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Musica Argentina Brasileira All Frontiers


by sh2o

Sara Serpa "PRAIA"

Sara Serpa \"PRAIA\"_a0023718_9383573.jpgNYで活躍するポルトガル出身のシンガーSara Serpaの2ndアルバム。

Saraちゃん上手くなったな~きれいになったな~!
と、いきなり親戚のオヤジのような戯言で申し訳ありませんが、本当にいいな!!
1stでの生温さがなくなりつつある。もたっとしたカスタードクリームが、滑らかに上品になった感触といったらいいだろうか。
もちろんバックの演奏もいい。ギタリストのAndre Matos(ヘヴィメタの人とは同名異人です)の演奏は特筆ものだ。SaraのスキャットとAndreのギターによるユニゾンなんて鳥肌もの。キレのいいツインリードギターを聴いているような錯覚。FSNT系のミュージシャンは何故か好きではないのだけれどAndreはいいね!というかSara同様急成長しているということだろう。DrumsのNick Falkも地味だが強力な演奏。こちらは正に"地力"を発揮というところだろうか。
聴き終わると一寸物足りない。しかし、それはもっと聴きたい!という物足りなさだ。こんなにも聴かせる女性シンガーに出会ったのは久しぶりのような気がする。
すごいお薦め!!!
# by sh2o | 2008-12-31 09:38 | All Frontiers

Spinetta - Un mañana

Spinetta - Un mañana _a0023718_13511575.jpgアルゼンチンROCKの帝王Spinettaの新譜。
かっこいい!!この鋭さはなんだ!
この平行四辺形ジャケットはなんだ?!

やってることは何時もそう変わらないのに。そう。バンドメンバーは前作『PAN』と同じClaudio Cardone(keyboads), Sergio Verdinelli(drums) そして Nerina Nicotra(bass)。にもかかわらずこの激変ぶり。感じとしては『Para los árboles 』に似ているか。水中から水面を見上げるような浮遊感。空気の替わりに光を飲み込み力がみなぎるような。光合成?そうか!スピネッタは光合成ROCK!!

鍵盤奏者Claudio Cardoneが存在感たっぷり。3部構成の曲 "Canción de amor para Olga"ではClaudioのセンスが光る。また曲によりNicolás Ibarburu, Sartén Asaresi, そしてBaltasar Comotto の3人のギタリストを使い分けているのも面白い。 Nicolásはウルグアイ出身のようでFatorusoファミリー周辺での活動歴もあるようだ。
"Hombre de Luz"は父Luis Santiago Spinettaの詩をSpinettaが自身のキーボードをバックに謳いあげる。うっとり…男の涙だぜ!!!
そういえばこのアルバムには息子のDanteValentinoも関わっておりSpinettaファミリーによる作品といってもいいのかも。だからこの気合の入りっぷりか?タイトル曲"Un mañana "(インスト)以降は吐き出しそうなほどの真空状態。いやいやSpinetta禁断症状か…全編通してSpinetta狂気が染みとおっている。それに続く"Mi elemento"も名曲だ!誰だ、SpinettaをAORだなんて言っているのは!でも…そういわれてみればSteely Danっぽいなぁ。ギタリストを使い分けているところも共通している。もしや…スピネッタさんそのつもり?それでもやっぱり"Preso ventanilla"エンディングでのSpinettaのギターソロが一番かっこいいぃ!、『Para los árboles 』収録の名曲"Agua de la miseria"っぽいシタール調のサウンドが印象的でもある。

さてさて。聴いた後より、平行四辺形はSpinetta形と単語登録するべし!!!
Spinetta - Un mañana _a0023718_1646155.jpg

Spinetta - Un mañana _a0023718_16461026.jpg

# by sh2o | 2008-10-27 16:46 | Argentina
福居一大・典美 『1/F』_a0023718_1410387.jpg福居一大福居典美姉弟によるアルバム。

録音場所は、キース・ジャレットが『ゴルトベルク変奏曲』を録音したことで知られる八ヶ岳高原音楽堂。津軽三味線の音色も八ヶ岳高原の空気の中でごく自然に響いており、実に心地いい。

