っている。

最後にこれだけは言いたい。
このライブを日本でも実現させなければ嘘だ!!!
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# by sh2o | 2007-09-17 16:26 | Brasileira

Fabiaba Passoni LIVE !

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"É Minha Vez"Fabiana Passoniから「見てね☆」と教えてもらった映像。
Gismonti"O Sonho"を歌ってる!
いいな~。
こんなライブを身近に 見たい聴きたい感じたい!!!
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# by sh2o | 2007-08-28 11:56 | Brasileira

鶴澤清治

a0023718_18445853.jpg『三味線 鶴澤清治の世界 太棹の魅力』

邦楽については、とんと詳しくは無いが、昔から興味はあった。貸レコード屋から借りてきたハードロックやヘヴィメタLPをダビングしたカセットテープの脇に、「小唄・長唄」の廉価カセットテープなんかがあったりもした。もちろんそれは、芥川や永井荷風、泉鏡花の小説に影響された振りをして喜んでいたせいもあっただろう。その後「若手音楽家の挑戦」なる企画コンサートにて田中悠美子の演奏に感ずるものはあったが、「興味」の域をでるものではなかった。
そんな中途半端で意気地の無い「興味」をガツンと打ち壊したのが鶴澤清治の演奏だった。NHKで放送された二つの番組。
「闘う三味線 人間国宝に挑む ~文楽 一期一会の舞台~」
芸の真髄シリーズ第一回「文楽太棹 鶴澤清治」
mixi日記にも書いたが、驚きと共にそのかっこよさに半端な「興味」は打ちのめされた。

そして勇んで入手したこのアルバム。録音年月日は書かれていないが、ジャケットの鶴澤清治の写真を見る限りは相当昔しのもの?(鶴澤清治は1945年生まれだから80年代か?)演奏されている曲に関してはよくわからない。有名な演目の一節らしい。アルバムを手にされている方は解説を参照ください。内容はというと、いいなぁやっぱり。

1~4曲目までは鶴澤清治の独演とツレ弾き。いいんだこれが。弦の振るえる様子、撥で弾かれる姿、指先と弦の擦れる瞬き、声の向かう先。振動、響鳴、沈黙。これこれ!
5、6曲目はコロンビア・オーケストラとの共演。7~11曲目は山屋清とコンテンポラリー・サウンド・オーケストラとの共演。山屋清のことはよく知らないが、調べるとシャープスアンドフラッツのメンバーで、退団後は江利チエミの曲のアレンジ・編曲をしたり、自らのオーケストラを率いての活動もあるようだ。邦楽演奏家との共演も多いようだ。

さて、この山屋清とコンテンポラリー・サウンド・オーケストラとの共演が大問題だ。発売当初は評判芳しくなかったらしい。それはそうでしょう。僕みたいな辺境音楽愛好家が喜んじゃうような内容なんだから。完璧プログレです。どっちかというと鶴澤清治が客演という印象。それほど山屋サウンドが強烈!三味線の音がテレキャスターの音やギブソンシングルコイルの音に聴こえる。サウンドはモロにブリティッシュなビッグバンド(コロシアムにそっくり!『バレンタイン組曲』!!)を想起。三味線とヴィブラフォンとの音が実によく合う。変幻自在な音魔術に驚嘆…それでいて存在感を失わない鶴澤清治の三味線にまた惚れ直す。三味線にワウワウかけてバッキングしたらっこいいだろうな~と妄想。コロシアムの曲というか、ブラスロックの曲って三味線向きなんじゃないだろうか?そうか!Chicago!!"25 or 6 to 4"(「長い夜」)か!!!アイディア盗んじゃ嫌ですよ…といってもテリー・キャスのあのソロは三味線では無理ね…笑。最後に「〆はまかせろ!」と言わんばかりに鶴澤清治がベベン!と決める。勢い潔し!かっこいい!!