1曲目はロシア民謡らしい。上妻宏光がロシアでバラライカ奏者と共演したというニュースもあったのでどのように料理されるのかと期待したが、普通に津軽三味線ぽくてちょっと残念。2曲目は福居典美による「あいや節」。いいねぇ典美さんは。いかにも典美さんらしい艶やかな音の運び。実にいい。5曲目の福居一大の「津軽じょんから節-曲弾き-」も聴き応え充分!どんな微かな震えも逃さないような八ヶ岳高原音楽堂の佇まいが伝わってくる。逆にその分演奏はちょっと作りすぎかなぁとも感じられるが気のせいか。

素晴らしい演奏を、素晴らしい録音で聴くことの出来る、貴重な一枚だ。
# by sh2o | 2008-10-21 15:47 | 三味線

狩野泰一 『風うたう』

狩野泰一 『風うたう』_a0023718_10432143.jpg篠笛奏者狩野泰一の2ndアルバム。

篠笛の音色は好きだが、このアルバムを入手したのは福居典美(TENBI)の津軽三味線が聴けるから!彼女が参加している曲「STAR WIND」は最高~☆福居典美の三味線に絡んでは飛び去る篠笛、ヴァイオリン、ギター。ヤヒロトモヒロのパーカッションは星の瞬きのようで効果的!すばらしい曲です。全編こんなスリリングな調子だったらなぁ、と思うのですが…この1曲だけでも「買い」です。
# by sh2o | 2008-10-21 10:50 | 三味線

Masahiro & Shinta

Masahiro & Shinta_a0023718_1431240.jpg"DEPARTURE"
# by sh2o | 2008-08-08 21:59 | 三味線
Sitar And Shamisen Collaboration _a0023718_126292.jpgこんなCD買いました。
Dr. Chandrakant Sardeshmukh
"Sitar And Shamisen Collaboration"


津軽三味線は小山貢新氏。
1曲津軽三味線の合奏曲("Shamisen Tsugaru Jonkarabushi")がありますが、これがちょっと…。 録音がショボショボ状態なのは致し方無いとして…。自分にとっても充分反省材料になりました。

シタールと津軽三味線が丁々発止やりあう! という内容ではありません。
津軽三味線が「じょんから節」を弾く中で、シタールがそれを飲み込んでいくような、そんな内容。終始シタール優勢。シタールが津軽三味線的なフレーズを弾くあたりで、三味線がそれに対抗して欲しい!のですが、両者あまり噛みあっていません。そういうのを期待するような催しor場ではなかったのでしょう。でも、やっぱりそういうのが聴きたいな~。ただし、もっと津軽三味線のヴォリューム上げて!って感じではあります。 Dr. Chandrakant Sardeshmukh師のシタールはすごい響きです。 頭というか耳がグラグラきます。なかなかすごい。

こういうのはやはり新田昌弘くんあたりを引きずりこまないと!
# by sh2o | 2008-08-08 12:10 | All Frontiers

Ese impulso superior

Ese impulso superior_a0023718_9541595.jpg
Florencia Ruiz y Ariel Minimal
"Ese impulso superior"

来日中「すごくいいんだから!」と度々(会う度に)聞かされていたアルバムがやっと到着!
ありがとうフロレンシア!
素敵で美味しそうなジャケを眺めながら、早速playボタンを押す…1曲目"Letras"。「おぉぉぉ~~~」と雄たけび!なんて素敵なギターの音なんだろう。Ariel Minimalのギターだ。もちろんギターはGalasso製。フロレンシア来日中に触らせてもらったが、素人の僕が触っても実にいい音色がする楽器だ。しかしこのアルバムで聴きことのできるギターの音は、その楽器のもつポテンシャルだけではない。なんといったらいのか指先、「指圧」をかんじることの出来る音だ。ごっつい野太い指で弾いているからではない(そうなのかもしれないけど)。弾いているときの指先の感触が、多分感情とともに伝わってくる、そんな感じだ。それは三味線奏者の薬指から感じることの出来る瞬間と似ている。そうか…だから僕はアラン・ホールズワースが苦手なのか…とこれは余談。フロレンシアのギターもいつもながらのフロレンシア節。彼女のギターを聴くと何か考えながら歩く彼女の姿を思い出す。しかし"Letras"。いかにもフロレンシアらしい歌詞だし、この曲を1曲目にもってくるなんて…フロレンシア「らしい」なぁ。