さて三味線にブラスロックと書いたが、ケルトにも三味線は合うと思う。フランスにGWENDALというケルトバンドがいるが彼らの曲を三味線でやったらかっこいいんだろうな~と思っている。パンパイプやティンホイッスルの音とも三味線はあいそうだし、なんといってもリバーダンスとの共演なんてどうなんだろう?あの「足捌き」と「撥捌き」の勝負!いかがでしょうか~?

とにかく…
止め処ない妄想を呼ぶ大問題作!
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# by sh2o | 2007-08-27 18:45 | 三味線

Seiko Akita Group"Temptation"

a0023718_91378.jpgNYCに在住・活動してるピアニストSeiko Akita
Seiko AkitaのことはMyspaceで初めて知った。試聴でこうグッときて気になる存在へ。そして待ってましたとリリースされたこの1stアルバム"Temptation"
楽しみな1曲目"Unusual Expectation"は絡み合う影のようなJeff HermasonのトランペットとMichael McGinnisテナーサックスで幕をあける。そして開け放たれたガラス戸から飛び出す光、Seikoのピアノ。かっこいい!
2曲目"Remembarance"Michael McGinnisのクラリネットが実に爽やか。遠くで鳴っているようなピアノ。思い出した会話のようなLonnie Plaxicoのベース。落ち着いたいい曲だ。しかしUlisses Owensドラムの妙に気になる。ライブ感覚溢れるといえばそれはそうなのだろうが、ドタドタ時折モタモタしているように聴こえてしまう。Cafeのパーカッションが目立つ"Estrada Do Tcha"では尚更…僕の好みの問題かもしれないけど…

Seikoのピアノも時折窮屈そうだ。1stアルバムという緊張感?丁寧すぎる?きっとSeikoは繊細な人なのだろう。"Remembarance"を聴いていてそう思った。勢いや自由さだけではない、彼女の感情を伝えて、生きたい。彼女の音楽は、そういう音楽、JAZZ。Ennio Morricone"Our Spanish Love Song"Stevie Wonder"AS"選曲したのもきっと彼女の感性と触れ合った曲だからなのだろう。

ラストの"River Song"でのLonnie Plaxicoとのデュオはまた泣かせる。Seikoのピアノにゆったりと流れる川の煌きを確かに感じた。情景だけでない深い感情。それは同じ日本人だからだろうか?確かにSeikoのピアノはお饅頭みたいな感触。やわらかい。でもケーキスポンジや羽根布団のような柔らかさではなくお饅頭、しかも大福。その柔らかさはタイトル曲"Temptation"によく現れている。クラリネットの周りで、しっとりとそれでいて軽やかに踊るSeikoのピアノ。なんか映画『かもめ食堂』の楽しさを思い出した!不思議な感触だな、Seikoのピアノは。もっちりもちもち。だけど中身は餡子ぎっしり。でも後味軽やか。
なんたって大福JAZZ=Big Happy JAZZ!だから!!

アルバム1枚だけでは物足りない。
じっくりとSeikoのライブを感じ味わってみたい。彼女の伝えようとする物語は何なのか?
果たして大福はつぶ餡なのかこし餡なのか、まぁこれは妄想か…
非常に気になるSeiko Akita DAIFUKU JAZZ
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# by sh2o | 2007-08-26 09:14 | All Frontiers
a0023718_19172320.jpg正直、どうなんだろう?と最初は思っていた。
ブラジルのピアニストBenjamim TaubkinNucleo Contemporaneoレーベルも後に続くように現れたMaritacaBiscoito Finoなどの新レーベルの影響か、どこか手の内が読まれているというか煮詰まっているというか、消化不良作品が続いていたような感触だった。この「7カ国より集い氏10人のミュージシャン」によるこのアルバムも、リリース直後は「Benjamimもショーロやったりいろいろネタ切れなのかしら?」とか、「Orquestra Popular de Câmaraの衣替え?」とかのマイナス思考で触手が伸びなかったのだが…この度入手し、聴いてきて思わずそのよさにビックリ!

面子は以下の通り。
Benjamim Taubkin (Brasil - piano)
Lucia Pulido (Colômbia - voz)
Alvaro Montenegro (Bolívia -saxofone e flautas)
Aquiles Baez (Venezuela - violão/cuatro)
Luis Solar (Peru - percussão/cajon)
Carlos Aguirre (Argentina - piano/voz/sanfona)
Christian Galvez (Chile - contrabaixo)
Siba (Brasil - rabeca)
Ari Colares (Brasil - percussão)
Zé Miguel Wisnik (Brasil - voz part. especial)


Lucia PulidoはアルゼンチンBAUレーベルからのアルバムでもお馴染みだが、ちょっと苦手な声質。でもこのではすごくいい。というより共演するミュージシャンたちが素晴らしいということだろう。Luciaの力強い声がうまく周りの演奏に溶け込んでやわらかくなっている。そう、おいしく煮込まれたって感じ。1曲目や4曲目でのSibaのハベッカの相性のよさにはビックリ。
Carlos Aguirreも相変わらずの素晴らしさ。Carlosの曲"La Musica Y La Palabra"Carlosのアルバムにも収録されているが、このアルバムでのヴァージョンは素晴らしい。Luciaのコーラスもさることながら、Alvaro MontenegroのフルートそしてAquiles Baezのクアトロが実にいい感じでマッチしている。
そう。Alvaro MontenegroAquiles BaezそしてChristian Galvezという今まで馴染みのなかったミュージシャンたちが実に新鮮で素晴らしい。演奏も、彼らの声も。
ルーツも音楽的バックグラウンドも違う彼ら。しかしそれらが見事に上品でも小手先つじつまあわせとも感じられず見事にまとめあげられている。そのBenjamim Taubkinの手腕とセンスには驚く。ただやっぱり時折見せるBenjamim風味がちょっと鼻につくかな…
最後はZé Miguel Wisnikの曲"Primavera"で涙…
むふふ☆これは聴いていて非常に楽しくなってくるアルバム!!!
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# by sh2o | 2007-08-25 17:09 | All Frontiers
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André Mehmariの新譜はHamilton de Holandaとのデュオアルバム。
André Mehmari e Hamilton de Holanda
"Contínua Amizade"
早く聴きたい!!!
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# by sh2o | 2007-08-23 20:11 | Brasileira

Egberto Gismonti = Sonho 07

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舞台上にはスタインウェイのピアノ。
登場するジスモンチ。
おお!神光臨。なわけがない。
登場したのは紛れもない人間ジスモンチ。
ニットキャップみたいないつもの怪しい帽子。
もじゃもじゃロン毛。
ECMブルーな色のシャツ。
10弦ギター2本もっての登場だ。

左手右手。放たれる音楽はまさに生き物だ。
不思議な感覚を覚えた。
夢にまで見たジスモンチが今そこで息をして座って演奏している。
しかし、心の中で「ジスモンチ」という意識は希薄だ。
音響のせいもあるのかもしれないが、今、音楽が生まれている。それは「ジスモンチ」という名前なのかもしれない。ただそれだけだ。今、目の前で生まれて飛び出して舞い上がって僕の息の中に零れ落ちていく音楽。その瞬間の連続に出会っている。そんな感覚は、初めてだった。

それは二部のピアノ演奏になってからさらに増していく。
シャツを着替えて、今度はECMグリーンな半袖を着ている
まるで水面を撫でては波紋をなぞっていくかのような演奏。
ギターはそれに対して風を手のひらで切っていくかのような演奏だ。
耳なじみのあるメロディーは、そうだからといって記憶の中に落ち着いていくようなものではなく、
水面を踊っては新たな形を得て輝きの中に消えていく。
その輝きを捕らえては飲み込むのが僕らだ。


改めて思う。
不思議なライブ、不思議な感覚だった。
涙が出るのかと思った。
でも出なかった。
でも。
ライブが終わってから体が震えているのに気がついた。
それは会場の外に出てからも続いていた。
呼吸の中で踊っているのはジスモンチの音楽だ。
ラァラララァァァラタンタッララァァ~ァァァララァ~
なんのこっちゃ…