アルバム全体の印象は、Ariel Minimalのソロアルバム"Un día normal en el maravilloso mundo"のフォーキーな雰囲気に、フロレンシアの浮遊感がうまく溶け込んでいる、そんな感じだ。ゲストのヴァイオリン、佐野まりさんのチャランゴしして日本語での語りも無理なくはまっていて効果的だ。
一番強く感じるのはアルゼンチン的な美メロディの数々。
セル・ヒラン、ペドロ・アスナル、レオン・ヒエコ、帝王スピネッタ、御大チャーリー彼らのアルバムで痺れた美メロの断片を見つけては解き放つ、そんな体中で感じる波の数々。僕にとってのアルゼンチン音楽のBest1といってもいいくらいだ。

しかしなんといってもAriel Minimal。彼の存在感が抜群だ。すごいミュージシャンなんだなぁ、と誰もが感じることだろう。スピネッタ、ガルシアの後を継ぐのは意外や彼なのではないだろうか?そこまで感じさせてくれるセンスのよさ、懐の深さ、Arielでしかない音。彼の音は、何かを引きずっている、というか何かがついて来るような、そんな風に感じる。付いてくる何かと一緒に彼の音は、変化していく。惑星の一生を見ているかのようだ。

PEZ with Florenciaな曲"El cielo brilla sobre nos"は名曲。この曲で泣かないアルゼンチンROCK愛好家はいないだろう。ギターソロ最高…涙。。。MigueliusのBeatBoxと佐野まりさんのチャランゴが爽快な"Y eso munca paso"も実に素晴らしい。これぞスピネッタ、ガルシアを継承する曲だね!(む?両方ともArielの曲だなぁ…)

アルバムを聴き終えてため息…フロレンシア来日での彼女の演奏を思い出す。彼女の来日前の不安、来日中の揺らぎ、帰国後の充実ぶり、そんな数々の思いや気持ちがすごく伝わってくる。そしてフロレンシアの中で激しく何かが日々変わっているのをすごく感じる。このアルバムは確かに素晴らしいが、さらに何かが生まれる予感も充分に感じることが出来る。そんな彼女に知り合えた幸せを改めて感じる。

う~ん、この二人での2枚目が早くも聴きたいなぁ…その前にこのアルバムをもっと聴きこんで、普及しまくらねば!皆さん!ご協力お願いします!!
そして~~~
祈フロレンシア再来日!
もちろんArielも連れてきてもらおう!!!
# by sh2o | 2008-07-14 10:04 | Argentina

鶴澤清治の世界

鶴澤清治の世界_a0023718_1018199.jpg@中京大学プルミエホール

まってました!
昨年国立劇場で行われた公演をTV見て以来、鶴澤清治に、そして文楽に夢中。
そのきっかけとなった公演を名古屋で見ることが出来るとは幸せ~。

演目は下記の通り。
素浄瑠璃
「近頃河原の達引 堀川猿廻しの段」

文楽名曲撰
「三番叟」
「酒屋」
「野崎村」 

大夫は豊竹呂勢大夫。一人で堀川、酒屋、野崎村を語る。お疲れ様。声の張り、素敵でした。「堀川」での与次郎は素晴らしかった。娘役での情感の部分がちょっと不満かな。でも「声」は好きなのでこれからに超期待です。ファンになりました!