これがジスモンチだったのかと、
今ははっきりと言えない。
そう思い書いている意味も今はよくわからない。
ただ、歴史を目の前に見て
そして、新たな呼吸も夢も見えたのも確かな感触だ。


今宵会った夢。
Sonho 07
それは今、僕の呼吸の中にある。
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# by sh2o | 2007-08-21 00:36 | Brasileira

倉地久美夫@GOK SOUND

ジスモンチ前夜、
倉地久美夫のライブを聴きにいける幸運。 素晴らしい 。

場所は吉祥寺のGOK SOUND。 吉祥寺自体久しぶりで、GOKも初めての場所。古ぼけたビルのブロック塀際の小道。前を歩く黒衣の女性の後をストーカー気分で続き入り、地下へ進入。

はて、普段は練習スタジオ会場だろう会場の後ろにてビールを飲んでいると、倉地さんがふらりと登場、煙草をぷかり。怪訝な表情の倉地さんと眼が合いご挨拶。そして記念撮影。嬉しゅうございますいい人だ~倉地さん☆

そうこうしているとSHOJIMA(G Vo)+弘中聡(Dr)の演奏が始まる。倉地さんがポツリと「こういうタイプのドラマー好きなんですよ」と言う。なるほどそんな感じだ。なかなか勢いと旋律を感じさせるドラマーでいい感じだ。この人はいいね。SHOJIMA自体はピンとこず。ドラマーの演奏にエコーのようにかぶさるアコギが心地よかったり…

お次は日比谷カタン
これは面白かった!いいいね。フレンチプログレ弾き語りって感じかな~。もっと歌詞の内容が明瞭に伝わるともっと気持ちいいんじゃないのかな。でもすごくいい!ファンになった!もっと聴きたい

そしてそして、会場ぎっしりになった頃、倉地久美夫の登場!
倉地久美夫石橋英子(P&Flute)+山本達久(Dr)
この3人でのトリオライブは初めてとの事。
ドラムの山本とは前日青山でライブをやっていたはずだ。
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演目は下記の通り。
観月祭
ゆっくりあるく
快楽マン
ベストカメラ
鉄塔
インスト(題名不明)
スーパーちとせ
30000粒ダム

「観月祭」。やっぱりいい曲だが、今日はどうもノリが悪い。
ステージ真横の出入り口の客の出入りが集中を欠く。
舞台上に草花の一輪、土の一掴みであればもっとちがったか。
「ゆっくりあるく」。妙にあっさり。
「快楽マン」。この曲は大好きだ。石橋のキーボードが効果的というかCDのアレンジを思い起こさせる。このあたりから気分もノリなじめた!!
「ベストカメラ」。CDヴァージョンではなく、ライブヴァージョン。こっちの方が断然いい!
「鉄塔」。石橋がフルートでSaxの旋律を奏でる。いい。これはいい。石橋は座ってフルートを吹いていたが、立ち上がって倉地と絡んでも面白かったのではないか?フルートの効果が実によかっただけに、もっともっとと欲張りになってしまう。
「インスト」。これはなかなか聴き応え十分!
「スーパーちとせ」。やっぱりいいね。ライブ映えするは、この曲は。山本の叩きすぎドラムには若干閉口ぎみだったのだが、この曲での演奏はちょうどいい感じだ。ラストは「30000粒ダム」。この曲大大好き大阪でのライブ、この曲で倉地にKOされた。また聴けて嬉しい!やっぱりいいな~。間奏あたりからも~いたたまれないほどヒートアップ。丁度いい感じになってきたのにこの曲で終わりなんてもったいなかった。石橋英子の参加も若干不完全燃焼。もっと倉地と石橋との派手な立ち回りが見たかった!
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これで倉地久美夫のライブは3回目なのだが、思うところあり。
今回の山本達久や長いつきあいの外山明など。この手の複雑骨折整体師系のドラマーは倉地の好みなのかもしれないが、耳に障るというか気になりすぎる部分も多い。ドラマーというより、もっともっと空間演出を多用したパーカッション奏者の方がいいんじゃないのかなと常々思うが、その辺はどうなのだろう?例えばヤヒロトモヒロなんてどうなんだろう。すごく倉地久美夫と合うように思うのだが…
にしても倉地さん歌詞忘れっぽいのかな?あのマイクに突き刺している(今回はテープ留め。でもすぐ落ちていた…笑)紙は歌詞カードだったのね。。。

GeGeGeGe Quartetは、この手は十分と思い会場をでる。
すると倉地さんにばったり。
「遠方からお越し」とのことで出口まで見送っていただく。
感激…のあまりうまく御礼が言えない。
とっても嬉しかったです倉地さん!!!

あ~楽しかった。
それにしてもかわいい人きれいな人、お客さんに多かったな☆
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# by sh2o | 2007-08-20 10:22 | 倉地久美夫

UAKTI DVD

a0023718_17495644.jpgブラジルの創作楽器演奏集団UAKTIのDVD。
2006年9月17日ベロリゾンチでのライブ。会場のロビーで観客達が展示されている自転車のホイールガラガラを回している光景が映し出される。そして始まるUAKTIのライブ。Décio de Souza Ramosが回す自転車のホイールの下には2台のギター。そしてホイールガラガラ。Paulo Sérgio dos Santosのパイプ&ゴムの重低音おつまみ攻撃。ふ~む…最初はどうなることやら…って感じなのに徐々に音楽の形となっていく面白さ。水の落ちる音、ガラスの鍵盤、木の鍵盤、叩くパイプオルガン?その中でArtur Andrés Ribeiroのフルートの音が魔術のように囁き流れていく。ふわぁ~ぁぁぁ。なんか美味しいものを食べたときに似た感動。複雑?そうに見えてすごく素材の味わいが楽しめる、そんな料理。そうそう、料理もある意味魔力だもんね(by鉄鍋のジャン?笑)。淡々と進んでいくステージ。見慣れぬ楽器に驚きながらも、いつしか聴き惚れては去っていく音楽に敬意を覚える。すごいなUAKTIは。そして楽しんでいる大勢の観客!
おまけ映像に、観客達がステージ前なのか、ステージ上の楽器を触っている映像がある。大人も子供たちも「なんじゃこりゃ?!」な夏休み気分?羨ましいな。そして更にMarco Antônio Guimarãesによる楽器紹介コーナーでにやにや。UAKTIって創作楽器で現代音楽を演奏している難解なグループ?って思う人もいるかもしれないけど、こんな楽しい集団、音楽ってないよ。なんたってUAKTI=ブラジルの妖怪だからね!体中に穴が開いていて風が吹くと音が鳴る妖怪。笑っちゃう。そこら中にあるもの口につけてブーブー音をだして「うるさい!」ってお母さんに叩かれてる子供みたいなもんだ。そんな奴らさUAKTIって(本当に?笑)

夏休み、子供たちと見るといいんじゃないのかな~?
もちろん見た後は、みんなで楽器作り!
そんな夏休みも楽しんじゃない???
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# by sh2o | 2007-08-16 19:07 | Brasileira

Léa Freire "Cartas Brasileiras"

a0023718_20114739.jpgこれは素晴らしい宝物のようなアルバム。
フルート奏者Léa Freire。今までにも彼女のアルバムを聴いてきた。Teco Cardosoの鋭さもToninho Carrasquieraの清澄さとも違う素敵な音色、流れるメロディ。と思いつつものめり込む事はできなかった。

このMaritacaレーベルからの新作アルバム"Cartas Brasileiras"も最初の聴きかじりでは、Nucleo Contemporaneoとかでお馴染みの爽快壮大なブラジリアン・インストゥルメンタルかな~と感じていた。実際このアルバムを買ったのもAndre MehmariGil Jardinの名前に惹かれたところが大きい(ごめんなさい)。しかし…これは「爽快壮大」なんてとんでもない思い違い。己の思い上がりが情けないやら腹がたつやら。いや、そんなことはどうでもいい。この音楽に浸らなくっちゃ。