しかし「堀川」での清治&清二郎の二人での三味線は本当によかった!正直これ聴いちゃったら後の「三番叟」も「酒屋」も「野崎村」も霞んでしまった~。もちろん三味線に負けじとする呂勢大夫の語りもよかった。清治の三味線は切れ味鋭すぎて滑らか。一旦開いた傷口がピタリと閉じる、そんな魔力を秘めた音色だ。一方の清二郎は鉈か。音量、サワリともに大胆に迫る。技術に驚嘆しながらも、その対比の妙に陶然となる。「60歳でまだまだひよっこ」そんな文楽の奥深さをまざまざと見せ付けられた。がんばれ!清二郎!!

「三番叟」は三味線六挺!やっぱり十挺に比べると迫力不足かな~?笑。清介さんの三味線が気になります。
「酒屋」「野崎村」はやっぱり本編で拝見したいです。あくまでもサービスって感じかな。
間の悪い掛け声、余韻を帳消しにする拍手にも興ざめ。三味線の最後の一音まで楽しませてちょうだい!

さ~て。
九月の岡崎公演が楽しみだ!
もっと!もっと!清治さん!!(ヘンタイ???)
# by sh2o | 2008-07-11 05:18 | 三味線

『一の糸』

『一の糸』_a0023718_17215715.jpg有吉佐和子『一の糸』読了。
「一の糸」「撥さばき」「音締(ねじめ)」の三章構成。文楽太棹三味線奏者の露沢清太郎(後に徳兵衛)に、そして彼の出す音に恋焦がれる茜の物語。
茜の一途に恋焦がれる女性の気持ちに驚きながらも引き込まれていくが、やはりなんといっても露沢清太郎(徳兵衛)の三味線に心惹かれる。「一の糸」で語られる露沢清太郎の三味線の描写が、主人公の茜にとってだけでなく、読んでいる自分にとってもあまりに鮮烈で、涙がでてきた。
大夫の調子も自然と思い出されて、読んでいてなんとなく一緒に語ってしまう。あぁ…恐ろしき芸の深さ。こんな素人にも強く影響してしまうとは。

一番印象に残ったのは、やはり三味線弾き露沢徳兵衛の言葉だ。
「三の糸が切れたら、二の糸で代って弾ける。二の糸が切れても一の糸で二の糸を出せば出せる。そやけども、一の糸が切れた時には、三味線弾きは、その場で舌噛んで死ななならんのや」
なんちゅう怖ろしい世界。それほどまで露沢徳兵衛の一の糸の音は鮮烈だ。もちろん聴こえるわけではない。しかし確かに一の糸の震えが伝わってくる。これまた何という怖ろしい小説。
そしてなんという怖ろしい文楽の「魔」。
茜も小説中で語っている。文楽では「間」が一番大切だが、「間」とは「魔」ではないだろうかと。
「魔」違いない。。。
# by sh2o | 2008-06-30 17:23 | 三味線

Jorane "Vers à soi"

Jorane \"Vers à soi\"_a0023718_125817.jpgカナダのフランス語圏ケベック州のミュージシャンJoraneの通算7枚目のアルバム"Vers à soi"Official HPではLive盤が載ってないけど契約の問題?)。発売は2007年10月だったが、ようやっと入手(忘れていた…)。
久しぶりに聴くJorane。やっぱいいな~。聴いた瞬間「Jorane」でしかないJoraneの音楽。今回はチェロは控えめに、鍵盤類を多彩に活用。グロッケンスピール、 Wurlitzerそして何とMOOG Taurus!むむむ…やはりJoraneはプログレでしたか。
内容はより陰影が濃くなっている印象。でも以前はアルバムの中に散漫な印象を感じる曲があったもだが近作はアルバムとしてキッチリかたまっている感じが強い。
ダウンロードのみだったプロジェクト作品もそうだったがなにやら「森」を連想させるような暗さが漂っている。しかしそれは禍々しいというのではなく、影のような存在の暗さだ。出産を経て情念がより増したのか?魔力が強力にレベルアップした、そんな印象すら与える。

やはり生でもう一度味わいたいなぁ。
Jorane in JAPAN再び!!!
# by sh2o | 2008-06-17 12:06 | Jorane