Léa Freireの曲を、Teco Cardosoが監督演出。そしてマエストロGil Jardinが、66人のサンパウロのオーケストラミュージシャン達を指揮。Andre MehmariPaulo BellinatiMonica SalmasoLuca RaeleEdu Ribeiro…他にも大勢の超一流達によるピアノデュオ、クラリネットアンサンブル(Sujento a Guincho)。織り成す音楽はなんとも言葉がなく、上を仰いでは涙とため息が出る。LéaだけでもTecoだけでもGil Jardinだけでも成しえた音楽ではない。アルバムの曲たちは20年前に書かれていたもの("Neve Luas")からレコーディング6ヶ月前に書かれた曲("Espiral")もあるという。そんなLeaの人生ともいえる音楽と、さまざまな音楽家たちの息遣いとが溶け合った類まれな美しさ。

"Cartas Brasileiras"="Brasilian Letters"。アルバム内にあるMarcílio Godoiによる素晴らしいイラストカードを開いてみよう。大地に、海に、楽器を音楽と一体となった動物たち、鳥たち、虫たち。そこには、壮大とか荘厳とか爽快とかの言葉で言い表すことのできるものではない、素晴らしいものを感じることができる。

木漏れ日の向こうにはっきりと見える大空
海の中で感じる息を忘れる光と水の景色
草原の向こうに走るときはっきりとわかる風の大きさ


なにより音楽は世界の中にあって、自分自身もその中の一部だって感じることができる。

そう、ここにあるのは類まれな音楽
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# by sh2o | 2007-08-15 20:20 | Brasileira

Andre Juarez "CANJA"

a0023718_1341121.jpgヴィブラフォン、マリンバ奏者Andre Juarezの新譜"CANJA"
今までのソロ演奏作品から趣向を変えてバンドによるMPB曲を演奏!ボサノヴァやショーロもMPBもなんでもこい状態。
"Desparada"でのJair Rodoriguesの声に「ほぉ!」っと意外な歓声を上げれば、お次はCaetano Velosoの"Luz do Sol"。そしてErnesto Nazarethの"Apanhei-te Cavaquinho"にて「やられた=」とひっくり返る。更に追い討ちかけるようにVilla-Lobosの"Trenzinho Caipira"になるほどさすが!と関心したかと思えば、Ze Kettiの"Mascara Negra"はスティールパンとストリングスも入り、昼のほろ酔い気分夢心地~♪最高だす!お次のGilberto Gilの"Expresso 2222"にはOsvaldinho do Acordeonも入りほろ酔い気分で軽やかに踊りだしそう~。転がるマリンバの音にのど元ゴロゴロ鳴らせて抱きしめちゃうって感じ。お次のCarlos Lyraの"Minha Namorada"は、火照った体に休憩いれる冷たいシャワーかドリンクか。
ご馳走さんです、Andre Juarezさん。とっても楽しめた~。
また来ておくれやす!!!
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# by sh2o | 2007-08-15 13:42 | Brasileira

Falu

a0023718_12403626.jpgインドはムンバイ。母も祖母も伝統音楽の歌手という家に生まれたFalguni Shah。その才能はUstad Sultan Khanも認められ、Ustadの元で学ぶのを許されたそうだ。
そして今NYCでデビューアルバムFalu "Falu"をリリース!デビューアルバムといっても2003年にはKaryshmaというバンドのリードシンガーとしてアルバム"Nearly Home"をリリースしており、ソロデビュー作といったところだ。師であるUstad Sultan Khanにも参加している。

Karyshmaもそうだったが、サウンド的にはヒンディ・ロック!とはいってもただ単にインド音楽をRockっぽく演奏しているわけではない。Faluは特徴的なインド的旋律を歌ったかと思えば、いたってオーセンティックなフォークロック的な歌唱になったりと非常に変幻自在。そこに絡むギターのMark TewarsonのRockギター。これがサウンドの肝。1曲目"Without You"なんて、U2Falu参加?ってイメージのかっこよさ!といったら言い過ぎ?金物が鳴り響き、ヴィブラフォンが転がる先で、Faluが踊っているよ。Faluが音楽を歌うことが本当に好きなんだろうなぁ、という気持ちがものすごく伝わってくる。

70年代に大ヒットしたボリウッド映画『Hare Rama Hare Krishna』の主題歌だったっという"Dum Maro Dum"のかっこよさといったらない!また板上で無造作に切り捨てるような勢いのギターリフ。鍋にほうりこんで煮込めばいいだろ!てな強火の勢いのベース&ドラム。
そこに出現する彼女のか細く千切れそうな雲のような高い声。怪しげな煙を巻き上げながら空へと上り雲となり雨を呼ぶ。実は現れた雨のような歌声は、大きな雲の一部でありその向こうにある虚空を呼び寄せていると気づいたときの快感!これがナチュラルトリップかぁ?!

Ustad Sultan Khanのサーランギーとヴォーカルは6曲目の"Quiet Storm"で聴くことができる。これがカントリーロックバラード風。そこにUstadのサーランギーが地平線から押し寄せる風のように土や木切れなど塵を伴いながら吹き付ける。この曲でのヴォーカルはFaluではなくGaurav Shah(Faluの兄弟?)の地鳴りのような歌声が聴ける。

アルバム後半はやや失速ぎみだが、Ustad Sultan Khanの11曲目"Copper Can"Falu&Ustadの師弟共演でまた体が震える。なんかカナダの御大バンドRUSHAimee Mannの共演した曲"Time Stand Still"の雰囲気を思い出したよ…

今、渋谷の大阪の、そこここの街のインド料理屋では、Faluの音楽を流すべきだ。レストランで流れる場違いなRock、雰囲気だけの薄汚く小洒落たバーで強要されるテクノトランス、ファーストフードやコンビニから溢れるPOPSを駆逐し、最近乱立ぎみの競合他店との差別化で商売繁盛間違いなし!ま。そんな冗談はともかく…

インド伝統音楽を源流に様々なイノベイイター=革新者が出現してきたわけだが、Faluはまた新たに現れたイノベイターの一人だ。そしてFaluは、きっと今までのイノベイターが成し遂げられなかったことを軽々とやってのけるだろう。

類まれな美声と美貌。5000年の伝統音楽も現代の音楽も、
Faluの中で煌きを帯びて夢幻と無限の間に踊る。


いや~是非Nitin Sawhneyとの共演が聴いてみたい!!!
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# by sh2o | 2007-08-13 12:41 | All Frontiers

Manu(Wonkavision)

WonkavisionのManuちゃんからお写真いただきました~♪
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JAPAN DEBUT ALBUM "Wonkainvation" 
8/8 in store!!!
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# by sh2o | 2007-08-08 11:50 | Brasileira

Duo GisBranco

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美女二人によるピアノデュオ
Duo GisBranco

Bianca Gismontiは来日間近の巨匠Egberto Gismontiの娘。

Claudia Castelo BrancoPianOrquestraのメンバー。

いや~ はやくアルバムが聴きたいなぁ。。。
とりあへずは下にて彼女たちの「美」のに恍惚&浸っちゃってください…

http://www.myspace.com/duogisbranco
http://www.myspace.com/duogisbranco2
http://www.myspace.com/duogisbranco3
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# by sh2o | 2007-08-07 12:00 | Brasileira

WONKAVISION



わ~い!
ManuちゃんのバンドWONKAVISIONのデビューアルバムが日本でも発売だぁ!!!全編英語で撮りなおしたらしい。まぁメンバー一人(女性ヴォーカル)が抜けているしそれは仕様が無いか。まぁ聴いてて何も考えずに楽しいし、Manuちゃんは可愛いし!
上記バナーをクリックするとWONKAVISIONから日本へのメッセージYouTubeも見られます。
最初に紹介したのは早2年前か…嬉しいなぁ。
日本にきてちょ☆☆☆☆na~na~nanana~na~nanana~na~☆☆☆☆
8/8発売です!
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# by sh2o | 2007-08-07 07:37 | Brasileira